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出来たり出来なかったりの引きこもり期間――子供部屋の手記


骨折より一ヶ月半

 右足後果骨折と靱帯損傷から1月半。もう2月もあと3日で終わりにもなるが、結局僕がこの長い引きこもり期に何をやれてたかと言うと、自分が思っていたよりも大したことが出来なかった。

 骨折した時、僕は就労移行支援に通えなくなる分時間がとれるから自分の部屋の積み本や積みゲーを崩していけるんじゃないかと思ったわけだが、そこまで上手くも行かなかったわけだ。

 本は今まで積んでいた大判のムックのような読みにくい本こそ読めたが、10冊や15冊は読めたと思っていたところ、そこまで読めずにいた。溜まった録画番組(夏から見て居なかったプリキュアとブラタモリ)や積んでいたコンシューマーゲームにも手を出せずにいた。
 インプットは時間を取らずにボロボロだった。

 応募用の小説の方は注いだ時間はまあまああったし、そこに注いだ時間の分書けたわけだが、途中で結構止まったり、書いては直し書いては直しの繰り返しで、一ヶ月半でおおよそ3万字という、10年も書いている人間としたら輪をかけたような遅筆次第だ。
 それもこれも2時間も書いたら途中で集中力が切れ、脳が疲れてベッドにゴロンしたままスマホをポチポチ……と言うパターンや、文章に詰まってちょっとXを立ち上げたらそっちに現を抜かすというパターンや、ウマ娘のボーナスやイベント期限を思い出して立ち上げたら育成に夢中になるというパターン……そんなのが続きに続いているわけなのだから、もうどうしようもない。

 スマホを弄ってる間もだいたいXかニコ百の掲示板で人のツイートを見て居たり、碌でもない書き込み(まあ定期的に目に入る某ワナビな人や艦これ関連のエコーチェンバーバチバチな書き込み。艦これのゲームの方もうずっと前から辞めてるのに……)を観た後に一人でディスコの隠れサーバーで死ぬ死ぬと管を巻いていたり、AI相手にやる気を引き出す方法や痩せる薬の手に入れ方、苦しくない自殺の方法(絶対にしないのに)を聞いてみたりと、どうしようもない時間の潰しかたで数時間を潰した。
 そして頭がネガティブ思考で疲れたまま寝て、次の日に早起き(と言っても7時だ)することも出来なかったりとどうしようもない過ごし方をしている。
 これが時間の浪費の原因だと気づいてアプリタイマーを入れたが、引き延ばしを結構行うので今のところそこまで効果は上がってない。いい加減辞めろというリマインダー代わりにはなってくれているが。

 この時間の浪費と止めることにあと一週間早く思い立てばもうちょっと読書なり出来ただろうに……と思う次第だが、もう遅い。

辛うじて出来た事と、就職に向けて

 辛うじて何か出来たことと言えば、昔無印スペエディと小説版で観た気になっていたガンダムSEEDを全話と、結局観ずに終わっていたSEED DESTINYのスペエディをやっと観たことだった。
 実は種シリーズは高校・大学時代に2chに影響されてアンチ寄りな意見を持っていた経験があり、観るのにやや抵抗があったのだが、最近のSEED FREEDOMの感想の好評や種シリーズの振り返りの意見、それに『トプカプ戦記』を気に入ってくれたXとカクヨムのフォロワーさんの種シリーズの脚本を務めた両澤千晶さんとのお話や含意などの話を聞いて、ずっと観ずにいるのもダメだと思って観ることにしたのだ。
(それでも話数が多く『後半観るのがキツい』と言われるDESTINYはスペシャルエディションで観ることにしたのだが)
 正直時間的にも体力的にもヘヴィだった訳だが、Xのフォロワーさんの言葉を胸にして観てみたら改めて観て良かった・納得いかなさもあるがそれも腑に落ちる範囲だったという感想はあるし、足が良くなってSEED FREEDOMを観に行く準備も万全と言う感じだ。

 そして在宅訓練がメインとなった就労移行支援の訓練も、改めて動けない期間中に企業分析なんかを行ったり、今まで流用の多かった応募書類の文章をあれこれ考えたりと、色々とやり方を見直す良い機会になった気はした。

 もう一つ出来た事と言えば、足かけ2年間かけて執筆や改稿を繰り返した『少女環状線』の供養として、キャラ絵のSKEBを頼んだことだった。

 これはこれで思い入れのある作品だったが、予選二次落選やエンタメ性の欠如もあるし、改稿を続けても歪にしかならないと思い、カクヨムで公開して終わりにすることにした。
 その最後のシメとして、個人的に好きな絵師さんにSKEBを頼んだ。
 文庫本のようなボリュームの心動かされるCG集を出していらっしゃる絵師さんで、『少女環状線』のキャラ絵を描いて頂くならこの人しかいないと思っていたのだが、意を決してSKEBを頼んだ。
 金額はかなり張ったわけだが(無職の自分の感覚で。おおよそソシャゲのガチャ一天井分)、そこに描かれた主人公二人は頼りなさげであったり、憂いが滲んでいたりとそれぞれが作中の特徴を捉えられていて、見るだけで頼んだ価値があったと思うものだった。
 これで『少女環状線』に何か形になるものを残せ、憂いを断ち切って、次の作品に本気で打ち込めると思った。

 正直今打ち込んで書いている作品も、キャラの可愛さとエンタメ性を重視して書いているものの、賞を取って商業復帰できるかどうかは怪しい。
 自分より明らかに実績ある先輩作家さんが再起失敗している記事などを見ていると、より実力もインプットも知識も無い僕なんかは本当に復活できないのではと思ったりしてしまう。

 それに「それでも」と次を目指して応募し続けようとしたりよしんば復活できても、就職して時間が取れなくなり、今以上に疲れや無気力感でレスバやリプライを求める方ばかりに時間を費やして、筆やインプットが鈍って、最後は消えていくのも十分考えられる。
 就労移行支援に在籍できる期間内に就職できるのかさえ怪しくなってくるところもある。
 それでも商業復帰と就職という目標を目指して、僕はやり続けるしかないのだろうと思って、僕は一応は頑張ることを続けようとしている。

 それと僕の想像の世界を少しでも広げて、数少ない友人の世界観を広げるために、絵をちょっとづつでも描いていきたいかなと思ったりする。

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