絶対に言わないで下さいね!

有名な日本の民話に、「鶴の恩返し」がある。

まずは簡単に説明する。

親切なおじいさんに助けられた鶴が、美しい女性に姿を変え、そのおじいさんの家を訪れる。

しばらく世話になったお礼にと、美しい女性の姿をした鶴は、自分の羽を抜き素晴らしい反物を織るのだが、その姿を「何があっても絶対に見ないで下さいね」と強くおじいさんに訴える。

だが、おじいさんは好奇心を抑えられず、約束を破ってこっそりのぞいてしまった・・・というお話。

この物語の結末からわかるように、人は「絶対に〇〇しないで下さい」と言われると、何としても見たくなり、やりたくなり、言いたくなる。

この〇〇したくなる心理を逆手に取り、会話のコミュニケーションとして利用したのが、「言わないでトーク」。

人間誰しも、ビジネスや日常の雑談で、相手に「実はここだけの話なんですけど誰にも言わないで下さい」と言われ、思わず誰かにその話を伝えたくなった経験はあるだろう。

もちろん、実際に言ってしまうか、胸にとどめておくかは、その人自身とその内容次第かと思うが、言ってはダメといわれると、多かれ少なかれ、言いたくなる。

ここぞというタイミングを見極めながら、「言わないで下さいね」を使ってみるのもありかもしれない。

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