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021« 2004年 初めて石垣島へ行ったときのこと

(最後のほうに下ネタがあります)


当時勤めていた会社の上司から休みを取れと言われ、どこか遠くへ、と考えた結果、沖縄県の八重山諸島に行くことにした。  
それまで旅行というものをほとんどしたことが無く、しかも一人旅は初めての試み。沖縄に行くこと自体も初めてだ。
むしろ、虫が大の苦手な自分には無縁の場所と思っていた。

八重山諸島に行くことにしたは良いが、沖縄県の中の八重山諸島という存在を行き先決めの時に知ったという無知具合。
旅行に詳しい先輩がいたので航空券を手配してもらった。
現代のようにアプリでピピピとあっという間に予約できるシステムはまだ無い時代。

8月の上旬、夏真っ盛りの石垣島。
羽田空港からまずは那覇空港へ。
飛行機に乗るのは2度目だ。離陸する直前のスピード感がなんだかすごく怖く、じんわり目に涙。

那覇空港へ着陸する前、猛烈に耳の奥あたりが痛くなった。
な、なんだろうこの痛みは。。
その時は、気圧の関係での痛みであることも知らなくて、ひたすら不安だった。
でも眼下は雑誌で見たエメラルドの海。痛みと戦いながら那覇空港に着陸し、痛みは徐々にひいた。ちょっと耳が聞こえにくい。

そして石垣島行きの飛行機に乗る。
約1時間後、海の色に釘付けになった。嘘みたいな色だ。
那覇着陸前に見た色よりもくっきりとしたエメラルド。耳の奥あたりの痛みはこの時はしなかった。でも耳が詰まった感じは続く。

ドスン!と着陸して減速している時、前につんのめる感覚。シートベルトがなかったら前の座席に押し付けられそう。
石垣島の空港は滑走路が短く、減速がやや急ブレーキ気味だと聞いたのは本当だった(現在の石垣島空港は新しくなって滑走路が長くなり、そんなことはなくなっている)。

飛行機を降りると外。
ジリジリジと肌に強い陽射しを感じる。

これが南の島。

体感気温とともに自分のテンションも一気に上がってしまい、市街地まで歩こう!と空港を出て荷物を背負って歩き始めた(現在の空港よりも市街地にずっと近く、歩こうと思えば歩ける距離にあった)。

とても良い天気だ。地面に落ちる自分の影が色濃い気がするのは気のせいか。
時刻はお昼を少し過ぎたくらいで、まぎれもない炎天下だった。
歩いている人はほとんど居ない。歩き初めて少しすると、海が見える道になった。
陽射しの質も海の色も、自分の住んでるところとあまりにも違う。強い陽射しのせいか、すべての色がビシッとして見える。

汗がダラダラ。みるみる服が汗だらけ。

空港から市街地まで半分はもう来ただろう頃、座って休憩したい、、、のだけど、喫茶店やコンビニが見当たらない。
いよいよマズイとヨロヨロ歩いていると、農園、という旗が見えてきた。
そして営業していたので、倒れ込むように中へ。これはきっと熱中症になる一歩手前であり、今思えば危険で軽率な行動だった。
途中で水分を取ることもせず、無知は怖い。

マンゴージュースを注文した。目が覚める美味しさだった。
沖縄のマンゴー!と心底感動した。一気飲みしたいのを堪えてちびちび飲んだ。

ここから予約したホテルはあと少し。
マンゴーを飲んで復活したので、雨雲っぽい空模様になってきているし足早にホテルへ。

123ホテル。3泊以上するとちょっとお得な値段設定だったと思う。
このビジネスホテルは今は別のホテルとなっている。 アパホテルだったかな。

部屋に入り一息。と同時に大きめなおならが出た。
しかし、いつもと様子が違う。
100%マンゴーの匂いで、部屋中マンゴーになったのだった。
素晴らしきマンゴー、腸内の匂いを変えてしまう威力を持つ。

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