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音楽家の旅行記 長野編 -Part1 出発〜善光寺-


バスタ新宿-高速道路

午前中、今回の旅の出発地であるバスタ新宿に訪れ、パート0を書いた後バスに乗り込む。今回は非常に安く済んだ。東京-長野往復して3400円で済むのはありがたい。が、今回のバスは極端に狭く、肩幅の大きめの私にとっては非常に窮屈であった。しかも体調まで崩し始め到着までの5時間はとてもしんどい時間だった。今まで過度にプレッシャーをかけ続けて音楽をやってきてしまった反動であると考えているのだがまだその状態は回復しきっていないようだ。そんな中での心の栄養としての旅というのもあるわけなのだがその旅の中での不安定な時間というのはやはりしんどいものである。お昼用に買った菓子パンを気分転換を兼ねてちぎり貪って紛らわせる。バスの中から見える景色は緑ではあるのだがこの前訪れた栃木とは違い山の中を走っている。またその様子からはより重厚感を感じる。同じ日本の自然もやはり地方によって違う。そんな違いを発見することは好奇心旺盛な私にとってはたまらない時間の一つである。途中二度パーキングエリアで休憩。横川で降りた際は釜飯が飛び込んできた。記憶にある中では人生初めての駅弁はこの横川の峠の釜めしだった。1300円とだいぶ値上がっているなと思いながらサービスエリアを後にする。途中たくさんの山々に圧倒されもっと見ようとすると気分が悪くなり、そんな事を繰り返しながらやっと長野駅に到着。

長野駅


オリンピックのモニュメント

駅、駅周辺はだいぶ栄えているようだ。東口に到着し、善光寺口を目指す。途中で長野オリンピックのモニュメントを見つけ、あの当時スピードスケートの清水選手に憧れたっけ、と思いながら本日のユースホステルを目指す。ユースホステルでチェックインしたあとはまだ夕方だったので善光寺へ行ってみることにした。

アップルパイ

少し早めにバスを降り、参道を歩くことに。参道途中に有名なアップルパイ屋さんがあるためだ。長野はりんごの生産地としても有名である。小雨の降る中早々に店に駆け込み一つ購入。

長野のりんごのアップルパイ
中から熱々のカスタードがとろり。

寒いこともあって温かいアップルパイに心も暖まる。かなりカスタードが濃厚であるがくどい感じはまったくない。そのカスタードの後ろからりんごが主張しすぎず、とはいえどちゃんと存在感がある。温かいコーヒーと相性がバッチリなのだろうがしっかり出来上がったアップルパイ単体でも満足できるものであった。

店先で食した後再び参道を歩く。いよいよ善光寺の門が見えてくる。

善光寺


善光寺


このあたりで鐘の音が響いていた。

渋いながらもどこか垢抜けた感もあるような立派な佇まいだ。これが馬に引かれて善光寺参りの善光寺か。でも今回の場合は戸隠に惹かれて善光寺参りか。一生に一度は善光寺。一度は果たしたぞ。そんな事を考えながら鐘の音の響きと御香の匂いに身を委ねる。お参りしたあとは中を散策。この辺りはまだ街の域だがそれでも自然や空気の良さを感じ体調が不安定でしんどいながらも来てよかったと思いながら夕食のために長野駅へ歩いて目指すことに。途中で長い長いアーケードを見つけ寄り道してみるももう時間が遅いらしく半分ほどの店のシャッターが閉まっていた。30分弱歩き長野駅へ到着。

次回に続く。

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