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不平等な世の中で、自分の殻をやぶる

みんな一緒だけど、みんな違う。
そんな当然のことを時々ガンって思い出させられることがあるんです。

メキシコにいると時々中米や南米からアメリカを目指す移民の人たちに出くわすことがあります。

自身の国の貧困や治安悪化、家族の問題など、いろんな状況で北を目指す人たち。

少し前スーパーやコンビニの出入り口や交差点で立っているベネズエラ人をたくさん見かけました。

「ベネズエラ人です。助けが必要です」といった感じのことを書いたダンボールを持って立っているんです。

2年間働いたことのある国なので、どうしても関心が向く。

たまたまコンビニの出入り口にいたベネズエラ人女性と話していると、
彼女はお子さんを連れて、歩いたり時々乗り物に乗ったりして来たと話していました。

コンビニの脇で話す私と彼女にはたくさんの違いがあって、でも全然違わない。

たぶん同年代で、
女性で、
長い髪を束ねていて、
スペイン語で言葉を交わして。

たまたま私は日本という国に生まれ、
彼女はベネズエラに生まれた。

それだけ。

私はアメリカに行こうと思えば航空券を買って、インターネットでESTAを申請すれば終わり。

たった20cmくらい隣で話している彼女には、それができない。

それがとっても明確で、くっきりしていて、
理不尽なような、でも当たり前でもあって、
すごく不思議な気持ちになりました。

人は生まれながらにして平等で、だけど平等じゃない。

ちょっと話がずれるけれど、以前働いていたメキシコの会社で、

結構たくさんの人が「どうして彼女/彼だけいい思いをするの。不平等だ」という感じのことを言っているのをよく聞いた。(対象は毎回変わる)

不平等。

そりゃ不平等だよ。

まさか働く年齢になるまでこの世は平等だと思って生きてきたのか、と逆にびっくりした。

だって不平等に決まってるよ??

美人に生まれるか、
お金持ちの家に生まれるか、
賢く生まれるか、
どの国に生まれるか

努力なんかが始まるその前から定まってたあれやこれやで、
人生は大きく変わる。

「どうして彼女/彼だけ」と言われていた「彼女/彼」は、えこ贔屓されていたのかもしれない。

ゴマをするのがうまかったのかもしれない。
かわいかったのかもしれない。
単純に本当に仕事ができたのかもしれない。

そんなの正当じゃない!と感じられることが起きたのかもしれない。

でも、そんなもので出来上がっているよ、世の中は。

だからってさ、だからってさ、
そこで不平等だ、不平等だって、ぶーぶー言うだけでは、もう何にもならへんやん。

不平等やなんてみんな知ってるやん、
絶対今まで経験してきてることやん!

でもまだまだそう言いたくなってるだけやん。

そこでどうするのか。

北を目指すのか、
不平等だと言ったままブーブー言う自分でい続けるのか。

その選択が、決断が、経験が、
自分をどっかに連れて行くことのできる唯一のもの。

それは平等に与えられてる。

私たちはそうやって不平等な世界に住んでいるのだからこそ、
ベネズエラの彼女にも、
メキシコの彼らにもできない
私やからできることを小さくてもいいからやるんだよ。

彼女たちは、彼女たちで
私にできない経験を得ていく。

だからそれを存分に発揮するためにも、
自分の殻なんていうものはどんどん取っ払って、
とっとと全開で進むのだ…!

せっかく不平等に私たちにおちてきた幸運もあるんやから、
それを使わなくてはもったいない。

そうやって一緒に進んでいきましょうよーーー!!

いただいたサポートは今後作りたいと思っているメキシコでのレンタルショップを作る費用にさせていただきます。