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024« 2018年 スペイン、グラナダでの数日

8月。
初めてスペインに行った2015年。短期間で色んな街をウロウロした。その時にグラナダがなんか好きだなーと思った。
なので再訪した。
夏のスペインがこんなに暑いなんて。40度はありそう。
グラナダに来る前の数日間、同じスペインでも標高の高い山の中にあるカピレイラという涼しい村にいたから余計に暑く感じる。
そんな中でも、行きたいところは行く。
二度目のアルハンブラ宮殿。前回はセマナサンタ真っ只中、今回は夏のバカンスシーズン真っ只中。

宿で宮殿のチケットをお願いしてあり、チケットを持って坂を登る。汗だく。
要チケットエリアに入るにはまだ相当時間があった。
コーヒー飲んだり、寝そべってる猫を見たり、回廊見たり。園内をウロウロしているだけでもなんか楽しい。疲れたらたくさんあるベンチにすぐ座れるし。

時間になり、チケットを見せて入場。
天井装飾、モザイクタイル、彫刻の細かさをじっくり観察。

ステンドグラスから陽が差し、カラフルな光が細かな彫刻がされた壁に浮かぶ。なんと素晴らしい。

額縁みたいな窓からはアルバイシンの街並みが見渡せる。この迷路のようなアルバイシン、時間ある限りウロウロしよう。

水の流れる庭園。細長い木の連なる散策路と水の音。
ほとんど開園時間と同時に入り、閉園時間近くに宮殿を出た。
スーパー行ったりジェラート食べたり。

翌日。快晴、暑い、また40度はありそう。
アルハンブラ宮殿のチケットはもう無いのだが、チケット無くても入れるところで朝ご飯を食べようと思い立った。
ベンチもたくさんあり、水道があることも確認済みだ。
パンと桃、ベンチで本も読もうと、宿にあった本を一冊持って、また坂道を登った。

木陰になっているベンチで優雅に。
アルハンブラ宮殿でいま自分は朝食を食っている、ということに若干酔い、大変な満足感を得た。
桃を食べてベタベタになった手を洗う。

さて、読書。
水路があり、水の流れる音も非常に心地良い。
木が揺れるザワザワ音。鳥の鳴き声。たまに猫の姿。
バカンスシーズンであるため人は多いが、周囲の会話はスペイン語などの外国語で内容もよく分からないため、自分にとってはBGMであった。
暑さも、木陰で風の通る場所にいれば和らいだ。
読みふけって小一時間。突如、頭上からボタっと何かが落ちてきた。読んでいた本になんと鳥の糞と思われるものが...これ宿の本。まずい。
ティッシュで出来る限り拭いて、ひとまずベンチを離れる。Tシャツにもちょっと付いてしまった。

宮殿から出て、今度はテテリアに。テテリアとはアラブ風の喫茶店だ。
まだ開店時間を少し過ぎたばかりでお客は自分だけだった。
ミントティーを注文。店内を見学する。色とりどり。ランプや、クッション、自分の部屋もこうしてみたい。
しばらくテテリアの内装を堪能し(装飾見てばっかだな)、今度は夕暮れの展望台へ行ってみる。

アルハンブラ宮殿を見渡せる展望台はいくつかあり、一番有名な展望台を目指す。
道を何度も間違え、アルバイシンの迷路をうろうろ。坂道ばかりで疲労。
バスでも行けるのだが、歩いて登った。
アルハンブラ宮殿をバックにギターを弾いて歌う人達が非常に陽気だった。

翌日、お土産屋さんが並ぶ通りの中にあるテテリアへ。
またもやミントティー、それからデザートも注文してみる。ここでも店内を見学。
水タバコが置いてある。試したかったけど見るだけにした。ここも装飾が凄い。照明が暗めであるのが、装飾をより一層怪しくじわじわ照らす。

たまらんね。このテテリア欲しい。
テテリアを出て、スーパーへ。また桃を買った。
陽が沈む前に展望台へ。今日は別の展望台を目指す。
広場では、フラメンコショーをやっていた。駆け足で近づき、見学。
女性のドレスが、いわゆるフラメンコ!的なものとちょっと異なり、花柄のワンピースっぽい雰囲気でとても可愛かった。
周囲の人を真似して手拍子してみる。

展望台は薄暗く怪しかったので一瞬滞在し、あとはアルバイシンをウロウロすることにする。
ただ、迷路みたいなこの街から出られなくなったら困るので、常に今どこにいるのかをなんとなく把握しながら慎重に。
また、写真を撮るのに注力すると危険かもしれないので、立ち止まってゆっくりはせず、ササッと撮って常に早歩きしていた。
早歩きながらも、狭い路地にオレンジ色の街灯はとても合っていた。
住宅のベランダから垂れ下がる植物や花もまた素敵だった。そして狭い路地から見上げた空には三日月。

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