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19-20 PSG 前半戦総括


こんにちは、エスケーです。19-20シーズンの前半戦が終わりました。とりあえず、前半戦を総括していこうと思います。

試合結果

8/3 トロフェ・デ・シャンピオン vsレンヌ 2-1
8/12 リーグ1 vsニーム 3-0
8/19 リーグ1 vsレンヌ 1-2
8/26 リーグ1 vsトゥールーズ 4-0
8/31 リーグ1 vsメス 2-0
9/15 リーグ1 vsストラスブール 1-0
9/19 CL vsレアル・マドリード 3-0
9/23 リーグ1 vsリヨン 1-0
9/26 リーグ1 vsスタッド・ランス 0-2
9/29 リーグ1 vsボルドー 1-0
10/2 CL vsガラタサライ 1-0
10/6 リーグ1 vsアンジェ 4-0
10/19 リーグ1 vsニース 4-1
10/23 CL vsブルージュ 5-0
10/28 リーグ1 vsマルセイユ 4-0
11/2 リーグ1 vsディジョン 1-2
11/7 CL vsブルージュ 1-0
11/10 リーグ1 vsブレスト 2-1
11/23 リーグ1 vsリール 2-0
11/27 CL vsレアル・マドリード 2-2
12/1 リーグ1 vsモナコ 延期→1/13
12/5 リーグ1 vsナント 2-0
12/8 リーグ1 vsモンペリエ 3-1
12/12 CL vsガラタサライ 5-0
12/16 リーグ1 vsサンテティエンヌ 4-0
12/19 クープ・ドゥ・ラ・リーグ vsル・マン 4-1
12/22 リーグ1 vsアミアン 4-1
26試合22勝3負1分 66得点 14失点 平均2.8得点 0.5失点      クリーンシート 16/26

選手評

ここでは19-20シーズンの選手評をゆる~くします。0点を最低点、10点を最高点として評価していきますが、あくまでも僕の評価なんで難癖つけないでね!出場数が少ない選手は評価不可とします。得点、アシストなどは全コンペティション含めています。アプリのGoal Liveを参照にしていますのでそこんところご了承下さいね。

ケイラー・ナバス

評価8.0  18試合 8失点 クリーンシート 12/17

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夏の移籍市場でレアル・マドリードからやって来たCL三冠GK。反射神経に優れたGKでレアル・マドリード時代に何度も理不尽セーブをしてきた一方で、ポジショニングやハイボールの処理、ビルドアップなどの面で少し不安ありという評価を風のうわさで聞いていました。デビューゲームとなった9/15のストラスブール戦ですが、うわさ通りの理不尽セーブをみせてくれました。

最初の試合でこんな感じのセーブをしてくれたのでかなり期待しちゃいました。極めつけは11/7のブルージュ戦。まずはこのセーブ。

そして、圧巻のPKセーブ。

数々のビッグセーブを見せてくれたナバス神。今季はシウバ主将を中心とした最終ラインの調子がかなり良くて、枠内シュートをあまり打たせていません。後半戦になれば特にCLで強豪チームと対戦することとなり、枠内シュートを打たれる回数も増えるでしょうから、ナバス神の活躍に期待ですね。

マルチン・ブルカ

評価不可 1試合 0失点

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アレオラとナバスがトレードする日に一度だけ先発フル出場。今後に期待。

セルヒオ・リコ

評価不可 3試合 2失点

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ナバスが来るんじゃないか、イカルディが来るんじゃないかとうわさが出ていた中でぬめっと移籍してきたスペイン人GK。ここ最近のパリはGKを固定していませんでしたが、遂にその起用法もセルヒオリコの襲来によって終焉を迎えました。

マルキーニョス

評価7.5  23試合 1得点 0アシスト

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昨シーズン、中盤起用で新たな道を開拓したマルキーニョス。今季もその方針は継続で、マルキーニョスとヴェラッティとゲイェの中盤が今季のベストではないでしょうか。中盤でのプレーは最高で守備はもちろんパスの精度が高いので得点の起点にもなりました。しかし、たまにCBに戻るといまいちなんですよね。リーグ1特有のフィジカルモンスターにゴリゴリいかれると、どうしても突破されてしまいます。

こちらはマルキーニョスのコレオ。この日は観戦日

バロンドール28位に入選したマルキーニョス。

チアゴ・シウバ

評価8.0  22試合 0得点 0アシスト

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ヴェラッティと並んでチーム最古参の我らが主将。プレーの安定感は未だに衰え知らずで大きな存在感を放ち続けています。

キンペンベ

評価6.5  14試合 0得点 0アシスト

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今季いいプレーを見せている選手の一人。前にアグレッシブに奪いに行く守備や縦パスとそのスピードは素晴らしいの一言。ただ怪我で離脱することが多く、あまり出場数は伸びませんでした。後半戦に期待。

ティロ・ケーラー

評価5.0  6試合 0得点 0アシスト

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怪我で苦しんだ前半戦。おそらくトゥヘルの中では右サイドバックの1番手でしたが、怪我で離脱していた期間が長かったため、右サイドバックの序列は振り出しに。右サイドバックの圧倒的レギュラーの不在に加え、センターバックの怪我による離脱の多さを考えるとケーラーには頑張ってもらわないと困るのです。後半戦に彼がどれだけトップパフォーマンスを取り戻せるかどうかがCL躍進のきっかけになると思っています。

アブドゥ・ディアロ

評価6.5  19試合 0得点 1アシスト

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ドルトムントからやって来たフランス人CB兼左サイドバック。序盤はキンペンベが怪我で離脱していたためスタメンで出る場面が多かったですね。ただキンペンベが怪我から復帰すると少し出番は減少。途中交代で左サイドバックを務めるパターンが増えました。大きなミスが少なく、丁寧にビルドアップできるのでキンペンベよりも安定性はあるのではないかなと。何度かハムストリングを痛める場面があったので癖にならなければいいですが。

トーマス・ムニエ

評価6.0  16試合 1得点 1アシスト

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ケーラーとダグバとのポジション争いに遅れをとっていたムニエ広報。しかし、そのケーラーとダグバが序盤に怪我をしたことによってスタメン起用が多くなりました。相変わらず守備は軽いですが、ケーラーとダグバには持っていない攻撃力を遺憾なく発揮。ホーム、レアル・マドリード戦ではベルナトとのワンツーでレアル守備陣を粉砕。

ファン・ベルナト

評価7.5  21試合 0得点 5アシスト

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左サイドバックの一番手。今季は中盤の補強もしっかりしたのでベルナトの中盤起用はないかと思っていたのですが普通に中盤で起用されてました。ネイマール、エンバペ、ヴェラッティあたりのコンビネーションは非常に滑らかでパリの大きな武器になっています。ムニエとは違い味方をしっかりと確認し低弾道のクロスを上げるので、かなりの確率で味方にアジャストさせます。怪我もなく出場数も多かったので高評価ですね。

レイヴァン・クルザワ

評価5.5  12試合 0得点 0アシスト

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今や左サイドバック3番手となったクルザワ。契約が2020年の夏までなので今冬の放出候補1番手。と思っていたのですが、徐々に調子を上げて来ているんですよね。右サイドバックで起用されることもあったのですが、難なくこなせていたと思うので取り敢えず残しても良いんじゃないと。

コリン・ダグバ

評価6.0  10試合 0得点 0アシスト

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2019年夏の移籍市場では多くのユース上がりの選手が売却されましたが、ダグバは生き残りましたね。特徴は堅実な守備、攻撃、パス。いい意味でパリのサイドバックっぽくない選手です。アウベス、ムニエ、オーリエ…歴代のサイドバックを思い浮かべると変な人ばっかりなんですが、その流れはケーラーあたりで止まったんじゃないかなと。キンペンベともにずっと残って欲しい選手のひとり。

ムベソウ

評価不可  1試合 0得点 0アシスト

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昨シーズンからトップチームでたまーに出場しているユース出身の若手DF。サイズ的にはプロでも問題ないですが、技術、判断の部分でまだトップリーグでやるには物足りない印象。これからに期待。

マルコ・ヴェラッティ

評価7.5  20試合 0得点 2アシスト

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PSGの中盤のマエストロ。パリの攻撃はヴェラッティから始まっていると言っても過言ではないでしょう。プレス回避能力、スライディングでのボール回収能力は世界でもトップレベル。スイスのサッカー専門調査機関「CIES Football Observatory」がデータ分析会社「オプタ」のデータを基に選手のパフォーマンスを評価した結果、PSGの前半戦MVPはヴェラッティだったとのこと。

試合を見るだけではわからないヴェラッティの良さがデータで評価されたのはとても嬉しいですね。いや、普段から見てる人ならヴェラッティの良さはわかると思いますけどね。

2024年まで契約を延長したヴェラッティ。

イドリッサ・ゲイェ

評価7.0  15試合 1得点 2アシスト

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ゲイェの移籍により、ようやく埋まったPSGの守備的中盤。プレミアリーグでもカンテと並んでボールハンターとしてやっていただけあって流石のボール奪取力を持っているなと。ボールを持っているときも簡単にパスを出すのでショートカウンターをするにはもってこいの選手。気になったのがアウェイのレアルマドリード戦。かなり動的な選手なのでゲイェのところで奪い切れないと守備の陣形がかなりずれていくんですよね。ゲイェのところで奪える自信があるのならマルキーニョス、ヴェラッティ、ゲイェの3枚で、奪えないのならエンバペ、ディマリア、ネイマール、イカルディの4枚でスカッドを組むのがいいのではないかなというのが前半戦を見た僕の意見です。

アンデル・エレーラ

評価6.5  11試合 0得点 1アシスト

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2019年夏のPSGの補強第一号。基本的にはパレデスと同じく中盤のバックアッパーとして出場。前半戦の右サイドバックが枯渇しているときには右サイドバックを務めるときも。インタビューから溢れ出る誠実さ、勤勉さはパリサポの心をしっかり掴んだのではないでしょうか。でもね、ちょっと怪我多いよ。

レアンドロ・パレデス

評価6.5  15試合 1得点 1アシスト

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基本的には中盤のバックアッパーとして出場。長短のパスの制度はPSGでもトップレベル。加入後なかなかゴールを挙げられなかったものの、12/16のサンテティエンヌ戦でようやく豪快ミドルを決めることに成功(一説ではネイマールが少し触ったのでネイマールのゴールになったそうですが、僕の中ではパレデスのゴールです。Goal Liveも一応パレデスのゴールになっているので...)。大きな怪我もなくバックアッパーとしての役割はしっかりこなしたのではないでしょうか。今季のパレデスはよく相手に削られ、イエローはもちろんレッドまで誘発させる特殊能力を発揮。CLのファーストレグでレッドを誘発してくれれば評価はグンと上がるでしょう。

ネイマールと絶妙なコンビネーションを見せるパレデス。

アウシシュ

評価不可  1試合 0得点 0アシスト

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PSG期待の新星。8/31メス戦でトップチームデビュー。今季はBチームが主戦場ですが、バルセロナユースから移籍してきたシャビ・シモンズとの共闘が個人的に話題に。

タンギ・クアッシ

評価不可 3試合 0得点 0アシスト

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12/8のモンペリエ戦でゲイェが負傷したことでプロデビューした17歳。続くガラタサライ戦ではスタメンデビューを果たしました。187cm、83kgというフィジカルはすでにプロレベル。少し判断に遅れを取る場面があるものの、17歳ということを考えれば上出来だったのでは。中盤の底で動き過ぎず待ち構えるプレースタイルで、ボールもすぐに離せます。

ユリアン・ドラクスラー

評価6.0  8試合 0得点 2アシスト

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前半戦は怪我の影響もあり苦しみましたがなんとかディジョン戦で復帰。

ディジョン戦以降、試合に出るといい攻撃のアクセントをつけれるんですよね、ドラクスラーは。昨シーズンは色々なポジションをやりましたが、個人的には攻撃的な位置でもっと見たい選手。

パブロ・サラビア

評価7.5  21試合 4得点 4アシスト

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ラ・リーガで12G13Aを記録し、鳴り物入りでセビージャからやって来たサラビア。基本的にはエンバペ、ディマリア、ネイマールの控えですが、途中交代で入れば攻撃のアクセントをしっかりとつけれる選手。ドラクスラーと共に途中交代で入ったアウェイのレアルマドリード戦では同点ゴールを上げました。左足の精度はディマリアに負けず劣らずのものを持っています。前半戦4位タイの出場数を記録しコンスタントに結果を残せたサラビアさん。高評価です。

エディソン・カバーニ

評価6.0  11試合 2得点 0アシスト

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自身の怪我とイカルディが好調だったことが影響し、なかなか結果を出せなかった前半戦。ロシアW杯のポルトガル戦以降、怪我で離脱することが増えた印象。そんな中、12/12のガラタサライ戦で68分からイカルディとの交代で出場したカバーニはエンバペが得たPKを蹴る絶好のチャンスが来ました。

ネイマールから譲り受けたPKをしっかりと決めたカバーニ。チームメイト、サポーター共に最高の瞬間になったのでは。

しかし、12/23から12/24にかけてカバーニのアトレティコ移籍の噂が再燃。年齢、貢献度から考えるとカバーニとシウバ主将にはビックイヤーを掲げてもらわないと困るのですよ。

キリアン・エンバペ

評価9.0  19試合 18得点 8アシスト

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成長を続ける怪物ストライカー。序盤は怪我で離脱することが多かったものの、試合に出れば必ず何かしらの結果を出してくれました。極めつけは10/23のブルージュ戦で、途中出場にも関わらずハットトリックをかまし、CLベストイレブンにも選出される活躍をしましたね。続く10/28のマルセイユ戦でもエンバペは2得点を決めて勝利したんですが、ここで気になるゴールセレブレーションを。

煽っているとしか思えないパフォーマンス。しかしエンバペは釈明。

バロンドール6位に入選したエンバペ。

寝転ぶエンバペ。

乱入者にサインを送るエンバペ。髪色でわかる時期。「エンバペの銀髪」はもはや季語として成り立つのでは。

チュポ=モティング

評価7.0  13試合 4得点 1アシスト

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前半戦の序盤に攻撃陣の大量離脱という危機から救った男。強いチームの一つの条件は控え選手が結果を出せるかどうかだと思うんですよ。その条件を満たす結果を見事に出してくれたなと。控えという状況に不満を言うことなく、いざ出れば結果を出すチュポの”漢”っぷりに惚れてしまいます。

マウロ・イカルディ

評価8.5  18試合 14得点 2アシスト

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インテルが大喜びで移籍させてくれた「点だけは取る男」。昨シーズンはインテルと確執があり11得点に終わりましたが今季は爆発しています。相手エリア内でのオフザボールの動きはもちろん、相手を背負ったプレーもしっかりできる有能っぷり。基本的にはエリア内で勝負する選手なので、消えることが多いものの、カバーニは30歳を超え、控えがチュポのみだったCFの枠に素晴らしい選手が来たなと。個人的には獲得希望派です。

アンヘル・ディマリア

評価9.0  24試合 10得点 11アシスト

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18-19シーズンから好調を維持するディマリア。怪我で離脱することもなく、あらゆる攻撃の場面に絡み決定的なシーンを生み出し続けました。エンバペとの相性はさらによくなり、新加入のイカルディのオフザボールの動きにも完璧合わせられる変態。

ネイマール

評価8.0  12試合 9得点 6アシスト

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2019年夏に欧州サッカー界隈を引きずり回した張本人。古巣であるバルセロナに戻ろうとしたが結果的にそれは叶わず、PSGでプレーを続けることに。復帰戦となった9/15のストラスブール戦ではウルトラスから大ブーイングを浴び、これから先一体どうなるのかと不安になりましたが、そんな必要はありませんでした。

しかし10月の代表ウィークでまた怪我をしてしまったネイマール。11/23のリール戦で復帰しましたが、やはりネイマールがトップパフォーマンスを取り戻すにはある程度試合をこなさないといけないなと。調子が上がっていけば球離れはかなりよくなりますし、エンバペとのコンビネーションは日に日に精度が高まってきてます。エンバペとネイマールはできるだけ近い位置でプレーさせたほうが良さげ。

とんでもないファウルを受けるネイマール。

ランキング

得点→エンバペ(18得点)                                                                              
アシスト→ディマリア(11アシスト) 
得点関与数→エンバペ(26ゴールに関与)                                               
出場数→ディマリア(24試合)                                                                       
カード数→ヴェラッティ(7枚)                   

チーム総評

評価8.0  26試合 66得点 14失点 クリーンシート 16/27

リーグ戦で3敗したものの、他チームが勝ち点を落としてくれたため、しっかりと首位キープ。CLでもアウェイのレアルマドリード戦以外は無失点と十分の結果といえるのではないでしょうか。課題はとにかく怪我人を出さないようにすること。フィジカルトレーナーさん、頼みますよ。前半戦のMVPはディマリアです。CLの初戦、MCNがいない中で2ゴールを挙げてグループステージを簡単にさせることに成功。安定して結果を出し続けていたのではないでしょうか。

後半戦の注目選手はケーラーです。前半戦は右サイドバックがなかなか固定化できず、エレーラやクルザワが右サイドバックとして出場しないといけない場面も。そんな中、最も右サイドバックとして出場したのはムニエでしたが、やはり守備面での不安は拭い切れないです。ケーラーもたまにとんでもないミスするのですが、ムニエよりも若いですし、より成長を見込めるでしょう。そして、ケーラーはCBが本職ですからシウバ主将の疲労を軽減出来るようにトップパフォーマンスを取り戻して下さい。

おわりに

個人的PSGの19-20前半戦の総括をさせていただきました。大体のことはまとめきれたのではないかと思います。PSGにとって力を見せないといけないのは後半戦です。昨シーズンも前半戦は悪くなかったのです。1、2、3月の過密日程をどう乗り越えていくか。楽しみですね。


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