赤澤える

文章で服をつくり、赤色とボブとワンピースで生きています。
固定されたノート

「赤澤える」一覧

こんにちは。赤澤えるです。

初めてのnoteで自己紹介をしましたが、
ここでもっと分かりやすくまとめておきます。
(随時更新していきます)

赤澤える
・簡単な自己紹介

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・instagram
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お仕事・趣味のインスピレーション源
・Pinterest

私がディレクターを務めるブランド
LEBECCA boutique(レベッカブティック)
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4 ベッドの上だけは、私だけのもの

(1 2 3 のつづきです)

言うまでもないが、勿論ここも例外なく狭い。

湯船には蓋がされ、その上にはいかにも100均で買ったようなプラスチックのカゴが無数に乗っている。カゴの中身はそれぞれシャンプーボトルや洗顔フォームのようだ。洗濯機の上には簡易的な棚があり、粉末洗剤や柔軟剤が無数に並んでいた。薬局みたい、と思わず呟き視線を移す。

その横は洗面所。
水が跳ねたままの三面鏡、変な白さの蛍光灯

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3 部屋の詳細

(1 2 のつづきです)

1DKに12人。

部屋は併せてたったの20畳。
二段ベッドは計6つ。

五反田駅から数分。
目黒川を見下ろすさびれたマンション。

「韓国人の女が6、日本人の男が2、日本人の女が3、それプラスあなた。エルちゃんだっけ?名前。」

すっかり泣き腫らした目、十円玉のにおいが取れない手、それでも私のルームシェア生活は始まっている。

大きな1を失って、よくわからない11に飛

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2 「1DKに12人」

(1 のつづきです)

目も頬も、強く擦られたみたいに痛い。

数時間前までつないでいた右の手のひら。ぎゅっと一人で握ってゆっくり開くと、十円玉のにおいがした。先ほどまで落ちないように掴まっていたそこの鉄柵が、褐色に脱皮するほど錆びているせいだ。

私は乱れた呼吸を乱れたままにしてしばらくの間そこにいた。

「大丈夫ですか」

体を斜めにしないと開けられない窓は開いていて、人ひとりがやっと出られる

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1 初めてのシェアハウス

「別れたくない」

「俺はもう無理だよ」

ここは五反田。
古びたマンションの玄関前、少し汗ばむ22時。季節はこの瞬間にも確実に真夏に向かっている。私は、大好きな彼の突然の決断に動揺していた。

「勝手に決めないで」

「別れよう」

目黒川を見下ろす14階建、築30年。

私はここをmixiで見つけた。

ここの一室こそ、私が今日から住む場所だ。今夜、正にこの直後、扉を開けた奥にいる11人と「は

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0 私の家、そして同居人

親元を離れて10年。

私は10回以上、引越をした。

さらに、家が変わるたびに、私は様々な暮らし方を経験してきた。

そのうちのほとんどが、初対面の人とのルームシェア。あるいはハウスシェアだ。

同棲、居候、半同棲、男女混合、女性限定、ハウスシェアの中でのルームシェア(いわゆるドミトリー)もあったし、友人とのルームシェアも一度だけ経験がある。誰と住んでいるかを誰にも言えない時もあって、それは今で

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