春の気配
春が二階から落ちてきた
というのは、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」の最初の一文で、わたしは春と聞くとなぜかいつもこのフレーズが頭に浮かぶ。
それほどに、強烈な、記憶に残る一文。
***
今日は午後から出勤したのだけれど、外はぽかぽかと暖かく、春の気配が一段と強まっていた。
差し込む光がやわらかく、あたたかい。
街行く人のコートも薄くなり、身軽だからかなんとなく足取りが軽い。
春だ。
***
季節の変わり目に敏感でありたいと思うようになったのはたぶん、自分の名前の由来を知った時から。海外で生まれたわたしに両親は、日本の四季を感じられるようにと、季節の花から名前をつけてくれた。
今年の春は、FUJIFILMと出会って初めての春。
たくさんの春を、切り撮りたい。
ありがとうございます!いただいたサポートは大切に写真や文章の糧にさせていただきます*