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秋の草生け展

野の花を生けるのが好きです。夏の日差しに疲れた草木が、涼しい秋風に元気を取り戻して草むらのあちらこちらに咲きだします。家の近くや野山で摘んだ花の生け花「秋の草生け」展覧会をnoteでしてみたいと思います。どうぞ楽しんでいってくださいね。

表紙の写真はイヌタデ。赤まんまとも言い、昔の子ども達は、赤い花をお赤飯に見立てておままごとをしたそうです。流れを生かしてシャンパングラスから枝垂れさせました。
同じイヌタデ。茎のしなやかを出してみました。緑の実は畑に咲いていたニラの花のあとの実。この花瓶は何を使っているでしょう。そう。元気の出るあれです。
木に絡まって雪のように咲く仙人草の花とツルを枝垂れさせてみました。
仙人草のアップ。少しミルクがかった白い花。白にもいろんな白がありますよね。咲いている姿を全体で見るのもいいけど、じっと近くで見ると精巧さに驚きます。
秋明菊やホトトギス、野菊や野薔薇。秋の草むらや庭の花をひとつの花瓶に生けました。窓からの夕日に輝いています。
見て。秋明菊のアップ。蜜蜂のダンスホール。
秋薔薇は涼しい風や冷たい風にあたって色が濃くなります。春とはまた違った美しさ。
ススキやミズヒキを摘んできました。虫食いの葉っぱも捨てたりしません。
夏草の生き残りと秋の草花を壊れた木の置き物に投げ入れてみました。
彼岸花は、群れで咲いているより、緑の中に一輪咲いているとハッとします。萩と一緒に。

「秋の草生け展」いかがでしたか。

花を習ったことはないし、花を買うこともほとんどありませんが、身近な花を見つめて、どうやったらこの美しさを活かせるかな、ただ、そんな思いで生けました。

楽しんでもらえたら、うれしいです。

道草は楽しい。


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