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グラレコを覚えれば強いブキになる!

グラフィックレコードのためのイラスト講座 2月を受けてきました。これすごくいいです!エンジニア諸氏が覚えるとエンジニアリングにおける強いブキになると確信しています。是非イラスト講座を受けてみましょう。

講師のNEKOGETさんは、グラフィックファシリテーションや要件定義などの達人で、手早くホワイトボード(や紙やタブレット)に綺麗でカワイイ絵をささっと描いて、ファシリテーションしたり、グラフィックレコーディングをしている方です。

グラレコが強いブキになると確信した理由

なぜ僕がエンジニアリングでグラレコが強いブキになると確信したかというと、エンジニアは絵や図よりも文字に固執する傾向があるからです。僕のnoteの記事や技術書籍を見ても画像がほとんど無いなーと気づくでしょう。というか僕自身そう思ってます。

自然言語にせよ人工言語にせよ、文字列は基本的には一次元の情報です。頑張って二次元っぽい配置はできますが面倒なだけです。絵や図は最初から二次元の情報です。文字よりも情報量の次元が上がるのです。

たとえば業務改善をシステム化するとき、業務をする人がどういうドメイン知識を持っているか?はドメインモデリングができるでしょう。

でも、日々の業務でどう感じているかをヒアリングしてもそれを文字で表現するだけでは人に伝わりにくいものが残るだけです。

そこでグラレコです。正確にはグラレコで残すことができる感情表現が重要です。議事録なんかを文字だけで書き起こした場合に、そげ落ちてしまう情報を、感情表現という形で残すのです。

Aさん: Excelに打ち込んだ内容を電卓で二重チェックしています。
Bさん: なぜ電卓で二重チェックをしているんですか?
Aさん: え?二重チェックって当たり前じゃないですか?正確かどうかを検証すべきでしょ?
Bさん: あ、いえ、電卓でなぜ?
Aさん: 電卓なら正確じゃないですか?

練習始めて数日なので、いいサンプルになるかはなんともいえない……。

でもグラレコ(というか絵)って難しいんでしょ?

グラレコは直線と曲線(円)の集合体です。直線と曲線を引く練習さえすればグラレコできるようになります(なるらしいです!)。別に絵心なんて無くてもできます。

ぶっちゃけ武術です。ペンを動かして実際に絵を描く筋肉を鍛えればいいだけです。

武術で型を修練するように、NEKOGETさん式の練習法があります。ひたすら直線と曲線を描く、つまり線を引くことです。

ペンを動かす筋肉を意識して、綺麗な水平線、垂直線、なるべく真円に近い円をひたすら描くのです。一日5分でもいいから毎日やることが重要とのことで、これも武術の修練と同じような感じです。力の入れ方・抜き方。指・手・腕・肩、どう力を入れればスムーズに線を引けるのかを体で覚えるのです。

直線を描く

フリーハンドで水平線と垂直線を描きまくります。とにかく大量に。ゆっくり線を引いたり、素早くしたり、力を入れたり、抜いたりを試しつつ、でもいっぱい線を引けばそれだけ上達するらしいです!

円を描く

水平線と垂直線を組み合わせて格子を描いて、その中に円を描きます。とにかく大量に。まずは起点と終点を綺麗につなげること、次になるべく真円に近づくように。

円を描く時も、直線のとき同様に色々試しつつです。速度や力の入れ方以外にも、円の起点をどこに置くか、回転方向を変えてみたりです。

キャラクターやふきだし

円と直線を組み合わせるとキャラクターの顔が描けます。丸で顔の輪郭、目のパーツと口のパーツを組み合わせれば顔です。また、パーツを配置する位置によって顔の向きを表現できます。

この時点で、文字列から抜け落ちる感情表現をするためのテンプレートとして一番重要な部分ができました。

丸や箱を組み合わせると人物が描けました。あとは線や曲線で吹き出しをつければグラレコで必要な要素のほとんどを実現できました。

人間パワポ(Keynote)になる

言ってみればパワポとかでやってることを人力でやるようなものです。GUIであれこれいじるより、ペンでさらっと描く方が圧倒的に早いはずです。

始めたばかりの僕としてはまだ迷いも色々あって遅いけど、慣れれば早くなりそうだとは思います。実際にグラレコをこなした数で全然変わりそうという感触です。

思考整理には一次元よりも二次元情報の方がやりやすいですしね。

僕はiPad ProとApple Pencilおよび、OneNoteもしくはコンセプトを使っています。

グラレコは文字から抜け落ちる情報を補完するツールです。今度技術書典6で出す本は挿絵を増やしたいです。

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