この記事では、過去完了形についての文法を解説していきます。

過去完了形（Past Perfect）とは

過去完了形とは、過去に起こった出来事を始点としてそれ以前に起こったことに対して使うことができます。

例えば、シフト制のあるアルバイト先で朝番、昼番、夜番のメンバーがいるとします。朝番(A)の人のシフトが終わり早めに退勤をしました。そして夜番(B)の人がやってきました。彼らはお互いに会えませんでした。そのようなすれ違いのシチュエーションで過去完了形を使うことができます。

B arrived at work. (過去形)
夜番(B)が仕事場に着いた。
When B arrived at the work place, A had already left and gone home.
Bが職場に着いたとき、Aはすでに(職場を)去って帰宅していた。

シチュエーション別の例文

・When I came back from work, they already had had a dinner.（残業をしたため少し遅く家に帰るとすでに家族は夕食を食べ終わっていた。）
私が仕事から戻ると、彼らはすでに夕食を済ませていた。
上記の例文は had + 過去分詞形に、have a dinner のhaveがhadになり、had had a dinnerとなっています。

・After I had finished my work, I went to lunch.
仕事を終えてから昼食に行った。

過去完了形と過去形のニュアンスの違い

過去形は、「過去に起こった出来事」に対して使うことができます。

過去完了形は、「過去に起こった出来事を始点としてそれ以前に起こったことに対して使う」ことができるので、その始点まで継続して起こっていた、継続して存在していたことを伝えることができます。

・Did you see her when you arrived?
Yes, but he left soon afterwards.
到着した時、彼女を見ましたか？
はい、でもすぐに帰ってましたよ。
・Was she there when you arrived?
No, she already had left for work.
あなたが到着したとき、彼女はいましたか？
いいえ、もう仕事に出かけていましたよ。