礼

お願いです、どうかイラストのお仕事をください

絵と図 デザイン吉田 と申します。長いので、このあとは デザイン吉田 でいきます。

これから デザイン吉田 は告白します。そして最後に切なるお願いをさせていただきます。

一昨年の11月に、それまでの生業だった山小屋をやめました。それは妻と相談して決めたことでした。妻はライター、自分はイラストレーターとして、本格的な活動を始めるために必要な選択でした。

デザイン吉田、現状の告白

一年以上経った現在、妻はライターとして日々の並々ならぬ努力の結果が実りつつあるのに、自分はといえばほとんど何も出来ていません。

うだうだしているつもりはないけど、うだうだしていたんです。

それに気づいたのは、五月も後半のある晴れた日。きっかけは、妻のスカートを色落ちさせてしまったことでした。

それは買ったばかりの妻お気に入りのスカートでした。必死で書き続けて得た収入でやっと買ったスカート。我が家には何着も買う余裕は無いからと時間を掛けて慎重に選んだスカート。

しかし、漂白剤が付着したカーテンと一緒に洗濯してしまい、そのスカートに取り返しがつかない色落ちが出来てしまったのです。

妻がついに切り出しました。

「ちょっと、おはなしがあります」

「なんでしょうか?」

「このスカートは5000円のが3500円に値下がりしたからようやく買えた、ちゃんとした場所に出掛ける時に履ける、ただ一着のスカートでした」

「ご、ごめんなさい」

「うちにはお金がないから、3500円のスカートすら買えなくて悲しいです。今すぐ、3500円稼いできてスカート買ってください」

「は、はい」

「あなた、一年半も何やってたの?イラストの仕事も営業も殆どしていないではありませんか」

「そ、そうかな」

「うちの貯金は半年前にとうに尽きています。わたしが養っているのですよ」

「そうだったの?ごめんなさい」

「ごめんなさいじゃないです。せめて月に必要な分の半額を出してください。お願いします」

実際は、こんな感じではありませんでした(正直、修羅場でした)。

自分が悪い人間である事実をつきつけられるのってしんどいですね。ほんと、そのつもりは無かったのですが。いつの間にか「なんとかなるだろう」「もうすこし大丈夫」と、希望的観測にすっかりハマり込んで、現実から目を背けていました。ごめんなさい。

すると妻に告げられます。

「あなたは何がやりたいの?どう生きたいの?」

妻の言葉は自分に突きつけられた匕首でした。なぜならそれは、自分の本当の姿を思い知る言葉だったからです。つまり、自分が中途半端な人間であることが分かる言葉だったからです。

自分を誤摩化しながら本当の姿を見ない様に生きている人間にとって本当の姿を直視する事は、心に血が出るくらいのキズが出来ることでした。自分にはそうでした。まあ自業自得です。

半日家を出て、歩きながら考えました(プチ家出)。

自分は何がやりたいのだろう。

イラストが描きたい。

丁寧な暮らしがしたい。

山登りや歩き旅がしたい。

自分の食べるものは(その一部でも)自分で作りたい。

世界や日本の行く末を見極めたい。

自分を精神的に高めたい。

こんなにやりたいことがあるから中途半端になるのか…。

考えた結果、「まずはイラストを最優先しよう。イラストで稼げるようになろう」と思いました。

フリーランスは自分には向いていない。それは分かっています。なのでこれは、自分にとっては大きな挑戦です。

そして、妻とある約束をしました。

妻と交わした約束

今日から一ヶ月間イラストレーターとして営業を頑張り、合計10万円の仕事を取ります。もし目標達成できなければ、お金を得るため出稼ぎに行きます。

これが妻と交わした約束です。約束をした日は、5月24日。

切なるお願い

お願いします。イラストのお仕事をください。

仕事は一所懸命させていただきます。心をこめて丁寧に描きます。

〆切を必ず守ります。

お客様に喜んでいただけるイラストになるよう、〆切ぎりぎりまで修正等いたします。

このような訳ですので、どうぞよろしくお願いいたします。


お仕事依頼を検討していただける方は、以下の制作実績と費用・納期などに目を通していただけますと幸いです。

お仕事のご相談がある方

メール:etozu.design.yoshida@gmail.com

Twitter:https://twitter.com/etozudeyoshida   DMまで

どうぞよろしくお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

以上、絵と図 デザイン 吉田でした。



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