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026« 2015年 スペインに行こうと思ってから到着するまでのあれこれ

4月。

行きたいところにだけ行く旅をしたいと思った。
その頃、スペイン語の勉強をしていて、テレビのスペイン語講座の番組ではスペインのアンダルシア地方を紹介していた。
ボリビアのウユニ塩湖に行くために始めたスペイン語だったけど、この番組を観ていくうちにスペインへの興味が高まった。
よし、行こう。
しかも個人手配で、だ。
自分にとってはそれだけで大冒険だった。

バルセロナとアンダルシアをメインにした。
バルセロナはカタルーニャ音楽堂がとても気になる。巨大なステンドグラスを肉眼で見たい。
ダリの美術館も行きたい。
アンダルシアはスペイン語の番組で気になったところ数カ所行ってみよう。
バルセロナIN、アンダルシアのどこかOUT、で航空券を取ることにする。
航空券を検索していて、ヘルシンキ乗り継ぎというものが出てきた。そしたら、ヘルシンキもちょっと見たいし、ヘルシンキでも数泊できたらいいなと思っているうちにストップオーバーというシステムを知る。
よし、それにしよう。価格を見ながら予約ポチ。

全行程2週間弱。
中身を組み立ててゆく。この作業がすごく好きだ。
交通手段を調べて、ここはこういうバスが通ってるのか、時刻表を見る。
バスターミナルがここだから、宿はこの辺りで、、とブッキングドットコムで出てきた宿を片っ端から見る。
移動時間が夜間になりそうな場所は、グーグルマップのストリートビューであらかじめ目印になりそうなお店がないか確認する。
例えば、映画館があればきっと夜間は光っているだろうから映画館の名前を覚えておく、とか。
旅の前に一度卓上での旅をする。
知らない土地に行く楽しみを味わえないじゃん?という意見はごもっとも、しかし、特技:不安になること、な自分には、この卓上の旅は出来る限り不安になりそうな事柄を減らしていく作業で重要だ。

バルセロナ

グラナダ

フリヒリアナ

ロンダ

コルテス・デ・ラ・フロンテーラ

マラガ空港からヘルシンキ

ヘルシンキ

帰宅

という流れにし、宿の予約、バス等の時刻表のプリントアウトを済ませ、さらにロストバゲージを恐れ、30リットルのリュックに荷物を詰め全部手荷物として機内に持ち込めるようにした。
これで、荷物が出てこない!の心配は無い。

出発直前の恒例、キャンセルしたい病を経て、バルセロナの空港から電車に乗ってサンツという駅で降りる。サッカースタジアムが近くにある駅だ。
出発直前に現地で観光ガイドをしている人のサイトを見つけ、バルセロナの治安について書いてあったので見た。
見なければ良かったのだが、サンツ駅周辺は真っ赤っ赤だった。危ない!ということらしい。夜間は決して近づいてはいけない的なことも書いてある。さらに昼間も安全とは言えないらしい。
到着予定時刻は深夜ではないものの、夜。そして駅から徒歩で宿に向かう段取りになっている。
予定通りサンツ駅で降りた。
雰囲気を見てヤバそうだったら、、宿まで徒歩10分くらいだけどタクシーか?と考えながら、駅構内にマックがあったのでチョコマフィンを買ってその場で食い、なるべく場馴れしてる風を演じるため駅外の喫煙所で一服する。
だんだんと緊張が落ち着いてくるのを感じた瞬間、目の前を、完全にラリホしてるだいぶ若そうな男が両脇を警官に抱えられて連行されていった。
警官がとても強そうだ。よくよく見渡すと警官の姿がけっこうあるのが分かった。中にはニセ警官もいたかもだが。
適度な警戒心でもって楽しもう。基本的な防犯対策はする。かといってガチガチ過ぎても疲れそうだ。
宿までの道を事前に頭に叩き込んでいたため、地図を広げることも迷うこともなく、家路を急ぐ人みたいに到着できた。
卓上の旅をしてきて良かったと思った。

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