リファラルマーケティングらしきものを実感した話

よくグロースハック事例に上がる紹介マーケティング(リファラルマーケティング)というものをご存知でしょうか。
DropboxやUber、みんなの銀行などが行っているマーケティング施策で、既存ユーザーが新規ユーザーを誘うとお互いに割引のようなインセンティブを受けられるものです。

ただ、タイトルに「らしきもの」と書いているように、本noteで紹介するのは正確にはこれに当たらないと思っています。

それが何かというと、TwitchというAmazon社が提供するライブストリーミング配信プラットフォームのRaid(レイド)という仕組みです。
Raidについては、公式のヘルプから引用してご説明します。

Raidを使用すると、配信終了後に視聴者を別のチャンネルに送り込むことができます。Raidは他のストリーマーとつながってネットワークを構築するためにうってつけで、視聴者を共有することでコミュニティを拡大できます。

https://help.twitch.tv/s/article/how-to-use-raids?language=ja

つまり配信者が自分のチャンネルの視聴者に、他の配信者を紹介する仕組みなんですね。
私はライブ配信って、視聴者の奪い合いになるんじゃないかなぁーと思っていたんですが、実際に配信してレイドを使ってみるとビックリ!
いろんなチャンネルにRaidを使えば使うほど、チャンネル登録者数が増えていくんですよね。

なぜか?

Raidした相手から、Riadを受けることがあるためです。
これは、心理学で言う『返報性の原理』が働いています。
人は、何かしら好意を受け取った場合、お返しをしたくなる心理が働きます。日本では、いただいた出産祝いに対して、お返しをするような習慣があるでしょう。
視聴者を送ってくれた相手に対してお礼の意味もあって、送り返しているのだと思います。というか、私はその心境になりました。

Twitchは視聴者も大事ですが、もちろん配信者も増やさなければならない。
せっかく配信し始めたユーザーが、視聴者を獲得できずに止めてしまうのを避けるためにも、視聴者を上手く配信者間で循環させていくのが大事なのだと思います。

ユーザー自身がコンテンツであるサービスに、活かせそうなリファラル施策だと感じました。

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