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プロゲーマーがファンを掴むのに必要なストーリーとは?

スポーツ選手にもプロゲーマーにもチームにもアイドルにも起業家にもストーリーが必要という話です。
はい、結論です。以上。

冗談ですwww

どうやったらプロゲーマーとしてファンを獲得できるか?
そしてどうやったらファンに永続的に楽しんでもらえるのか?
という課題があると思います。
その解決方法としてなにがあるかと言うとプロゲーマーとしてのストーリーをファンと共有するということだと思います。


「ストーリーを共有することで感情を共有する」

じゃあそのストーリーってなにかというと勝ったり、負けたり、落ち込んだり、喜んだり、事件を起こしたり、スランプに陥ったり、ブレイクスルーすることです。そんなこと当たり前だろ!と言われてしまいそうですが、これをきちんと発信できている人って意外と少ないと思います。それをきちんと発信して視聴者やファンにとどけないと感情を共有することができないのです。

その昔サッカーイングランド代表ベッカムという選手がいたことをみなさん覚えているでしょう。(もう古いかな)
ベッカムは名門チームの期待の星として華々しくデビューし、代表にも選ばれワールドカップにも出場します。
フェイスも世界クラスのイケメンのため世界中の女性が湧いてましたよねw
98年のフランスワールドカップで事件が起きます。
ベッカムは相手チームの選手に報復をして退場、結果試合も負けてしまいました。
これによりベッカムは戦犯として扱われ「10 heroic lions one stupid boy(10人の勇敢な獅子と1人の愚かな若者)」という標語をつけられ、メディアを含め多くの批判を浴び、命を狙われる恐怖を覚えるほどだったそうです。
そしてその後はふんどしを締め直し献身的な姿勢でプレイし周囲からの評価を回復していきます。
しかし運命とは不思議なもので2002年の日韓ワールドカップに出場を決めるものの直前に大ケガをします。
出場は絶望的で誰もがベッカムの出場をあきらめていましたが、驚異的な回復力で大会までに間に合うことができました。(このとき高濃度酸素ボックスが話題になりましたね)

とこのようにベッカムのサッカー人生の半分程度ですがそれでも十分に噛み応えがある人生ですよね。
これだけの出来事があれば、彼のファンの感情曲線はガンガンに上げ下げを繰り返しジェットコースターに乗っているような気分になれます。
ただこれは彼が世界で最も注目されるプレイヤーで、多くのメディアが報道するからファンならずともある程度の一般人にも情報が届けることができました。
それじゃあ同じことが今のeスポーツ界でも自然発生するかと言われれば難しいでしょう。


「日々の出来事と感情を発信し、ストーリーを作り出す」

そうなってくるとやっぱり重要なのは選手自身がこまめに情報発信をするということでしょう。勝った負けた、とう結果だけでなくそのときに芽生えた感情を発信して共感してもらい、ネクストアクション(次の大会を視聴してもらう、SNSをフォローしてもらうなど)につなげていくことが重要だと思います。そうすることでその人の生活の一部に溶け込んでいくとより感情を共有できるようになります。

「夢を語り、ヘルプミーを叫ぶ、仲間になってもらうワンピース理論」

プロ選手なのでもちろん夢を語る必要があります。ストーリーに夢は欠かせません。
夢は大きく現状では達成不可能に思える夢でないと応援してもらえません。
その夢を達成するためにどうやったらいいか分からないことも多いと思いますが、それで問題ありません。
そこは大きな声でヘルプミーと叫びましょう。お金が足りない、人脈がない、コンテンツが足りない、明確に助けて欲しいことを意思表示しましょう。そうでないと助けたくても助けられません。なんなら戦略だって一緒に考えてくれた方がより当事者意識をもって応援してくれるでしょう。
ワンピースのルフィは海賊王になりたいとゆう夢はあるけれど、泳げないし、船は操縦できないし、料理はできないし、頭も良くない。
どうやったら海賊王になるのか具体的な戦略は特にない。仲間も行き当たりばったりで集めているだけです。
でも彼のピュアに語る夢と人間性に惚れて優秀な仲間が集まって彼を担いでいます。
金ではなく夢でつながった仲間は最高です!(啓発本みたいな語りになってしまったww)


「視聴者からファンへ、ファンから当事者へ」

上でも少し触れましたが最終的にはファンではなく当事者になってもらうことが非常に重要です。大会を観てくれた人がファンになり、そのファンが当事者意識をもって接してくれて一緒に喜び、悩み、苦しみ、それを乗り越えて夢を叶える。そのプロセスをどれだけ濃密に共有できるかがファン獲得の重要な要素と言えるでしょう。

とまあここまで長々と書いてきましたが、じゃあプロゲーマーが全員同じことをやれば成功するかというとそんなことはなくて、ストーリーはある種の運みたいなことが折り重なってこないと想像以上のことが起きないので面白くならないのです。いったい誰がベッカムが報復行為や大事な大会の直前でケガすることを予測できるでしょうか。
そういった想像を超えることが起こったときは「よし!きた!」と思うようにしたいと思います。
そうすればひどい負けや、ピンチ、スランプもひっくるめてストーリーとして受け止めることができます。

そう負けたことがない人生なんてつまらないのです。負けたことがある人のほうが勝ち続ける人よりよっぽど魅力的で思い入れが持てます。
本当に大きな財産だなと大人になって気が付きました。

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