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いち不毛リスナーとして、山ちゃんの結婚に寄せて。

ファンでいることがすごく嬉しくなる瞬間があります。

昨日、日本を驚かせた南海キャンディーズ・山ちゃんの結婚。

朝、ツイッターを開いて、知った時は本当にびっくりしました。それ以上に、親戚が結婚したような幸せな気持ちが湧き上がりました。


2010年に始まったTBSラジオ水曜ジャンク山里亮太の不毛な議論。

高校3年生、受験勉強の夜に偶然出会ったのが、この番組でした。

以来、大学生になっても社会人になっても、継続的に聴いていました。生で聴いたり、ネタを投稿するような熱心なリスナーではなかったけど、このラジオは自分にとって1週間の中ですごく楽しみな時間の1つになりました。

売れている芸能人への妬み。

調子に乗っている人間への陰口。

可愛い女子への妄想。

ごく稀に見せる、自分の仕事への情熱。

そんな人間・山里亮太のドロドロした部分を、面白い可笑しく喋ってくれる様子に、男子校で6年間を過ごしていた自分はものすごい親近感を覚えました。

「人に褒められたい、アイツが褒められているのが悔しい」そんな醜い承認欲求も、「あれ??あの人、俺のこと、好きなんじゃね?」そんな勘違いも、この時間は分かち合うことができました。


そんな醜い部分に共感した僕でしたが、今回の結婚に対して何ら裏切られた思いは湧いてきませんでした。冒頭でも触れたように、まるで親戚かのような本当に嬉しい気持ちが湧いてきました。

それはここ2年くらい山ちゃんが、負の力を前進するエネルギーに変えているのを、感じ始めたからです。そして、その姿を励みに自分も仕事を頑張れたからです。前に進むためのモチベーションとして、自分の醜い部分を肯定できたのだと思います。

昨晩のラジオの最後で、山ちゃんは涙を流しながら結婚への気持ちを語ってくれました。

「本当に僕はすごく結婚について悩んでいて。ラジオでずっと逆の人生の話をしてて、そういう人たちを妬んで来てて、幸せになることがあまり良くないかなあ、俺のラジオ聞く意味なくなるかな、楽しくなくなるかなとずっと思ってて結婚することが怖くて」と泣きながら会見では話さなかった本音を語った。
しかし、あるときにリスナーがオープンしたお店に行ったときに「いつかこういうところに好きな人を連れてきたい。でも俺が幸せだったら『裏切られた』ってなるもんなあ」と吐露したところ、そのリスナーは「僕ら皆ボス(山里)が幸せになる日に『おめでとう』って言う準備できてます、僕ら皆ボスの不幸だけでラジオ聞いてるわけじゃないんで、気にしないで好きな人ができたら自分のところ来て飯食ってください」と答えたという。
「自分って人に対しての恨み辛みでしか笑いが取れないんじゃないっていう恐怖があったけど、リスナーが節目で『そんなことない、そんなんで俺達はここについてきているんじゃないですよ』って言ってくれて。その声が聞こえて、好きな人ができたときに結婚しよう、という選択肢ができました」とリスナーの愛が力となり、結婚を決断できたと告白。「まだまだ怒りとかぶつけていきたいこと沢山あるので」と最後は今後も変わらないスタンスを示した。

いちリスナーとして、最後の山ちゃんの語りに涙が止まりませんでした。自分は本当に素敵な人のファンになっていたんだなと感動しました。

ボス、改めて、ご結婚おめでとうございます。



引き続き、パンツ下ろして、応援しています。


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