装置としての行動展示(行動展示に関するいくつかの考察 Advent Calendar 2017)

この文章は行動展示に関するいくつかの考察 Advent Calendar 2017の参加記事です。

こんにちは。六角定規(@escape_yagi)です。謎解き大好き人間のひとりです。行動展示の考察にかこつけて好き放題書きます。付き合いきれる方はお付き合いください。

まずはkikiさんの記事を読みましょう。実に面白いです。本当にこの展示があって実際に参加していたら自分はどう感じるだろうか、と想像をかきたてられます。

では、机上の考察大好き人間として、この展示がもたらすものについて考えましょう。この展示の肝は、なんといっても4つの「空間」ですね。ある部屋を体験したうえで、次の部屋でその部屋の本当の意味を知り、それを踏まえて次の部屋での体験を行うわけです。前の部屋での体験よりもより高次な体験を得ることが展示の醍醐味といえます。

さて、行動展示において「より高次な体験を得ること」は何につながるのでしょうか。まずは、1つ目の部屋のブラックライトを人間が操作していたという事実を2つ目の部屋で知ったときにあなたがどう感じるかを考えてみてください。人によって感情は異なるでしょうが、ここでは「悔しさ」を例にしましょう。2つ目の部屋に入って悔しさを感じた人間は、悔しさを胸にブラックライトを操作します。さらに3つ目の部屋でそのさまを観察されていたことを知りさらに悔しくなり、そして4つ目の部屋(日常)に進み(戻され)、感情のやり場を失いまた悔しくなります。つまり、より高次な体験を得ていくことを通して悔しいという気持ちが増幅されていくのです。これは「悔しさ」だけでなく「笑い」や「呆れ」でも同じような結果が予想されます。いうなれば、行動展示は個人の抱く感情を増幅する装置なのです。

というわけで、「行動展示は感情の増幅装置である」が私の考察です。以下はは単なるおまけです。

さて、1つ目の部屋では「ブラックライトは4方向の壁のいずれかをランダムに照らします」と言われましたね。2つ目の部屋でそれが事実ではなかったことが明らかにされるわけですが。…果たして、事実ではなかったことはこれだけなのでしょうか。もしかしたら、この展示が「4つの空間で構成される」という説明自体が事実ではない可能性もあります。4つ目の空間にいる私たちが、ある日突然「それでは次の部屋へどうぞ。」と言われるなんてことがあったら、そのときはどこに連れていかれるんでしょうね。

おしまい。

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