運というのは、良くも悪くも基本的にほとんどの場合、第三者が絡んだ形でやってくる。

なので、運が悪いという人を観察すると、たいていその陰にあまり良くない人間がいる。

良くないというのは、世の中にたくさんいるが、一つ例を挙げると、何の効き目もない小麦粉を丸めて作ったようなもので、健康サプリメントと称してバカ高い値段で売りつけるような人（会社）である。

世の中には、水素水にハマっている人もいる。

水素水というのは、結構値段が張る。

理系の人は、水素水と聞いた時、胡散臭いと感じる。

なぜなら、水素を容器の中に閉じ込めるということは、非常に困難だから。

水素は宇宙に存在する分子の中で最も小さいので、ペットボトルなどは、いとも簡単にすり抜けてしまうもの。

水素分子より22倍大きい炭酸ガスですら、時間が経てば完全に抜けてしまうわけなので、水素入りと謳っているペットボトルの水素水に水素が入っているとは思えないのである。

水素水の金属製パッケージの表に、水素が抜けにくいと書いてあったりすると、すでに抜けていることが前提で作っているのだということが分かる。

水素水は一つの例だが、この世の中には消費者の無知に付け込んだ科学的に考えたらあり得ない効果を謳った商品が溢れている。

いわゆる、エセ科学には近づかないこと。

運がいい人と悪い人の特徴の一つに、運が悪い人は問題に直面した時に効果がないものに頼る傾向が強い。

運のいい人は問題解決のために、具体的な努力や新しい試みをしようとしているのに対して、運の悪い人は神頼みをしたり、周りが見えなくなって詐欺的なものに引っかかりやすくなる傾向がある。