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神域リーグ2023のセミファイナルを見ておじさんは思いました【条件戦って難しいですよね】

相変わらず私は、自由気ままにnoteで神域リーグのことを書いています。好き勝手に書いているので、ちゃんとしたものを読みたい方は大手メディアや他の方が書いたnoteがオススメですよ。そういうもので基礎固めを済ませてから、私のようなアクが強めのnoteを読むという順番を推奨いたします。

今回はいつもの神域リーグnoteと趣向を変えて、よりデリケートでピンポイントなことを扱っていきます。テーマは「神域リーグで条件戦を打たせるのは酷か?」です。

もちろんトップ画像は、神域リーグ2023 セミファイナルの本配信より。「例のやつ」が出た瞬間の、松本吉弘プロと麻宮あかねプロですね。




まずセミファイナルでの出来事をまとめてみます

「神域リーグで条件戦って酷かなあ」という私のモヤッとした気持ちを整理するためにも、まずはセミファイナルで起きた出来事を、私なりにまとめていきたいと思います。


出場選手について昨年とは大きな変更点が

神域リーグ初のセミファイナルを迎えるにあたって、私はいろいろと想像を巡らせていました。「3連闘する選手は現れるのか?」とか「1人1試合ずつが理想だよな」とか。私が心配するまでもなく、出場選手についてちゃんと決まりがあったんですね。

8月23日(セミファイナルの5日前)に、この記事が公開されていました。そもそも昨年の神域リーグはファイナルとセミファイナルがなく、新たにルールを設ける必要性があったわけです。それらを要約すると、

  • 第1試合は各チーム内のレギュラーシーズンの成績3位同士が対戦第2試合は2位同士第3試合は1位同士が対戦する(監督はセミファイナルに出場しない)

  • まだ試合が終わっていない選手は配信や試合結果などを見てはいけない

  • 監督や自身の試合が終わった選手は見ても良い応援配信は監督や試合が終わった選手が枠を立てる

といったルールがあったんですね。これは、同ランクの4人が試合するという、去年の最終節に似ていました。今年はランク制が廃止されたので、成績順に試合を割り振ったわけです。なるほど、ちゃんと考えられていますね。

去年と大きく変わったのは、試合の開始時間でした。去年は3試合一斉スタート。本配信では、3試合を随時切り替えて流すという手法を取っていました。見たい試合があれば、個人視点の配信もありますからね。

今年は1試合ずつ進行させる代わりに選手は自分の試合が終わるまで他の試合は見ないようにする方式を採用しました。観戦者に1試合ずつじっくり見てもらおうということと、選手にプレッシャーをかけず伸び伸びと打ってもらおうという、2つの配慮があったように思われます。

画像出典:神域リーグ2023 セミファイナル

本配信でも、このような「対戦組み合わせ規定」が、試合前に発表されていました。しかし、これがよく伝わっていなかったみたいですね。中でも、「第2試合以降の出場選手は、その日のそれまでの試合結果を知らずに戦う」という部分が周知されていなかったようです。そのことが、特に第3試合でカオスを生み出すことになったのではないでしょうか。


2戦目を終えてチームゼウスが不利に

今年新設されたセミファイナルには、レギュラーシーズン2〜5位のチームが出場しました。レギュラーシーズンのポイントを持ち越してさらに3試合を戦い、ポイント下位の1チームが脱落するというものです。セミファイナルが始まる前の順位はこうでした。もちろん画像は、神域リーグ2023 セミファイナルより。

ヘラクレスはセミファイナル免除なのでポイントが未記入です

注目すべきだったことは、ほぼグラディウスとゼウスによる4番手争いでした。しかし、アキレスもヘラクレスも、うっかり3ラスしてしまうと敗退の危機。予断を許さない状況だったのは間違いありません。

第1試合は4選手が横並びの状態が続きましたが、親番で18000をモノにした歌衣メイカ選手が待望の今季初勝利。昨年のMVPが、セミファイナルでようやく目を覚ましました。これでアトラスは、ほぼファイナル進出が決定。残るは、アキレス・グラディウス・ゼウスの3チームです。

第2試合では、やっと天開司選手が報われることに。相手のリーチをうまくかい潜りながら、配牌で5枚だったソーズを伸ばしに伸ばして、チンイツ・赤の12000をアガりました。このアガリが決め手となり、神域リーグ主催者にもようやく今季初勝利が訪れます。ホントに今年は不憫な場面が多かったよなぁ…。

第2試合の勝利で、グラディウスがわずかに抜け出します。アキレスも2戦目の3着で、何とか踏ん張りました。苦しくなったのはゼウス。2着4着でポイントを増やせず、差を広げられてしまいました。

画像出典:神域リーグ2023 セミファイナル

残るはあと1戦。ゼウスには、「ゼウスがトップを取ってグラディウスをラスにしてかつグラディウスと73200点差以上にする」という、厳しい条件が突きつけられました。もちろんそれをクリアするのは難しいのですが、Mリーグルールを採用する神域リーグなら、何が起きてもおかしくありません。そして、第3戦に事件が本当に起きたのです。


だから麻雀は恐ろしいと再認識した第3戦

それは、セミファイナル第3戦の東2局に起きました。ここからは、本配信から拝借した画像を時系列で並べていきます。

配牌
ルイス・キャミー選手:自風の北をポン
ルイス・キャミー選手:發をポン
咲乃もこ選手:二・五萬・南でテンパイ
 ルイス・キャミー選手:ドラの中を重ねる
白雪レイド選手:二・五萬待ちでテンパイ
ルイス・キャミー選手:8ピンをポン
朝陽にいな選手:1・4ピン待ちでリーチ
ルイス・キャミー選手:8ピンを加槓するとカンドラが8ピンに
ルイス・キャミー選手:六萬ツモで中とのシャンポンに替える
朝陽にいな選手:中を掴む
ルイス・キャミー選手の三倍満
24000点プラスリーチ棒1000点の移動

なんと、1回のアガリで「トップラスにしてかつ73200点差以上」の条件に近付いてしまいました。さらにこの後も点数は動き、一時は満貫ツモでゼウスがグラディウスを逆転できる位置まで詰め寄ったのです。しかし、それ以上点差は変わらずに、試合は終了。

153.1ポイント差がわずか17.4ポイント差に

グラディウスが4位をキープしてファイナル進出、ゼウスは惜しくも敗退となりました。それにしても、各選手がナイスファイトを見せて、物凄い試合になりましたね。だから麻雀は恐ろしい。多くの人は、この試合にとても満足したことでしょう。

ところが、このような結果となったことで、私には複雑な感情が生まれました。「いつもと同じように試合が行われていたらこのような結果にならなかったのでは?」と、疑問を持ったからです。もし、これが2戦目までの結果を知った上で4人が試合に臨んでいたらどうなっていたのか、私は下手〇ソなりに想像してみました。おそらく、

  • にいなさんはあそこまでアガリにこだわらない(リーチしない等)

  • 逆にルイスさんは門前を基本に高打点の手作りを進める

  • 3人が協力してルイスさん(=ゼウス)にラスを押し付けようとする

などといったことが発生していたでしょう。つまり、実際の試合とは全く違った試合展開になっていたはずなんですね。結果的に実際の試合がとても面白くなったので、特別ルールが悪かったとは一概には言えません。しかし、「もし結果を知った上で打っていたら〜」などと想像できたので、私はちょっとした違和感を覚えていたのです。


果たして当事者はどう考えていたのか

私は試合終了後に「今回のルールで良かったのかな?」と、考え込んでしまいました。ならば、その試合の当事者がどう考えていたのかを確かめてみるしかありません。ここでは、ピックアップした3人の発言を取り上げていきます。


松本吉弘監督の場合

レギュラーシーズン1位のチームヘラクレスはセミファイナルを免除されたため、この日はヘラクレスの松本吉弘監督が解説席に座っていました。本配信では、3倍満が出た後に松本監督が条件戦などについて話していますね。

まず、3倍満が出たことを受けて、松本監督は「ルイスは足りていると思っているから(点数を)伸ばしに行きにくい」「にいなちゃんはヤバいと思って稼ぎに行く」などと考えている可能性を指摘しました。まだその時点ではグラディウスがリードしていましたが、その試合で2人の点差は50000点に開きましたからね。そう考えていそうなのも、「このシステムの不思議なところ」が原因としています。選手がポイント状況などを知らずに打っていることは特殊なケースだと、松本監督が説明しているようにも聞こえますね。

しかし、松本監督は「条件戦はプロでも難しい」と前置きして、「去年の同時進行や今年の『状況を知らずに打つこと』は運営側の配慮」だと念押ししました。「考えた末でこうなったので温かい目で見てほしい」「僕らもどうしようかと話し合った」とも付け加えています。確かに、プロの試合でも条件を満たすアガリが出て順位が変わったら、ちょっとした騒ぎになりますよね。ましてやそれが倍満以上だと、切り抜き動画になるくらいです。

やはり、「まだ試合が終わっていない選手は配信や試合結果などを見てはいけない」というルールは、関係者が熟考を重ねた結果作られたわけですね。それほど麻雀というコンテンツを扱うことは難しいし、配信者が麻雀の大会に出場するのはリスクを伴うということなのでしょう。それらはちょっと悲しい現実ですけど、出場選手を守るためにはどうしても必要だったということが、松本監督の発言からは伝わりました。


朝陽にいな選手の場合

朝陽にいな選手を始め、チームグラディウスの3選手は、試合直後に渋川難波監督と牌譜検討しました(にいなさんの牌譜検討は5:27:00辺りから)。

にいなさんがいつもの強気なスタイルを貫いたのは、点数状況がわからなかっただけではなかったようです。セミファイナルを前に、にいなさんの個人ランキングは3位(2位は渋川監督だったので実質MVP争いでは2番手)で、この試合でトップを取れればMVPの可能性が十二分にありました。それで、「どうせ他の試合がどうなったかわからないのだから、MVP争いのためにもいつも通り打ったほうが良い」と判断したように考えられます。にいなさんの自枠配信も念のため見ましたが、東2局の親番で「親番を取れたらすっごくおいしい(=親番でアガれば大きく加点できる)」という判断のもとで、リーチを選択したようですね。

牌譜検討配信では、グラディウスがファイナル進出を決めたこともあり、終始和やかな雰囲気でした。しかし、試合後のインタビューでは、にいなさんの試合中から終了直後での心情が吐露されていました。インタビューの入りも泣き声混じりでしたね。

まず、試合終了直後は「これにいなが終わらせた(=チームを敗退させた)んじゃないかな?」と思ったとのこと。しかし、「泣きながらスタッツを見てから必死に計算」して、チームの勝ち抜けを知ったようです。観戦者はすぐにグラディウスの勝ち抜けを知ることができたのですが、情報を遮断されると全くわかりませんからね。ルールに対しての言及は特になかったようですが、特殊なルールに最も苦しめられた選手の1人であったのは間違いないでしょう。


ルイス・キャミー選手の場合

ルイスさんは多忙が理由で、その件に関して話す配信を特にしませんでした。その代わり、YouTubeチャンネルのコミュニティでコメントを残す方法を選んでいます。実際の画面は、

ちゃんとチャンネル登録をしている越佐さん

こんな感じですね。一部だけ抜粋します。

(略)
まずはルールについて、
わからないって怖い。けどだからみんなとあんなふうに打てたのかなって思う。
3試合目どうしたって格上達との戦いになる。ルイスはまだまだ弱いから条件戦みたいな難しいこと完璧にはできません。なんなら条件戦どころかふつうに判断ミスたくさんやらかすし!

強いって言ってくれる人もルイスを頼りにしてくれたチームメンバーも本当に嬉しいよ
ありがとう!でも自分がめちゃ弱くてまだまだなのわかってる、わかりながら「まかせて!」って強気に振る舞うのがしんどい時もあった。

だからこそ今回のルール私はとってもありがたかった。賛否あるのはわかるけど麻雀を怖がらずに楽しむことができました🥳🎉運営さんも天開さんも本当にありがと〜!
(以下略)

出典:https://www.youtube.com/@LuisCammy/community

これは是非全文を読んでください。各方面にまんべんなく配慮を尽くしている、ルイスさんの素敵なところを存分に見られます。そういえば試合後のインタビューでも、ルイスさんは道化を演じていましたね。さすがは怪盗、私の心まで盗んでいった(照)。

ルイスさんは今回のルールに関して「賛否あるのはわかる」とした上で、「ありがたかった」という言葉で表現しました。あのルールだったからこそ、セミファイナル最終戦という責任がのしかかる試合でもしっかり打てたってことですね。かなり関係者各位を気遣っている様子も垣間見えますが、ルイスさんが公式に出した声明を尊重すべきでしょう。少なくとも、ルイスさんはあのルールに納得していたってことです。

でも、ルイスさんが「条件戦みたいな難しいこと完璧にはできません」っていうのを、私は全く信じていません。なぜなら、

去年の神域リーグでは、これでラス回避しているんですよね。三色おじさんが歓喜したやつ。


おじさんはセミファイナルを見てこう思いました

ここからは、おじさんの非常に身勝手な意見です。「変なヤツが変なこと言ってる」くらいの認識で、このあとの駄文を読んでいただいても構いません。


Mリーグと同じで良くないですか?

私は神域リーグのルールが現行の通りに定められたことについて異議を唱えるつもりはありません。そして、選手を守るためにあのようなルールになったことも尊重しているつもりです。ほとんどの選手が麻雀をメインコンテンツにしているわけではないですからね。そういった人たちが真剣に麻雀を打って競い合うのが、神域リーグの良さというわけです。

神域リーグの趣旨を理解した上で、私は観戦したり好き勝手なことをnoteで書いたりしていますが、それでもセミファイナルを見てモヤッとしちゃったんですね。「普通に3試合やればいいのに」と。選手が情報を遮断した状態で試合に臨んだのが、私には不自然に映ったからです。

観戦者は、ほとんどが第1試合と第2試合の結果を知ってから、第3試合を見ていたわけです。さらに、「まだ試合が終わっていない選手は配信や試合結果などを見てはいけない」というルールが存在していたことを知らずに見ていた人が多かったようですね。それで、出場選手と観戦者との間に乖離が生じたようです。「なんでこうするの?」「ああしないの?」って。

見ている側からすれば既に行われていた試合が反映されずに後の試合が行われると不自然に感じるものです。物事には順番というものがありますからね。だから、前の試合結果を踏まえた上で、試合に望むほうが自然に映るんです。つまり、条件戦としてセミファイナルを戦うほうが自然で普通。

そもそも神域リーグって「配信者がMリーグみたいに麻雀のチーム戦を真剣勝負で行う」といった感じのコンセプトで始まったじゃないですか?監督にMリーガーを招聘したり、試合のルールもMリーグとほぼ同じにしたり。揃いのユニフォームまで作ったじゃないですか(校歌はMリーグにはないけどw)。それならば、Mリーグと同じように条件戦やればいいじゃないというのが私の意見です

とはいえ、条件戦ってプロでも難しいですからね。プロの試合でも着順が変わらないアガリが発生することもあるし、それをやったプロが執拗に叩かれたなんてことも私は見たことがあります。素点回復だとか、「応援してくれた人に1回でもアガったところを見せたい!」とか、着順が変わらないアガリの理由はいろいろとあるんですけどね。だからこそ、そういったものにとらわれないで選手に伸び伸びと打たせたいっていう、運営側の意図は理解できるんです。


選手の技量には何ら心配ありません

しかし、私は神域リーグの出場選手が条件戦をすることに何の心配もしていません。だって、皆さん上手じゃないですか。ちゃんと人様にお見せするレベルになっていますよ。そもそも、そういうレベルには届いていなくても真剣に取り組めば許されるのが神域リーグというものだったはずです

思えば去年の神域リーグでは、出場選手を雀魂の段位に応じて、A・B・Cの3ランクに分けていました。ところが、蓋を開けてみると、Cランクの選手が大会を席巻。出場試合数の制限はありましたが、試合数の半分近くでCランクの選手が勝利を収めたのです。そんなわけで、神域リーグ2023ではランク制がなくなったんですね。

神域リーグ2023では、いわゆる「ザコ三銃士」が去年のCランク勢に近いといえるでしょう。しかし、緑仙選手は第14試合でトップ。初手赤5ソー切りで麻雀ファンを震撼させた(笑)或世イヌ選手も、第16試合でトップになりました。風見くく選手の場合、神域リーグでは苦戦が続きましたが、2dayトーナメントの雷漢戦では2回トップを取って見事ファイナリストです。

このお三方は、いずれも麻雀歴数ヶ月という状況から、神域リーグ2023に参戦しています。ですが、3人とも大会を通じて、成長した姿を多くの人に見せることができました。ドラフト会議で複数の監督が口にした「成長ストーリー」というものを、3人は体現してみせたのです。

ようするに、神域リーグの出場選手がどういう状況で打つのであれ決して恥ずかしいことにはならないはずです。みんな堂々と、自分の思う麻雀を表現してくれればOK。そういえば、去年の最終節って、Aランク卓は凄いことになっていたじゃないですか。あれくらい高度なことを、神域リーグの選手はできるわけですよ。


幸い神域リーグのファンは弁えている方ばかりです

神域リーグの運営が選手に最大限の配慮を尽くしたのも、麻雀を観戦する一部の人によるマナーの悪さがあったからでしょう。「麻雀に打牌批判はなじまない」と、私は再三再四noteで書かせていただきましたが、どうしても人様の打牌に物申さずにはいられない人は減らないようです。しかも、「モノの言い方」を心得ていない人が多いですね。特に、書き込む速さが優先されがちなコメント欄(YouTubeだとチャット欄)は、どうしても言葉遣いが乱暴になりがちです。

パッと浮かぶところでは、〇BEMAの麻雀チャンネルって、もはや多くの人に「コメント欄が酷い」と認識されているじゃないですか。YouTubeで配信されているプロの試合でも、最近はそこまで見るに耐えられないチャット欄は少なくなりましたが、たまに酷いものを見掛けますよ。たとえばこれ。

※筆者が一部修正

これは、某プロ団体主催の麻雀プロ日本一を決める大会のチャット欄ですが、まあスゴいよね(呆)。「そんなに長い時間考えていたか?」と思って時間を測りましたが、多井隆晴選手が該当部分と思しきところで考えていた時間は、およそ1分10秒でした。おそらく長いと感じてしまったのは、雀魂の5プラス20秒に慣れていて、「寿人の128秒」は知らないからでしょう。優勝賞金が7桁あるビッグタイトルなんだから、そりゃあ1分くらい考える場面はあるよね。

もう1つ、某団体の最上位リーグより。

※筆者が一部修正

放銃してそこまで言われるの?麻雀はどこかでリスクを取りに行かないと勝てないのを、きっと御存知ないのでしょう。放銃しないようにするのは簡単だけど、それじゃあ点棒は増えませんよね。ちなみに、当該選手は「渋」ではありません(別の話題で登場しただけ)。

それらに比べると、神域リーグのファンは弁えている方ばかりです。幸いにも、神域リーグのチャット欄は治安が素晴らしい!たとえば、セミファイナル第3戦が終わった直後はこんな感じでした。

※筆者が一部修正

もちろん恣意的にコメントを拾ってはいますよ。それでも、選手はこういうポジティブなチャット欄とともに麻雀を打ちたいって思うでしょう。このようなチャット欄を作り出せたのも、各方面の努力があったからに他ならないのです。

もちろん天開司チャンネルより引用

このようなものを、運営事務局が配信ごとに繰り返しお願いしています。記者会見でも、主催者の天開司さんから注意喚起はありましたよね。ファンもそれらの趣旨に賛同して、チャット欄をポジティブなものにしようと努めたわけです。その甲斐あって、神域リーグは誰もが気持ち良く観戦できる環境が整いました

それなら条件戦を打たせてもいいのでは、というか、「普通に3試合打てばいいじゃない」というのが私の意見です。そのほうがモヤッとしないし、それまでの試合を積み重ねてきた意味が生まれてくるわけだし。選手に過度な負担を与えないという気遣いはとても素晴らしいと思いますけど、選手は上手く対応できると思いますよ。そして、神域リーグのファンは結果が芳しくなかったことで選手を責めることはしないはず


おしまいに

結果的に、今回採用されたルールにより、セミファイナルは異様な盛り上がりを見せました。みんなが楽しめたのだから、それで良かったのかもしれません。そもそも選手を守るために設けたルールなのだから、そのことに対してとやかく言う必要はないのでしょう。検討を重ねた末のルール設定だったわけですから。

でも、選手と観戦者との間にちょっとだけ乖離が生まれたんですよね。特別ルールを知らなかった人も多かったようですし。私個人としては、神域リーグの出場選手を高く評価しているからこそ、条件戦をやらせても良かったんじゃないかと思っています。あくまでも1ファンとしての意見に過ぎませんが、特別にルールを設けなくても、選手や神域リーグのファンは上手くやっていけるのではないでしょうか。


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