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収入を落とさず「社会課題を解決する」仕事に転職するには?年代別ソーシャルセクターへの転職戦略

ETIC. Letter 2023年3月23日号の内容を一部加筆修正して転載したものです。


みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

わたしたちETIC.は、4/1より渋谷にオフィスを移転することになりました。もしお近くにお越しの際は、スタッフは常駐していないので事前に声かけいただくことにはなりますが、新オフィスにも気軽にお寄りいただけたらうれしいです。

さて、今月は春にむけて人の動きも多い季節なので、NPOやソーシャルベンチャーなど「社会課題解決」を仕事にする場合のキャリアについてお話できたらと思います。


ソーシャルセクターへの転職支援と採用支援を約10年間行ってきました

ETIC.では、世界を変える、未来を創る仕事に出会う求人サイト「DRIVEキャリア」の運営と人材紹介業を通じて、ソーシャルセクターへの転職支援と採用支援を約10年間行ってきました。

ここ数年で感じるのは、転職希望者の年齢層はぐっと広がっているということです。その変化を受けて、先日、「世代別の戦略的ソーシャルキャリア形成 ~収入を維持しつつ無理なくキャリアチェンジするには?~」という講座を実施しました。


必要なのは『チューニング』

どの層にも共通して必要性を感じるのは、『チューニング』です。

実は、一般企業からの転職者が、組織や仕事がフィットせずにすぐに離職してしまうケースが多いことは、ソーシャルセクターの悩みの種となっています。

ソーシャルビジネスと一般的になビジネスで大きく異なるのは、「ものごとの優先順位」と「ビジネスモデル」だと思います。現代においては、どの事業にも社会貢献的な要素は必要不可欠ですが、「ビジョンの実現やそのための課題解決」を最優先とするのか、収益化を一番の目的とするのかで、経営面でも、日々の業務でも何を指標として意思決定していくかが異なります。

また、ソーシャルビジネスの場合は、支えたい当事者からの課金が難しいことが多く、間接的な受益者や協力者から資金調達を行うためビジネスモデルが複雑です。

ソーシャルビジネスの特徴や、またそれぞれの団体の価値観・文化を知り、自分のビジョンや思考とフィットするかどうかを入職までにちゃんと確認・チューニングできるかどうかが、その後、その組織で気持ちよく活躍できるかどうかの鍵となります。


チューニング方法は年齢・経験によって様々

そのチューニングの方法が、年齢・経験によって適する形があるように感じます。

例えば、20代の場合、基本的なビジネススキルや事業体・事業の構造理解を身につけておくことも重要です。加えて、ソーシャルビジネスの肌感を掴むためには、ボランティアや社会人インターンなどのかたちで業務時間外にライトでもソーシャルセクターと関わりをもてるとスムーズです。

反対に経験豊富な50代の場合は、ご自身の専門性や能力を活かして委託で部分的に仕事をともにすることで、カルチャーや価値観のすり合わせをしながら進めると、上手くキャリアチェンジしていけることが多いです。

このように、ご自身の経験などの特徴・前提にそって、上手くチューニングができると、入職後にGAPを感じたり、直後に離職したりすることなく楽しく働けるように思います。


DRIVEキャリアコーチング(無料)も随時受付中!

今回は、相対的にソーシャルなキャリアについて、どのような傾向があるかを整理してみましたが、日々みなさんのキャリア支援をしていて感じるのは、どんな選択肢・道が良いかは十人十色であるということ。

みなさんが自分にとって、一番楽しく、やりがいにあふれる役割に出会えることを願っています。

さて最後に、わたしたちからのご案内にはなりますが、ETIC.では、起業、副業、転職など手段に捉われずに、「自分がやりたいことをどう実現していくか」「どんなキャリアを歩みたいか」を相談できるDRIVEキャリアコーチング(無料)も随時受け付けています。もし何か話してみたいことがありましたら、ご活用ください。



今回も最後までお読みくださりありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。




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