腸内細菌について、どれぐらい知っているだろうか。

腸内細菌は、ヨーグルトにも入っているビフィズス菌や、飲料や錠剤にもなっている乳酸菌が最も有名だろう。

それらは私達の体の健康に寄付することから、一般に善玉菌と呼ばれている。

私達の腸内には、約1000種類、約100兆個もの腸内細菌が住み着いている。

もし、腸内細菌だけを取り出せたなら、その重さは約1キロにもなる。

そもそも、成人の腸は小腸だけで、5~7m。

さらに、ひだや絨毛があることで、その表面積はテニスコート1面分にもなる広さがある。

そのテニスコートに、多種多様な腸内細菌がびっしりと張りついているのが、私達の腸なのである。

肉眼では見えないが、腸壁を顕微鏡で見ると、まるで一面の花畑のように腸内細菌が種類ごとに寄り集まって見えることから、その群生する様子を腸内フローラとも呼ぶ。

この腸内細菌は、私達が生きるうえで欠かせない重要な働きを担っている。

腸内細菌の中でも、善玉菌は食物から酢酸やプロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸といわれる物質を生成している。

腸内環境が最もコンディションの良くなる弱酸性の状態を保ち、腸内のバリア機能を高め、細菌の繁殖やウイルスの感染などを防いでくれる。

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