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034« 2021年 雨のち晴れ予報の釧網線

10月。

初めて訪れた知床で紅葉の森を歩いたり、無人販売で購入したビーツをクリームチーズと合わせて旨ー!ってなったり。
満喫して、いまにも雨が降りそうな曇り空の中、ウトロから知床斜里、知床斜里から釧路に向かっているとき。

天気予報は雨のち晴れ。
16時過ぎ。もうだいぶ日が傾いた。
列車の進行方向右側窓際の席。
雨の車窓を眺めていると、だんだん西の空が晴れてきた。
天気予報は当たりか?
雨粒のついた車窓が明るくなってきた。
上空はまだ雨雲があってグレーな空模様だったのが、西陽が出るとともに赤紫っぽくなってきた。
ひらけた場所を走っている列車。田園風景の中、ぽつぽつと規則的に並ぶ背の高い樹木。

西陽がだんだん強くなり、オレンジ色に光る。
車窓全体もオレンジ色になってきた。
雨も含めた外の空気そのものに色がついたような。
空間全部が西陽のオレンジ色になったところで、どれ、東側の景色はどんななってるかな?と左側の窓を見ると巨大な虹。
お見事!と拍手したいくらい素敵だった。
虹を目撃すると得した気分になる、なぜか。

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