誠実な人は信頼される!

誠実さは、様々な預け入れの基礎になる。

信頼残高を増やすためにいくら努力しても、誠実さがなければ残高はたちまちゼロになりかねない。

相手を理解しようとし、小さな気配りも怠らず約束を守り、期待することを明確に伝え期待に応えたとしても、心に二面性を持っていたら、信頼残高を増やすことはできない。

正直は誠実さの一部であって、誠実であることは正直以上のものである。

正直とは、真実を語ることであり、言い換えれば現実に自分の言葉を合わせること。

これに対して、誠実とは自分の言葉に現実を合わせることである。

約束を守ること、相手の期待に応えることが誠実な態度である。

誠実であるためには、裏表のない統一された人格がなくてはならない。

自分自身のあり方にも、自分の生き方にも。

誠実な人間となるもっとも大切なことは、その場にいない人に対して、忠実になることである。

その場にいない人に誠実な態度をとれば、その場にいる人たちの信頼を得られる。

いない人を擁護して守ろうとする自分の態度を見れば、居合わせた人たちは、自分を信頼する。

もし相手と二人きりで話をしている時、相手が上司の悪口を言ったとしよう。

本人がいたらとても面と向かっては言えない調子で批判する。

それからしばらくして、自分と相手が仲たがいしたらどうだろうか。

相手が自分の悪口を言っているのではないかと思うはずだ。

二面性、裏表があるとは、こういう事である。

このような人が信頼口座の残高を増やすことはできるのだろうか。

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