カプコンプロツアーの辛さ知ったらストファイのプロゲーマーになりたい子供0人説

どうも、毎度毎度タイトルを考えるのが一番時間をかけております!
格闘ゲームの金字塔であり、最も日本のプロゲーマーが活躍しているesports系のゲームと言えば間違いなくストリートファイターでしょう。
そしてストリートファイターでは毎年カプコン主催のプロツアー、カプコンプロツアー通称CPTが行われております。

カプコンプロツアーって?

プロツアーと称していますが一般の人も参加OKです。(そもそも世界的にプロゲーマーの定義もありませんが)
毎年3月から12月まで世界各国で大会が行われ、大会の順位に応じてポイントを獲得し、その上位者だけが年末のカプコンカップという大会に出場することができます。
この年末のカプコンカップに優勝すると賞金約1300万円を獲得することができます。(総額は3000万円くらい)
ストリートファイターでプロゲーマーを名乗るならまず参加していないといけない一大イベントです。
またプロになるためにはこのツアーに参加して自分の実力を世にアピールしなくてはいけません。
全てのストリートファイターのプロの夢であり、目標であり、登竜門でもあるこのプロツアーですが、
その実態を知っている人は世の中でも一握りでしょう。
輝かしい舞台の裏でどれほどプロゲーマーが大変な思いをしているかを今回紹介できればと思います。

スケジュールがとにかくエグイ

はい、そのままその通りCPTのスケジュールは激エグイです。
私も以前ストリートファイターのプロをマネジメントしていたときのですが、初めて知ったときには思わす声に出して「エグっ」て言ってしまいました。そしてこれが今年のスケジュールです。

日程     大会名     種別
3/15~3/17  Final Round 2019  プレミア
3/23~3/24  FV x SEA Major 2019  アジア
3/29~3/31  NorCal Regionals 2019  プレミア
4/5~4/7  Brussels Challenge Major Edition 2019  欧州
4/6  オンライン:アジア・南東 アジア
4/12~4/14  April Annihilation 北米
4/20  オンライン:北米・西 北米
4/20~4/21  The Mixup  プレミア
4/26~4/28 Northwest Majors 2019 北米
4/27~4/28 Versus Masters アジア
5/3~5/5 Headstomper 2019 欧州
5/10~5/12  Texas Showdown 2019  北米
5/11~5/12  Saigon Cup 2019 アジア
5/17~5/19  BAM 11 アジア
5/18  オンライン:中南米・西 中南米
5/24~5/26  Combo Breaker 2019 プレミア
5/31~6/2  Dreamhack Dallas 北米
6/1  オンライン:欧州・中東 欧州
6/1  オンライン:アジア・豪州 アジア
6/8  オンライン:欧州・東 欧州
6/8~6/9  Taipei Major プレミア
6/15~6/16  Fighter's Spirit 2019 アジア
6/15~6/16  Danger Zone 欧州
6/22~6/23  The Fight 2019 中南米
6/22~6/23  TGU x SEA Major Thailand 2019  アジア
6/28~6/30  CEO 2019  プレミア
6/29  オンライン:中南米・南 中南米
7/6~7/7  Game Over  プレミア
7/13~7/14  Toryuken 8  北米
7/13~7/14  Sonic Boom 2019  欧州
7/13~7/14  Fight in Rio 2019  中南米
7/19~7/21  Defend the North 2019  北米
7/20~7/21 VSFighting 2019  プレミア
7/27 オンライン:欧州・西 欧州
8/2~8/4 EVO 2019  スーパー
8/10  オンライン:中南米・東  中南米
8/17  オンライン:アジア・東  アジア
8/17~8/18  Fight Club NRW  欧州
8/25~8/26  Esports Festival Hong Kong 2019  プレミア
8/31~9/1  Never Give Up  中南米
8/31~9/1  Celtic Throwdown 2019  プレミア
9/7~9/8  Treta Championship  中南米
9/7~9/8  Final Fighters China 2019  プレミア
9/14~9/15  Thunderstruck VII  中南米
9/27~9/29  Ultimate Fighting Arena 2019  欧州
9/28~9/29  Fighting Fest  中南米
9/28  オンライン:北米・東  北米
10/5~10/6  Furia Tica 2019  中南米
10/12~10/13  SEAM 地域オープン大会  オープン
10/12~10/13  SEAM アジア地域決勝  アジア決勝
10/18~10/20  East Coast Throwdown 2019  北米
10/18~10/20  EGX 地域オープン大会  オープン
10/18~10/20  EGX 欧州地域決勝  欧州決勝
10/26~10/27  FA 地域オープン大会  オープン
10/26~10/27  FA 中南米地域決勝  中南米決勝
11/1~11/3  Canada Cup 2019  プレミア
9月予定  Japan Premier  スーパー
11月予定  北米地域決勝 地域オープン大会  スーパー
11月予定  北米地域決勝  北米決勝
12月予定  Capcom Cup 最終予選  最終予選(アメリカ)
12月予定  Capcom Cup 2019  世界決勝(アメリカ)

「プレミア」というのが世界中誰でも出れる比較的大きめな大会です。
上位者にはグローバルポイントが与えられます。
出場者はおおよそ200~600人前後くらいといったところでしょうか。
「各地域名(アジア・欧州・北米・南米)」のところはその地域の参加者は個別の地域ポイントがもらえる大会です。
「スーパー」は特別に大きい大会です。参加者は恐らく1500~2500人ほどの規模になるかと思われます。(去年のEVO2018の参加者は2492名でした)
プレミアと同じくグローバルポイントが与えられます。
このポイントを争ってストリートファイターのプロゲーマーは世界中を飛び回らなければいけません。
基本的には大抵のプロはプレミア大会は8割くらいは出場します。
その成績次第で各地域の大会にも参加します。
これはグローバルポイントで上位に入れなくても、ランキングで上位になればカプコンカップに出場することができるためです。
もちろんグローバルポイントが上位の人が賞金目的や調整のために参加してくる場合もあります。

3月からツアーがはじまり、毎月2回程度は海外に行かなければなりません。
もちろん海外なので移動に時間がかかります。
遅くても前日の夜、飛行機のトラブルが起きた場合のことを考えると前々日中には到着しておきたいところです。
そして土日で大会が行われ、帰るのは月曜日かもしくは火曜日になります。
そうなると一つの大会に出場するために1週間は費やすことになります。
つまりひと月のうち2週間は大会のために時間を費やさなければいけません。
それはつまり練習の時間が削られてしまうことを意味します。
大会に参加している間はまともに練習ができず、上達することが非常に難しいのです。
2週間あれば十分では?と思う方もいるかもしれませんが大抵のプロゲーマーはイベントや番組出演、個人配信などをしている人が多いです。またプロの中では渡航費のみ支援してもらっている人の場合はバイトをして生活資金を稼がないといけません。
これは本当に辛くて、
大会に出場する
 →負ける
  →練習する時間がない
   →次の大会に出場
    →やっぱり負ける
     →練習したいけどバイトがある
      →また次の大会
というループにハマってしまうこともあります。
なので練習時間を確保するためには貴重な大会の機会を1度捨てなければなりません。
でも出場してある程度の成績を残せばポイントを獲得することもできるのでそのあたりは本当に悩みどころです。

大抵の参加者は序盤でポイントを稼いで、ある程度出場圏内をキープして、後半の大会は練習の成果を試すために様子を見て参加する、というのが理想のパターンだと思います。

そしてなによりこれだけ海外を飛び回っていると体に与える影響も半端ないです。

飛行機、会場環境、食べ物、プロ選手立ちはだかる困難

まず飛行機移動です。
スケジュールにもある通り大会のほとんどは海外で行われます。アメリカがもっとも多く西海岸から東海岸まで広い地域で行われます。
近いところで言えば台湾や香港などもあります。
アメリカの東側で大会が開催されるときには基本的に乗り継ぎが発生するのでフライト時間は12時間以上です。
何のトラブルもなく行ければまだいいですが、場合によっては乗り継ぎがうまくいかず長時間待たされることもあります。
場合によっては空港で一夜を明かさなければいけないこともあります。
そしてやっと会場に到着して時差ぼけのまま大会に参加します。
この状態で本来の実力が出せるかどうか?お分かりいただけるかと思います。

次に大会の会場環境です。
海外大会は大抵時間通りに進行しません。
1時間~2時間の遅れはざらにあります。
大会は朝から始まり、時には日付が変わるくらいまでやっているときもあります。
その間選手は会場で待たされることになります。大会会場の近くホテルを取っている選手は一時的に部屋に戻ることができますが、たいてい近くのホテルは埋まっていることが多く、会場近くで2~3時間も待たされるはめになります。
あとこれは人種差別と受け取ってもらいたくないのですが、欧米人の肌感覚と日本人の肌感覚って大分違うと思います。
昔どんなに寒くてもタンクトップでランニングしている英会話の先生って学校に一人いませんでした?
欧米の人って基本的に暑がりなのか会場はどこも冷えっ冷えの空調管理で日本人には非常に辛いんです。

やはり一番大きいのは食事です。
これは飽食の国に生まれてしまった日本人にとって一番の問題です。
日本食が世界で注目されていると言ってもまだまだ海外で満足して食べれるところは多くはないです。
欧米では基本的にはハンバーガーやステーキ、ピザなどが主食ですので非常にハイカロリーかつ栄養バランスが欠けます。
さらに現地のお菓子なんかも非常にピーキーな味のものが多く、ちょっと受け付けることができません。
そういった事情から大抵の選手は日本食や栄養バランス補助食品なんかを持って行っています。

このように上の3つの要因が重なり合って大会に参加するたびに選手は体力的にも精神的にも疲弊します。
体調が多少悪くても大会には参加しなければいけないので、さらに悪化していきます。
思うようにプレイできないと負けこんで精神的にも追い詰められることがあります。
良い成績をおさめなければスポンサードを打ち切られてしまう、そういったプレッシャーと戦うこともしばしばだと思います。
これだけ過酷な状況で明日の生活が保障されているわけではないことがどれだけ人に分かってもらえるでしょうか。
フィジカルなスポーツ選手と何ら変わりないことがもっと多くの人に知られることを切に願っております。

プロゲーマーを目指す全ての子供たちよ!
楽な仕事なんてないぞ!
好きなことだけで仕事していくためには、色んな犠牲を払わないといけなんだぞ!
プロゲーマーだってYoutuberだった明日の生きていくために必死なんだぞ!
(ちなみに会社員だって色々大変だけどな!)

さてさて、色々書いてきましたがカプコンプロツアーはイベントとしてはとても面白いし
1年を追ってプロゲーマーを応援できるのは非常に貴重な体験です。
そしてカプコンプロツアー第一線のファイナルラウンドが今まさに開催中です。
わがチームのストーム久保も出場しているので応援よろしくお願いします。
ストーム久保は現地から生配信もしているので、
どんな感じで大会って行われているの?と気になった方は是非みてみてください。公式の配信では観れないとこもろ観れると思います。
★ストーム久保Youtubeチャンネル★

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ありがとうございます!次回もぜひ読んでください!
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VANVAN

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