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PSGの19-20シーズンが始まる

こんにちは、エスケーです。長かったオフシーズンが明け、ついに19-20シーズンが始まりますね。18-19シーズンで獲得したタイトルはリーグ戦のみとかなり苦しんだシーズンになりましたが、19-20シーズンは一体どうなるでしょうか。

オフシーズンの動き(移籍市場)

18-19シーズンで苦しんだ要因は何といっても怪我人の多さを挙げることができるでしょう。1月24日のストラスブール戦でネイマールが怪我をして以来、主力の誰かしらが離脱する状態が続きました。特に中盤の選手の怪我による離脱はひどく、ベルナトやアヴベス(ともにサイドバックの選手)を中盤に起用しなければいけない状態になっていました。これを解決するため、オフシーズンでは中盤の選手を数多く獲得し、その一方でディアビやヌクンク、そしてウェア様などのユース出身の選手たちを数多く放出しました。

[IN] GK マルシン・ブルカ(19) LSB ミッチェル・バッカー(19) CB&LSB アブドゥ・ディアロ(23) RWG パブロ・サラビア(27) CMF アンデル・エレーラ(29) CDM イドリッサ・ゲイェ(29) ST ヘセ・ロドリゲス(26)
[OUT] GK ジャンルイジ・ブッフォン(41) GK ケヴィン・トラップ(29) RSB&CMF ダニエウ・アヴェス(36) LWG ムサ・ディアビ(20) CMF アドリアン・ラビオ(24) CMF クリストファー・ヌクンク(21) CF ティモシー・ウェア(19)

8月11日現在ではこのような感じになっています。中盤の人材不足は見事に解消されたといっても良いのではないでしょうか。ヴェラッティ、パレデスに加えエレーラとゲイェという中盤で戦える選手を獲得できたのはかなり大きいです。18-19シーズンでトゥヘルが見出したマルキーニョスの中盤起用(これがメインになるかも)も考えれば、中盤の人材不足に嘆くことはないでしょう。しかし、最終ライン(特にCBとGK)にはかなり不安が残ります。まずはCBについてです。ドルトムントからCBとLSBの出来るアブドゥ・ディアロを獲得したものの、ディアロにはマルキーニョスやシウバ主将のような安心感はありません(今のところ)。マルキーニョスかシウバ主将のどちらかが離脱した場合、キンペンベかケーラーかディアロのいずれかがCBを務めることになりますが、三者ともに欧州トップレベルでの対戦となるとかなり不安が残ります。個人的にはマルキーニョスを中盤に上げてワールドクラスのCBとシウバ主将でコンビを組めたら一番いいんじゃないかと思っています。続いてはGKについて。トラップがフランクフルトに戻り、今パリにいるのはアレオラとブルカのみとなっていますが、まさかGKの補強はないまま19-20シーズンを迎えてしまうのでしょうか…パリサポとしてはアレオラが覚醒してくれれば一番嬉しいのですが…

オフシーズンの動き(フロント)

このオフシーズンでパリサポが最も歓喜したのはアンテロ・エンリケSDの解任でしょう。前監督のエメリが育てたロチェルソを放出し、有望株だったラビオとうまく交渉できず(ラビオにもかなり非はあるが)中盤を満足に補強できなかった結果が18-19シーズンの結果といっても過言ではないです。そしてエンリケに代わりSDとなったのが、かつてPSGでSDだったレオナルドです。

かつてのエースストライカーであるイブラヒモヴィッチやシウバ主将の補強をしたのは他でもないレオナルドであり、パリサポを増やしPSGの知名度を上げた第一人者ではないでしょうか。僕もイブラヒモヴィッチの加入をきっかけにPSGを少しづつ好きになったので、レオナルドにはかなり期待しています

オフシーズンの動き(ネイマール)

やはり今年もネイマールを巡って多くの報道がありました。コパ・アメリカの前に行われた試合(6月6日カタール戦)で再び怪我をしてしまい、そのこともあって、予定していたPSGの合流日にネイマールが来ないという事件が発生。

これに対して代理人でもあるネイマール父は、「もともと予定していたイベントがあるから遅れると言ったはずだ」と主張。結局ネイマールには約4500万円という罰金が課されました。しかし、これで事件は終わることはなくこのイベントでの記者会見にて「自身のキャリアで最も特別な瞬間は何?」という問いに対しネイマールは「PSG相手に6点決めたときとリオオリンピックで優勝したときだね」と爆弾発言。(そこまで悪意はなく素直に答えただけだろうけど)

この発言に対してパリサポの間で波紋を呼びましたね。この一連の騒動や性的暴行の疑い(ハニートラップ)などもあり、今年も「ネイマールはパリを出て行きたがっている」「パリはネイマールを放出したがっている」などの報道が流れました。移籍先として挙げられたのはバルセロナとレアルマドリード。両クラブともに選手(そこまで重要ではない選手)+金銭でネイマールの獲得を試みました。バルセロナのトレード要員として挙げられたのがコウチーニョ、デンベレ、ラキティッチ、セメドら。

そして、個人的に腹が立ったのがバルセロナのバルトメウ会長の発言。

もうできる限り関わらないでくれ…

一方レアルマドリードはベイル、モドリッチ、ナバスらをトレード要員としてネイマールを獲得しようと試みたみたいですね。しかし、ここで挙げられている選手のほとんどがPSGの求めているポジションの選手じゃないんですよね…というかバルセロナもレアルマドリードもネイマール必要でしょうか?特にバルセロナは19年の夏にアトレティコからグリーズマンを獲得してますし…

プレシーズンマッチ編

ネイマールの去就が決まらなくてもチームとしては動き続けなければいけません。今夏はドイツ2部のドレスデンとニュルンベルク、セリエAのインテル、そしてオーストラリア1部のシドニーFCの合計4チームと試合を行いました。正直僕はインテルの後半とシドニーFC戦しか見れず、他の試合はハイライトでの観戦となりました。なのでここでは他の人たちの感想をなんとなく思い出しながら書いていこうと思います笑

さて、いつものことながらプレシーズンの前半はベストメンバー(コパ・アメリカ参加組以外)で挑み、後半からは若手選手を試していくという方式で臨むことになりました。ここでの注目はやはり早くから加入が発表されていたエレーラやスペインでの実績のあるサラビアなどの主力組に加わるであろう新加入選手たちでしょう。パリサポの人たちの感想を見ている感じだとエレーラとサラビアはそこそこやりそうな感じはしますね。サラビアはわかりやすく得点を決めていますし、エレーラもなかなか気の利くプレーをしていたらしいです。プレシーズンの途中からやってきたディアロはインテル戦からの参加となり、3戦連続でスタメンに選ばれましたが、パリサポの求める「大事なところでヘマしないCB」かと言われるとそうではなさそうですね(今のところ)。同い年で同じ利き足のキンペンベと高めあってほしいところです。そして、プレシーズンには間に合わなかったゲイェですが、10-15シーズンにはリールに所属していたこともあるのですぐにリーグアンには適応できるでしょう。

一方でトゥヘル2年目を迎える選手たちはどうだったのでしょうか。やはりここでも存在感をみせたのはエムバペでした。4試合3G3Aを記録し、今シーズンは義務得点に加えて義務アシストまでしそうな勢いです。18-19シーズンではずっとPSGはネイマールのチームだと言い続けてきた僕ですが、19-20シーズンのエムバペはネイマールが担っていたチャンスメイクという役割をもこなしPSGはエムバペのチームだと言わせる勢いを感じます。そのほかに気になったのはクルザワです。ドレスデン戦でだれもが困惑したムニエ、ケーラー、クルザワ、ベルナトの4バック。

このなかでセンターバックを務めたのはクルザワとケーラーの2人でした。この試合は見ていないのでなんとも言えないですが、シーズン中にクルザワをセンターバックで起用しなくてはならない場面だけは作らないでもらいたい笑。そしてシドニーFC戦に後半から出場したクルザワですが、やたら上手いプレーをしてたんですよね。後半は若手選手が多くいたのもあったとは思いますが。個人的にクルザワは覚醒待ちの選手の1人なのでそろそろ覚醒してもらいたい。

若手選手も数多く出場しました。ムベソウ、ダグバ、エヌソキ、グチュルなど昨シーズンからちょくちょく出ている選手や新加入のバッカー、そしてPSG若手最注目のアウシシュ。個人的にグチュルとアウシシュは積極的に起用していけばかなりいい選手になると思っているのでトゥヘルにはぜひ起用してもらいたい。ヘセを使うならグチュルを使ってくれ笑

トロフェ・デ・シャンピオン

そして、8月3日に18-19シーズンのカップ戦を制したレンヌ(PSGはレンヌにPK戦の後に敗北)とリーグ戦を制したPSGでトロフェ・デ・シャンピオンが行われました。またまたこの試合も観戦することが出来なかったので、細かいことは記載出来ず笑。この試合からコパ・アメリカ組も試合に出場(マルキーニョス、ディマリア、シウバ主将、パレデス)。感想を見てる感じだと特に評価が高かったのはマルキーニョス。1点目の起点となる縦パスを出したのもマルキーニョスですね。19-20シーズンもマルキーニョス頼りになりそう。そして、試合決定づける2点目を決めたディ・マリア。18-19シーズンの活躍そのままに19-20シーズンに入れそうなので一安心。18-19シーズンの途中あたりから完全に覚醒し始めたディ・マリアのフリーキックは今後もPSGの大きな武器となるでしょう。

個人的、PSGの19-20シーズンの注目ポイント

注目ポイント1つ目は、キンペンベ、ケーラー、ディアロの成長です。彼らはまだ若く、成長の余地はたくさんあります。キンペンベは16-17シーズンのバルセロナ戦でシウバ主将の代わりをしっかり務めることができたように、ポテンシャルは十分あると思っています。そのポテンシャルを発揮できれば安心してマルキーニョスを中盤に上げることができます。やっぱり下部組織上がりの選手には頑張ってもらいたいんですよ…いや、もちろんケーラーとディアロにもポテンシャルは十分あると思ってますよ。ええ。

注目ポイント2つ目は、ネイマールの去就です。やはり怪我さえなければ彼は世界で一二を争うクラックです。そもそも怪我がないときは今みたいにピッチ外の噂は少なかったはず。彼は羽目の外し方が下手なんですよ。なので出来る限り彼をサポートしてやってほしいなというのが個人の感想。所属チームがネイマールを守らなかったら誰がネイマールを守るんだってくらいに今のネイマールには味方が少ないように感じる。なのでトロフェ・デ・シャンピオンのカップを上げるシーンでヴェラッティがネイマールを引き寄せるシーンはすごいよかったと思う。仮に売るのであればCBかGKの選手を1人は絶対に獲得してほしい。というかネイマール売らなくても獲得してほしい。

注目ポイント3つ目は、もちろんCLです。やはりPSGの最大の目標はCL制覇です。とはいえ、16-17シーズンでバルセロナに大逆転負けを喫してからはベスト16の壁を超えられずにいます。PSGの選手層を考えれば最低でもベスト8には行かなければならないでしょう。前述した2つのポイントをうまく乗り越え、夏の移籍市場が閉まるまでにGKを獲得できればベスト4も夢ではないと思っています。レオナルド、頑張ってくれ

最後の注目ポイントはトゥヘルの采配です。18-19シーズンには中盤不足のこともあってマルキーニョス、ベルナト、アヴベスを中盤にコンバートしました。その他にも、共存出来ないと思われていたカバーニ、エムバペ、ネイマール、ディマリアの同時起用。ネイマールをトップ下に置くことで可能になりました。プレシーズンでもクルザワをCBに起用するという僕たちでは考えつかないようなアイデアをトゥヘルは持っています。獲得したタイトルはリーグ戦だけでしたが多くのパリサポはトゥヘルに満足しているのではないでしょうか。特にシーズン序盤のリーグ戦14連勝やリヴァプールに2-1で勝ったときなんかはかなり期待したと思います。後半戦の失速はアンテロ・エンリケがトゥヘルの望む補強を出来なかったからでしょう。なので、今夏の補強である程度トゥヘルの望む補強は出来たはずなので、19-20シーズンこそトゥヘルの真の姿が見れるシーズンになるのではと楽しみにしています。

最後に

拙い文章を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます笑。とりあえず、19年の夏のオフシーズンの動きはある程度まとめられたのではないでしょうか。シーズンは始まりますが、移籍市場はまだ閉まっていません。なんとしてもワールドクラスのGKは獲得してくれ…ということで、8月12日のニーム戦でまたお会いいたしましょう。


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