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限界を越える経験で、夏が好きになった。

夏は好きですか?

汗はかく、寝苦しい、ベタベタと息が詰まりそうな熱風。

照りつける太陽、花火大会、冷えたビールがうまいっ!!


私は好きになっちゃいました。

好きにならざるを得ませんでした!


29年間のうち2年間の経験で、夏が好きになりました。


きっと、これから幾度となく季節がめぐってきても、私は夏が恋しくなるでしょう。

・限界を越えて暑さに耐えられるようになった
・夏という季節に感情が強く残ったこと

ただただ夏が嫌いな人、季節に思い入れのある人は読んで見てください。


文字通りの汗と涙、行ったことのない想像の浜辺と、
お芝居の相手役との間に私の夏の思い出があります。



夏に、夏を越える「熱さ」を心身体感したからです。



劇団のレッスンでは、夏は中間発表という成果を見せる試演会があります。

つかこうへい(戯曲家・演出家)の「熱海殺人事件」より抜粋した浜辺のシーン。

これは、殺人事件を回想・再現するシーンで肝部分。
10分にも満たない男女ペアのやりとりです。

本番は1度きり10分に、1ヶ月は時間をかけます。


私がお芝居で学んだことは、コミュニケーション。
決められてるセリフで、相手とどこまでやりとりできるか。

表面的な言葉にとらわれず、精神的に裸になってどこまで深められるのか。


経験にないことを、味わったことのない感情を、再現する。

自分の気持ちに嘘をつかずに。

喜怒哀楽、全てを相手にさらけ出して、組み立てていく。


今まで生きてきて、人を殺すほど憎んだり、愛したりしたことがありません。

同じくらい、心の底から人を信じて何かを成し遂げたこともありません。

相手と、お芝居を創り上げるということは小さな世界を創ること。

信じてるからできること。信じたいからやれること。


全身を振りしぼって、渾身の熱い想い。

感じたことのない気持ちや感覚、ただただ熱い。


浜辺の風景、海の匂い、カモメと波音。湿った肌感覚。

地平線に向かって叫ぶ、故郷への想い。悲しみ。

行ったこともない海なのに、すっかり肌に馴染んでしまいました。


暑さに耐えられるようになったのは、過酷な状況を体験したからです。



冷房をなるべくかけず、閉め切って(防音)のレッスン。

汗はかくし、集中力は落ちるし、冷静さを保つのも一苦労。

例えるなら、40度の岩盤浴に近い室内でのダンスや演技のレッスン。


極限の状態で、繋いだ手を離さないかのようにする稽古で得られたものは、

限界を越えられたことです。

自分の中で決めつけてた精神的な『限界』を踏み越えたこと。

(超パワープレイ)


「恥ずかしい」枷が外れたときに、色んな感情が出てきて風が吹くように成長することができました。

「もうダメだ」耐えられたときに、「なんだ自分できたじゃん」自信になりました。



心身と向き合ったからこそ、これなら、このくらいならイケる。


夏の暑さも、暑いけど!!

暑いけど、好きになりました。

熱くないと物足りなくなってしました。



今年の夏ももうすぐ終わります。

一年中燃える熱い想いを、発信していきます。


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ブログ→https://errnzabesu.com/



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