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OK Asia DJ Panic さんが 藤井 風さんの今回の件のことをどう思っているかについて (DJ Panic's message to Fujii Kaze)

アジアの音楽とアーティストを紹介するOKAsia

皆さん、OKAsiaというアメリカ、マサチューセッツ州のラジオ局の番組をご存じですか?

"Valley Free Radio is a non-profit, community-based and volunteer-run radio station for the Greater Northampton area. " (Valley Free Radioは、グレーター・ノーザンプトン地域を対象とした、非営利で地域密着型のボランティア運営によるラジオ局です。)
ウェブサイトはこちら→ https://valleyfreeradio.org/mission-vision/

この番組を、5年前から担当されているホストのDJパニックさんは、アメリカで、アジアのアーティストを紹介するラジオ局が非常に少ないことを残念に思って、番組を立ち上げました。素晴らしいアジアのアーティストを、アメリカに、そして世界に広げていくサポートをしたいというビジョンのもとに、毎週、様々なアジアの音楽を紹介して下さっています。「推しアーティストを世界に」と願う沢山のファンダムが、彼女に毎週リクエストを送り、リクエスト数と、DJパニックさんが紹介したいと思うアーティストのチョイスに基づき、選んだ曲を毎週かけてくださいます。

DJ Panicさんは、藤井 風 さんのファン

DJ Panic さんと藤井 風さんの物語はまた今度詳しく書かせて頂きたいけれど、彼女がどんな方なのかだけもう少しだけ紹介させてくださいね。藤井 風さんが「当然のように、国内国外問わず活動できるミュージシャンになりたいという想いがあった」と 2020年8月に、ARTIST ON THE RISE で公表されてから、何とかその夢を応援したいと思った有志のファンが、海外で風さんの音楽をかけてくれる海外ラジオ局はないかと探してリクエストし出したのが始まりで、最初に風さんの曲をかけて下さってから、風さんの才能に惚れ込んだパニックさんが、2年4か月にわたり、毎週欠かさずに、風さんの曲をかけて下さる、本当にありがたいラジオ局です。

私も先輩風友さん(藤井風さんファン仲間の通称の一つ、風民、バラベレン民、Kazetarian 等複数有り)がリクエストをされているのを見て、2年ほど前から一緒にリクエストするようになり今では沢山の風ファンの方が、毎週リクエストを寄せて下さるようになりました。他のファンダムの方との交流も楽しくて、毎週土曜日は楽しい癒しの時間です。

パニックさんとCo-Hostのサラさんは、風さんの 2枚のアルバム、"HELP EVER HURT NEVER"と"LOVE ALL SERVE ALL"についてのポッドキャストも作って下さったくらい手厚い支援をして下さっています。

いまでは、沢山の海外ラジオ局に風さんの曲をリクエストでき、また、毎日どこかの国で頻繁に風さんの曲をかけて下さるラジオ局も増えましたが、海外ラジオ局で、最初に継続的なサポートをして下さったDJパニックさんは、風ファンにとって、とても特別なDJさんです。

今回の件に関するスペースでのメッセージ

さて、先週末11月5日土曜日の放送の後のTwitterのスペースで、例の件について、パニックさんの意見をお聞きする機会がありました。例の件というのは、人種差別用語が歌詞に含まれていたということを知らずに公開されていたカバー動画を、藤井風さんが削除し誠実に謝罪された一件です。今日11月9日で、この出来事が起こってから、10日が経とうとしています。ファンダムも沢山のことを学び、もう前に進もうとしているので、またTwitter上でこのことを蒸し返したくないので、Noteで書くことにしました。興味がある方だけ、見て下さったら嬉しいです。

パニックさんに「差し支えなければ、今回の件についてどう思われているか教えて頂けますか?」と聞きました。 

彼女のメッセージは以下の通り。
「風さんのカバーを聴いているといつも思うのは、風さんは、原曲へのリスペクトを感じるカバーをするということ。彼は、歌詞をむやみに変えたりせず、楽曲的に(アレンジなどで)彼なりの解釈をするでしょう? だから彼は、原曲の歌詞をそのまま歌うと言うことが何を意味するのか知らずに、普通の言葉と同じだと思って歌ってしまったのではないかと思っているの。また、こういうことが起きたのは彼が初めてのアーティストではなく、他のアーティストでも前例があるわ。」

“Japanese people are not exposed to this. It’s a part of education. If that happens, don’t shame the person, educate the person, you can say “the word you said could be harmful in other culture”. 「日本人は、このこと知らない人が多いのよね。これは教育の一環で、もしそう言うことが起きた時にするべき行動は、その人に恥をかかせたり、非難することではないわ。必要なのは、あなたがその人に教えてあげることなの。『今あなたが言った言葉は、他の文化圏では、とても有害な言葉かもしれないよ』ってね。」

そして最後に「だから今日私は”Be Alright”をかけたの。きっと大丈夫だから」と言って下さって、いつもの彼女の締めの言葉である "Love yourself, Respect others, Educate yourself." 「自分を愛して、他人を尊敬して、そして学んでね」と言って、スペースは終了しました。

パニックさんは、藤井 風さんのことをよくご存じで、このトピックが日常の中でとても身近であるはずの国に住んでいるので、両サイドの事をよく理解されている方のご意見が聴けて良かったです。”Be Alright"が放送されたとき、彼女の選曲はきっと風さんへのメッセージだったんだろうなとは思ったけど、スペースで彼女の言葉を通して、やっぱりそうだったんだと分かって、彼女がいつもファンの気持ちに寄り添ってくださる曲を選んでくださることにじんと来ました。

今日はこの辺で。もし、この記事を読んで、海外ラジオリクエストにちょっと興味が湧いたかも?という方がいらっしゃったら、ツイッターで ID espresso202020 に聞いてくださるか、他にリクエストを呼びかけて下さっているファンの方も沢山いらっしゃるので、気軽に質問してみてくださいね。

読んでくださってありがとうございました。どうぞ素敵な一日を。


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