フリーランスは第何階層なのだろうか

2〜3日前に「社会の底辺の人とは関わってはいけません」というブログがバズっていた。

ちなみにこのブログ主のakiさんは、以前からツイッターをフォローさせていただいたこともあり、なんとなくどんな方か存じあげていた。個人的に「極論で煽る系」の覚悟がすわっている人は嫌いではないので、「なるほどな〜。そういう考え方もあるな」と思いながら見ていた。

で、今回この件に触れようと思ったのは、akiさんの主張(第四階層の人とは関わってはいけないという意見)の賛否について言及するためではない。我々のようなフリーランスの人間は、いったいどの階層に入るのだろうか?という点について疑問が湧いたからだ。

ちなみにakiさんがざっくり書かれた階層の分類はこんな感じである。

ご覧のように、フリーランスはここには含まれていない。では、フリーランスはいったいどこに入るのだろうか?

社会的な評価は「第四階層」

実は私自身、社会に出てからこの第一階層〜第四階層までをすべて経験している(配偶者としての立場も含め)。その経験から言わせてもらうならば、フリーランスは間違いなく「第四階層」だ。少なくとも社会的な評価、という意味においては。

有名か無名かはあまり関係がないし、年収もあまり関係がない。

20年くらい前に、当時人気絶頂だった林真理子さんが「家を買うときにローンが組めなかった」という話をされていたが、おそらくいまもフリーランスの社会的評価というのはそう大きく変わっていないのではないかと思う。

私自身もフリー時代はカード1枚作るのにも苦労したし、ローンなんかもちろん組めなかった。賃貸の家ですら審査落ちしたこともあった。

私は女なので職業が理由で結婚を反対されたりしたことはないが、友人の男性漫画家さんや作家さんからは、結婚するときに相手の親御さんにたいそう反対された、という話もよく聞いた。

おそらく年配の人や周囲にフリーランスがいない人の中では「フリーランス」と「フリーター」はほぼ同義語なのだろうと思う。

90%の人にとって「中身」なんか関係ない

第一階層から第四階層までを行ったり来たりしている間に気づいたのは、自分自身は何一つ変わっていないのに、表面に貼られる「ラベル」で世間の見る目は随分と違うものになるということだった。

だから、akiさんの言わんとしていることもわからないではないのだ。実際に、「どこに勤めている」「旦那さんが何をしている」ということで態度を変える人は自分が思っている以上に多い。

ただ、それも無理からぬことかなと思う。なぜなら、通常の社会生活においては、瞬時に相手がどういう人かを判断しなければならない場面が多すぎるからだ。

そういう意味では、有名企業の社名なんかは非常に便利だ。大企業というのは入社する際に多額のコストと時間をかけてスクリーニングを行っているので「三菱商事の◯◯です」と一言言うだけで、相手を良く知らなくても「厳しいスクリーニングをくぐり抜けた優秀な人」という判別ができる。

一方、フリーランスはどうか。

テレビに出ているような超有名人であれば話は別だが、そうでない場合(業界内で有名な程度)では、自分の能力や実績を一言で表現することが出来ない。たとえば「プロブロガーの◯◯です」と言っても、それがすごいのかなんなのか判別できる人のほうが少ないだろう。

私自身はフリーランスという働き方を会社員になった今でも気に入っているのだけど、唯一嫌だなと思うのはこの「説明コスト」が高いことだ。だから会社員になって「株式会社◯◯の××です」と言って名刺を差し出すだけでそれ以上突っ込まれずに済むのは非常にありがたいし、楽だなと思う。

同じ階層の人としかつるまないのはもったいない

そんなわけで、世の中にはなんとなく前述したような階層があって、なんとなく同じ階層の人同士でつるむことが多いんだろうということはわかったのだけど、私はあえてその階層を飛び越えて人付き合いをしたいと思う。

単純に、自分と同じような生い立ち、同じような仕事、同じような趣味嗜好の人とだけ話していてもつまらないからだ。新しい発見がないし、学びが少ない。一言で言うと「刺激がない」

結婚だけはできるだけ近い生い立ち・価値観の人としたほうが良いとは思うのだけど、それ以外の人付き合いはなるべくいろんな属性の人と交流したほうが楽しいのではないだろうか?

ちなみに経験上、圧倒的に話が面白いのは「第四階層」の人たちだ。少し前まで私は御徒町で昼飲みにハマっていたんだけど(その時点で私も第四階層なのだろうが)、御徒町で昼から飲んでるような人は「何やってるかよくわからない人」が多く、そういう人たちからポロポロ漏れてくる仕事の話はめちゃめちゃ面白い。

そんな人たちと口もきかないというのは、単純にもったいないと思うんだけどな。

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コメント2件

フリーランスっていわゆる自営業者だから
そう考えるとドコだろうな~
とは言え肩書が無いのが強みな時もあるしな~業界次第な気もします
個人事業主はあまりにも範囲が広すぎて(貧富の差も激しくて)難しいですよねぇ。
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