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なぜ情シスと営業を兼務しているのか

営業でお客様と打ち合わせしたときや、外部で登壇させて頂いた際に、「情シスやりながら営業もやってるなんて珍しいですね。」とよく言われるので、現在に至るまでを整理したいと思います。

現在の状況

・クラウドのSIerに勤務
・自社の情報シス
・営業部でプリセールス(技術営業)
・OneLogin(SSOのサービス)のプリセールス及び導入支援、サポート業務

そもそも何をしてきたのか

ざっくり書くと以下になります。

・ 新卒研修→インフラエンジニア (1年
・ AWSエンジニアと情報シスを兼務 (3年
・ 情シス、事業開発エンジニア (1年
・ 情シス (1年
・ 情シス、OneLoginセールス兼エンジニア (2年
・ 情シス、営業兼務 (2年←今

今の会社には、新卒でインフラエンジニアとして入社しました。
入社したときぐらいから会社が本格的にAWSを初めていたので、入社して研修のあとは、既存のインフラ保守と、AWSの新規構築、運用などを行っていました。
規模が小さい会社あるあるだと思うのですが、当時はインフラエンジニアチームが社内システムをなんとなく保守するかんじになっていて、自分も保守を引き継いで情シス業務を担当したりしていました。

営業と兼務することになったきっかけ

入社して5年目ぐらいのときには、会社の規模も大きくなり始めて、情シスの専任がいたほうがいいだろうということで、それまで保守していた私が専任となり、しばらく情シスを担当することになりました。
そのころ、AWSの案件が多く、新規案件でプリセールスから構築まで対応できるメンバーがいなかったことと、新規案件の会社がスタートアップで会社の情報システムについてもアドバイスができたほうがいいだろうということで、私が担当することになりました。
半年ぐらいでプリセールス、設計、構築まで実施したあとは、エンジニアチームに引き継ぎを行い、私は案件から外れたのですが、この経験が自分の考え方を変えてくれた大きな出来事だったと今でも思います。
この案件に抜擢してくれた営業担当の方には感謝しています。

それまで、情シスの業務として、改善業務やクラウド化などを自社内で行っていたのですが、正直対した成果として認めてもらえてると感じてはいませんでした。
人事評価面談でも、「よく頑張ってると思うよ」ぐらいの評価しかしてもらえない状態でした。
今考えれば、自分の成果の伝え方が悪かったから評価してもらえなかった部分もあったと思っています。
こんなときに、先程の案件を担当して、お客様とゼロから一緒に考えていく案件を行ったときに、自分の考えをしっかり説明し、それがお客さんとディスカッションをしながら進めていったことで、自分がなんか認めてもらえてる気がしたのと、自分の能力が活かせていると感じました。

もちろん、人事評価も上げてほしかったのもあったのですが、この案件がきっかけで「やりがい」や「楽しさ」、「達成感」を意識できるようになり、それがあるから今でも、情シス業務や営業業務を続けられています。

なぜ情シスと営業を兼務しているのか

理由は大きく分けて3つあります。

1.お客さんと同じ目線で話せる
会社の顧客層は、情シスの方が多く、情シス業務をやっている方が、お客さんがどうしたいのかが想像しやすいのと、具体的に困っている内容に対して提案がしやすいことです。

2.話す機会を得られる
情シスの業務だけをしていると、提案やディスカッションをすることが少なく、業務の幅がどうしても狭くなってしまいがちでした。
自社ではない情シスの人の要望などを聞いて提案をしていくことで、自社内での改善に活かすことができるし、逆に、自社の情報システムで取り組んでいる内容をヒントにして、お客さんに良い提案や気付きを共有できます。

3.兼務によって時間を捻出する工夫が生まれる
情シスだけやっていると、自身で業務が完結してしまい、自動化などをする意識が薄くなり、あんまりよくない状態になっていました。
兼務がいいことかは置いといて、営業業務することで、営業側の業務時間を作らなくてはならなくなります。
これにより、業務プロセスの整理やドキュメントを残す意識、自動化をしようという意識が生まれて、結果的に営業の業務もできるし、情シスの業務も整理されていいことばかりでした。

まとめ

兼務することが良いかは置いといて、営業を兼務したことで自分のできることをかなり広げられたと感じでいます。
現代の情シスは、システムを保守、運用することだけが仕事ではなくなっていて、会社全体の生産性向上や業務改善といったビジネスにおいて重要な立ち位置になっていると思います。
私は営業を兼務したことがきっかけで、いろんな部署のメンバーとコミュニケーションを取れる機会ができたことが、正しい業務改善をするきっかけになったと思います。
ちゃんとコミュニケーションしていない場合、現場の状況を理解できず、改善活動が意味をなさなくなってしまいがちです。
私自身の意見ですが、情シスの人は、社内の業務プロセスの整備などをして自身の時間を確保して、社内の人とコミュニケーションを取ることを意識すると、よりよい活動ができ、会社(社会)に貢献できると思います。

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