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mother's history No.20 家の建て替え待ち遠しい。勉強部屋もね。 

夏休みも、終盤。
この夏、家の建て替えが進んでいて、なにやら嬉しい。
勉強部屋も新しくなると、勉強にも力が入る。
何となく、嬉しいな。
国語の点数が良かったから、今絶好調なのだ。
こんなうれしい事は、滅多にない。
二学期に向けて、気合も入るぞ。
お父ちゃん、新しい家有難う。
                    
(誤字脱字は訂正 原文のまま)

8月3日
今日一日、なんなとなく楽しい日だ。組で国語の点数が二番だっからだ。古典の所でとってもむずかしい問題でみんなが悪かった。一番が、前川勉って子で、63点、私が二番で62点だ。みんないい点数でも、こんなんや、という顔しているが、私はなんとなくニヤニヤしてくる。で、今日一日じゅう楽しかった。
大きい兄ちゃんは、足にくぎがささって。二、三日休んでいる。もっぱらねてばかりいる。今日は父、勉強べやの天じょうはがした。
このごろ、なかなか勉強に熱が入らない。そうぞうしいせいかな。母は樫津くらいに下宿するとこないかなっ、てな事言っていたが、そんな事しなくても、する気があったらどごてもできるけどな、と思った。
でも、今はまだする気がしていない。
実に、のんきだ。

8月6日
夜、「ジェスチャー」見ている時、えんふきをさせられた。あまり、感じよくなかった。妹と後かたずけしている時、母が「なんやね、芳美米かしいて、バケツの中に水をとりなさい」と、口出した。母が口出ししなかったら、いいのを・・・・。
えんふくのでも、けんかしていたら、妹がしかられてサッサと便所のほうに行ってしまった。
私は、ジェスチャー見ていてもおもしろくなかったので、めざまし時計の
ねじ合わして寝てしまった。うとうとしていると、妹があちらの方からきて、足でボカンと人の胸をけった。この時のいたいったらいたくないったら、さっきから二回もぼうりょくされている。
私、いいあらそいはしても、ぼうりょくなんかしなかったのに、母から、おこられたんだから、母をなぐりに行けばいいのに、つじつまが合わない。とつても腹立つやら、なさけないやら、いいたいやらで大きな声でないていやった。
ほんでも、みんなしらん顔していたので、おもしろくなかった。母は、ちゅさいに入るつもりだろうが、なおケンカを大きくしているようなもの。ちょっとした口げんかくらい、ほっておいてほしい。「姉妹げんかは、するものだ」と、いつか本に書いてあった。私も、そうだと思う。兄弟が多いと、けんかをしてすばしこく、人の気持ちもよくわかる。一人っ子は、世の中へ出てもあまりよくならないと思う。
私も、ちょっと赤ん坊くさいおろかな所もあったが、妹はこれからぼう力
はやめてもらう。
母も、口出ししないと言うと、これでまるくおさまるだろう。
にげまわっている時、たたみとった後のえんに妹と走りまわっていて、がぶったのでおかしかった。

8月11日
今日から、家が建つまでまた日記をつけようとペンを持つ。
晴れだったら、朝から四ツ杉のおじちゃんにたのんで、手伝いに来てもらうつもりでいたのに、久しぶりにザッザカぶりの雨が降った。兄ちゃんは休み、秋代は学校に気楽ででかけて、私はびさまんさんへべんきょうに行って、難なく終わり、午後二時までテレビ見ていて、四時くらいから家中でかわらをはいだ。かわらの重いったらすごい。家中でかわらを運びながら、よくこんなに重いものがのってるものやなと、思って感心してしまった。
ぶざけたりしながら、だいぶした。夜、ひやむぎとカレーライスが、とってもおいしかった。「若い季節」と「花のしょうがい」見ていたら、四時ごろおこされた。また雨がふつてきたのだ。雨もりするので、母ちゃん、秋代、私三人は、かやたたんで、兄ちゃんや父ちゃんの方にひっこした。
母が、「山小屋みたいや」と、言ったのでみんな大笑いした。

8月12日
父ちゃんが、会社休んでえんの板をはずした。
雨が、しょぼしょぼふっていると時、鼻歌歌いながら、妹外から家に入って来て、びっくりしてしまった。もう、おかってと、テレビあるへやがあるだけで、あとはどまになってしまっていた。
早くご飯をすませて見ていたら、父ちゃんは、壁の土をおとして、すごくかべくさく、すごい土ぼこり、夕方また父ちゃんは出かけて行った。
便所は、父ちゃんの使ったかりの小屋まで行って用たしする。
兄ちゃん帰って来てがっくりするだろう。夕方じゃれながら、秋代と一つのつくえで勉強すこーしした。これから私、おかってで勉強しなければならない。
兄ちゃん、帰ってきた。「げんかん、すこーしひろなつたな」と、言っていた。

8月13日
「かえりました」と、言って帰って来てまたびっくり。私の家でないみたいだった。もう、おかってもテレビのある部屋以外は、ほねだけしか残っていなかった。
下の家の一郎さんに手伝いに来てもらたったのだ。昼食後、私も屋根にふいてあったのを少し整理するのを手伝った。三時には、アイスクリームやサイダー、お菓子が出た。ほねの柱のほそそいったら、びっくりしてしまう。よく、私たち前に下ろしただけのかわらが、たえていられたと、とってもおかしく思った。下のあんちゃんははよく、じょうだんいいながらするので、とてもおもしろい。兄ちゃんは、今日休んだし、とてもにぎやかだった。
もう夜には、みんなこわされるだろう。早くいい家が建つのを楽しみにまっている。
苦あれば、楽ありだから、手伝いもよくやっていい部屋一つ作ってもらいたいものだ。

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