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esportsの配信でちゃんと面白さ伝わるようにするのマジできついんだけど中々伝わらない

これは声を大にして言いたいことなんだですが、
esportsの面白さを配信できちんと伝えるのはマジで難しい。
ほんとにほんとに難しいなあとここ2、3年で感じた。

これは知らない人からすると
「ゲームなんだからそのまま垂れ流しで放送してればいいじゃん」
と思われるかもしれない
「そのゲーム好きな人しかみてなんだから余計なことしなくていいでしょ」
そういう方もいらっしゃるでしょう。
でもそれはエンタメになってないんです。
そのゲームが持つ面白さを伝えられていなかったらそれは成功とは言えないのです。

ここで質問です。
例えばあなたが好きなゲームを一つ思い浮かべてください。
ではそのゲームを配信(テレビでもネットでもいいです)するとしたら、
どんな画面構成で配信しますか?どんなカメラワークで、どこをフューチャーして伝えますか?
これらの問いにスラスラ答えられるひとってまずいないと思います。

野球やサッカーの試合もテレビ中継されるときには詳細なデータが盛り込まれています。


・どこのチームとどこのチームが戦っているのか
・どっちのチームが何点いれているのか
・打率がどれくらいなのか、得点をどれだけいれているのか
・過去の試合での成績

などなど非常に多くの情報が盛り込まれています。
さらにはその競技が一番盛り上がる瞬間を、一番映える形で視聴者に届けるカメラワークが
長年の蓄積されたノウハウによって可能となっています。

野球やサッカーなどのフィジカルスポーツは長年のノウハウと大半の国民がその競技のルールを知っているから成り立っているのです。
それがesportsで直ぐに同じことができるかと言うと、とても難しい。
日本できちんとesportsをきちんと配信できる会社や団体は本当に一握りです。
これはとても由々しき問題です。
たとえesportsがオリンピック競技に認定されたとしても、それを配信する技術を持っていなかったらテレビ局はその競技を放映しようとは思わないのです。たとえそれがどれだけ人気なタイトルであってもです。
さらにはフィジカルスポーツと違ってesportsタイトルは2Dの画像ないし3Dのモデルで構成されているため
その素材がないと配信がなりたたないのです。(分かりやすく伝えるためにはこれが不可欠)
事実昨年のアジア競技会でも上記の配信ノウハウがないため日本のテレビ局があきらめざるを得なかったという話も風の噂で聞きました。

ただやっぱり一番の問題は
★番組制作者がゲームのルールと面白いポイントを熟知していなければいけない★
ということに尽きると思います。
もちろん番組制作側だってそのゲームについて勉強はしていると思います。
しかしこれはいくらゲーム開発者やファンからレクチャーされても、自分で体験しないことには
その醍醐味を伝えることはできないのです。

じゃあそれを可能にするにはやはり時間がかかるし、
なによりもそのゲームに対する情熱が必要になってきます。

こういったところからも今のesportsが一部の人の「情熱」よって支えられているということが浮き彫りになっています。
なので視聴者の人たちにもこの情熱を感じ取って観てもらえればと思います。

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