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第1種衛生管理者にサクッと合格する方法

ご覧いただきありがとうございます。
今日は、文系事務の方に向けて第1種衛生管理者に合格する方法を書きました。

私は人事で働く文系会社員で、9ヶ月間勉強し2回目の受験で合格しました。
あれこれ悩んで遠回りしましたが、参考書選びと勉強法を誤らなければ、誰でも独学で一発合格できる試験だと思います。

学習期間は3カ月あれば充分です。
むしろ、ダラダラと時間をかけたほうが合格が遠のく気がします。

こうすればサクッと合格できると思ったことをつめこみました。
独学・短期集中・一発合格のお手伝いが出来たら幸いです。



<第1種衛生管理者サクッと合格の鉄則>

🌸自分に合った教材を使う
🌸全集中する
🌸過去問を繰り返す

自分に合った教材を使う



いま使っている教材は、あなたのレベルに合っていますか?
わかりにくいと感じているのであれば、買いなおすことをおすすめします。

衛生管理者はおもしろい試験です。有害物質に慣れ親しんでいる人も、私のように有害物質なんて知らない人も同じ土俵で受験します。

そのため参考書もいろいろで、一定の知識がある人向けの参考書と私のような完全初学者向けのものがあります。
表紙に「わかりやすい」と書かれていても、誰に対してのわかりやすさなのか確認しないといけません。

私はまずここで失敗しました。不合格になったとき、使っていた参考書と問題集をすべて捨て、まっさらな気持ちで大きめの本屋さんに行きました。
棚の端から端まで1冊ずつ取り出して、参考書によって想定するユーザーの知識レベルが違っていることに驚きました。

そのなかで、1番説明とイラストがわかりすいと感じ、合格に導いてくれた参考書がこれです。

局所排気装置と保護具の該当ページを開いてみてください。そうだったのか!と感動しました。

会社から支給されたテキストにストレスを感じたときは、ぜひこの参考書を手に取って見てください。


そして、テキストと一緒に使ってほしい問題集がこちらです。


重要な過去問が項目別にまとまっています。左に問題、右に解答と解説。
最後の方に解答解説がまとまっているタイプの問題集に比べて、圧倒的に効率がいい。
狙われるポイントやプラスアルファの関連知識も載せてくれているので、自分で調べる手間を減らせます。具体的な使い方は後ほどお伝えします。


全集中する

第1種衛生管理者合格に必要な勉強期間は3カ月とお伝えしました。この期間は必ず衛生管理者1種だけを勉強してください。

私は簿記3級と並行して勉強してどちらも失敗しました。
取得しやすい資格とはいえ、浮気はいけません。

この3カ月間だけは、通勤中、休み時間、帰宅後、夢の中いつでも衛生管理者1種のことを考えてください。


過去問を繰り返す


不合格が確定した時、職場の先輩から「あの試験は結局過去問だよ」というアドバイスをもらいました。

たしかにその通りでした。本番で、ほぼそのままのものを1~2問、見覚えのある選択肢や言い回しを複数見かけたからです。

それから合格まで、過去問集を毎日1回分解きました。実際に使った過去問集がこちらです。


44問3時間の試験を毎日やるなんて無理だろって思うかもしれませんができます。

ちょっとでもわからなかったらとばす。最後の方は44問ちゃんと解いても1時間かからなくなります。

大変ですが、1日1回過去問を解くことですべての科目の知識レベルを一定に保つことができるのでおすすめです。

それでは、具体的な参考書の使い方と3カ月のスケジュールについてお話します。


<衛生管理者1種サクッと合格の勉強法>

必要なのはこの3冊

(1)ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速習レッスン
(2)ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試
(3)第1種衛生管理者過去8回本試験問題集

初学者の方は、この3冊を徹底的に使い倒しましょう。
続いて、この3冊を使った実際の勉強法をご紹介します。


<3カ月の勉強法>


【1~3日目】 速習レッスン(1~3読)


まずは速習レッスンを一読してください。
パパっとでいいです。どんなことを聞かれる試験なのか、どんな専門用語が出てくるのか知るために読みます。

できれば1日。長くて3日以内に読んでください。

速習レッスンは、労働生理・労働衛生・関係法令・参考資料の4つに分かれています。労働生理は生物の授業が懐かしく、労働衛生と関係法令は難しいと感じる人が多いと思います。

参考資料は2カ月目に使いました。どんな資料があるのかだけ確認してください。

一読して不安になった時は、私の職場の先輩の言葉「結局過去問」を思い出してください。大丈夫です。

【1カ月目】 重要過去問集+速習レッスン


速習レッスンを読み終わったら、重要過去問集を解きはじめます。
予想問題集は3カ月目に使います。まだ開けないでください。

重要過去問集も、労働生理・労働衛生・関係法令の順番で問題が並びますが、労働衛生と関係法令は有害業務と非有害業務に分かれています。問題は276問あります。

左側のページの問題を解いたら、右ページの解説ですぐに答え合わせをします。答え合わせ後、左ページの余白に日付と結果を書きます。正解だったら〇、間違ってたら×という感じです。問題番号の上にあるチェックボックスを使いました。

大体1日5~10問+3回復習すると決めて解きました。
2日目は1日目に解いた問題を再度解いてから、2日目分の問題を解きます。
3日目は1・2日目の問題を解いてから、4日目は1~3日目の問題を解いてからその日の分の問題を解き、1日目分の復習は完了。これを毎日繰り返しました。

ちなみにこの勉強法は、棚田健大郎さんの「大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法」を参考にしました。

解説を読んでもわからない問題は、速習レッスンの該当項目を読みます。
速習レッスンで仕入れたこれさえ知っておけば解ける!ポイントを余白に書き込みました。

【2カ月目】 重要過去問集+過去問集(土日祝日)


2カ月目では、重要過去問集2周目(1回目で間違えた問題を重点的に)と過去問集の8回分+重要過去問集の1回分を各1回ずつ終わらせました。

重要過去問集を解いていると、例年似たような問題が出題されていることがわかります。そこで2カ月目土は日祝日に自宅模試と称して過去問集を1回ずつ解きました。

時間も本番に合わせて3時間。最初の数回は時間が足りませんでしたが、徐々に時間が余るようになります。

合格点には足りませんが、重要過去問集のおかげでまぁまぁ解けます。ちょっと楽しくなってきました。

やればやるほど、過去問をどれだけ繰り返し解くか、似たような問題や選択肢が出た時に確実に仕留めるかが大切だと実感できました。

過去問集にも各回の表紙に日付と正答数、各問題の番号に〇とバツを書き、
過去問集の解説でわからないところがあれば、速習レッスンで調べて余白に書き込みます。

このとき、速習レッスンの参考資料も参照しました。
有害物質の分類と金属による健康障害の表はとても役に立ちました。


【3カ月目】 過去問集(毎日)+重要過去問集の予想問題


3カ月目は先輩の教え通り、ひたすら過去問集を解きました。

通勤時と昼休みは重要問題集のおさらい。帰宅してから毎日必ず過去問集を1回44問を解き、答え合わせ、日付と正答数と〇×を書き込む。

2週目くらいでいつも間違う問題の傾向がわかってきました。労働衛生と関係法令のそれぞれ有害業務でした。

覚えていれば解けるのになかなか頭に入らないややこしいところ。
テキストや解説をスマホのボイスレコーダーに吹き込んで、お風呂で聞いたり暗唱したりしました。

3週目くらいから変な自信がついてきて、もう受かるんじゃないかと思い、重要過去問集についてくる予想問題を解きました。

結果は44問中30問。労働衛生の有害業務は苦手なままで油断できないと感じ、4週目も集中して過去問を解きなおしました。


試験前日・当日


私は通称「能満(のうまん)」、正式名称「関東安全衛生技術センター」で受験しました。

ここまでやったのだから絶対に不合格にはなりたくない、と自分にプレッシャーをかけすぎてかえって自信がなくなり、上記3点セットをお守り代わりにすべて持ち込みました。重すぎて、能満駅からセンターまでの大混雑のバスがきつかったです。

前日は千葉駅のビジネスホテルで苦手分野を重点的に復習しました。
ここまで来て有給休暇の付与日数が頭に入っていなくて焦りました。

当日は駅ビルのカフェとセンターのベンチで勉強しました。能満駅のコンビニでおにぎりを買いましたが、緊張しすぎて食べずに臨みました。

本番では新傾向といわれる問題が想定よりも多く出たと感じました。選択肢の言い回しも変わっていて一瞬ドキリとしましたが、よく見れば過去問の知識で解けるレベル。ただ、細かいところも問われたため、参考書の「ここが狙われる!」などはしっかり読んでおいた方がいいです。テキストや過去問にない知識が問われる問題も1~2問ありました。


まとめ


長くなりましたので、独学・短期集中・一発合格のための要点をまとめます。

<第1種衛生管理者サクッと合格の鉄則>

・自分に合った教材を使う
・全集中する
・過去問を繰り返す

<必要なのはこの3冊>

(1)ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速習レッスン
(2)ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試
(3)第1種衛生管理者過去8回本試験問題集


<3カ月間の勉強法>

・テキスト一読
・重要過去問集を一日5~10問解く
・1度解いた問題は次の日以降3回復習する。
・過去問集をひたすら解いて、アウトプットのスピードを上げ、知識をまんべんなく定着させる。


さいごに


今回、第1種にこだわって書いたのには理由があります。転職活動中、第1種の方がアピールポイントになると感じたからです。

私は履歴書の資格欄に「第1種衛生管理者2022年9月取得予定」と書いていました。取得予定ってダメではないけど、書いてもあまり意味がない...とよく言われます。ところがこれが面接官に好印象で、かなり前向きにとらえてもらいました。


「1種勉強してるの!すごいねぇ。僕なんてまだ2種もとれてないよ」

「あら!私も1種なの。やっぱり1種よね、勉強大変だけど」

「能満で受けるの?遠いよ~」などなど。


私は面接が苦手なのですが、面接官が盛り上がってくれたおかげで
そのあとの質問は答えやすくなりました。

衛生管理者は社員の人数に応じて必要な有資格者の人数が決まっています。
有資格者は余裕をもってそろえておきたい会社側にとしては勉強中の人間でも嬉しく、アピールポイントになるのかもしれません。また、「勉強好き」や「努力家」の印象も持ってもらえたように感じました。

この体験がすべての人に当てはまるかはわかりませんが、いざという時のお守り代わりになると思います。

2024年1月からは竹芝に東京試験場がオープンし、関東勢の方は少し受験しやすくなったのではないでしょうか。能満はいいところですが、移動や前泊の負担が減るのはありがたいです。関東勢の方は新しくてきれいな東京試験場でぜひ合格してください。



最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくださったすべての方が合格されますように。
心から応援しています。

*記事見出しは、Sui-Saiさんのイラストをお借りしました。


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