チームの生産性を下げない依頼の仕方
私が新卒で入社した会社での業務はプログラマーで、しかもある程度の雛形が存在するものを、発注内容に合わせてカスタマイズするようなことばかり行っていました。
そういった事情もあり、大して大きな開発は行わず、超簡単な設計からテストデータ作成、テストまで最初から最後まで1人で行うような、おそらくかなり変わった環境でした。
雑談や相談はすれども、誰かに何かを依頼するようなこともなく、7年ほどそういった経験は積みませんでした。今思うと勿体ない時間です...。
そんな私が、転職したとき、依頼が下手でチーム全体の生産性を下げてまった経験を元に気づいた「依頼する側が気をつけること」を超当たり前のことも含めてまとめていきます。
期限の明確化
当たり前すぎるものですが、期限ははっきりと伝えましょう。ただ、ここでもうひと工夫することもあります。
それは、以下の2つです。
・必ず守るべき期限なのか、リスケが可能なのかを伝える
・後々に控えている関連予定の期限も伝える
他人のすべての所持タスクを把握することはできませんし、個人的な用事で早く帰らなければならない日もあるでしょう。
そんなとき、この2つがわかっているだけで、受けてのプレッシャーも変わるのでミスもありますし、リスケしてでもアウトプットの質を上げてくれる可能性があります。
目的と背景を共有する
依頼する業務の目的や背景は伝えるべきです。
依頼する側が完璧な人間であれば問題はありませんが、どんな人間でもミスをします。
業務自体もしくはその細部が、目的に合わないものだったとき、依頼相手はそこに気づいて指摘してくれるかもしれません。
また、目的を知ることで、次の業務への応用が効く可能性があります。
何度も行う複雑なオペレーションはマニュアル化
こちらは主に、アルバイトや定期的な作業を請け負ってくれるアシスタントの方に依頼する際に気をつけるべきことで、加えて依頼内容にもよることなのですが、複雑な作業はきちんとマニュアルを作ってから依頼したほうが良いと思います。
マニュアルはテキストでも良いですし、作業の様子を撮った動画でも構いません。もしくは、直接作業を行いながら説明し、可能であればその様子を動画に取ると良いです。
依頼相手の仕事に対するモチベーション次第では、マニュアル作成から依頼しても良いかもしれません。ただ、依頼者自身の業務範囲に含まれる内容であれば、一度は作業してみるべきだと思います。注意点に気づくことができますし、どの程度の負荷が掛かるのか把握すべきだと私が考えているからです。
作業の抜け漏れが防げますし、依頼相手からの確認が減りますし、属人化も防ぐことができると思います。
最後に
依頼相手と自分の立ち位置や関係性がどんなものであるとしても、相手を尊敬し、尊重し、少しでも気持ちよく仕事をしていただくのが良いと考えています。
もちろん私自身、まだまだまだまだ気をつけるべきところは多々あります。
ただ、自分が頼まれたとき仕事をしやすい形がどういったものかを考えて、相手にも依頼することが重要なのだと思います。
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