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まだまだ一生懸命 岡山


歌舞伎遠征は慣れているけどジュリー遠征は人生初。
新幹線がちょっと遅れてエーッて思ったけど予約してたのは大阪発12:30頃岡山駅には1時間足らずで着く。あせる必要は無いくらい早い到着だった。岡山駅から市民会館へは路面電車で観光気分を味わう。

回りの女性達は多分ジュリーファンの方々。岡山城でも楽しそうにお話されてたなぁ。
元々観光する人間ではないので一人だと時間をつぶしあぐねる。土地の神社仏閣へお参りする趣味(信心)もないから烏城と呼ばれる岡山城へ行ってから、カフェで時間をつぶしグッズ売り場に並ぶと地元のジュリーファンの方とお話出来て楽しかった。

ジュリーは今年1月の声出し禁止で着席のステージよりノリノリ。
登場は例のフードサングラスでバンドのみなさん背が高いので小柄なジュリーを一瞬探してしまう。格好は昔の小型飛行機のパイロットみたいだけど、歌い出す声は伸びやかで甘くまろやか。何度も聞いてるのにLIVEの最初の声にいきなりぎゅっとハート掴まれる。

客席の年齢層は少し高め、もちろん私も還暦はとうに過ぎてるが杖をつきながらの肩もみちらほらと見かける。そしてわりと静かにみなさんお話されてるのにバンドの音が鳴った途端ほぼ総立ち手拍子の少女達に変身してしまう。私自身は6年前くらいに1度経験しているがコロナ後は初めてなので緊張した。
そうそう開演前前にアナウンスが
マスクありなら声出しOKですがそれぞれのお気持ちもありますので周りのお客様にご配慮になってご覧くださいみたいな放送で、ジュリーの気持ちを反映してるのかなとあたたかい気持ちになる。
どこまでも配慮の人だ。
セットリストは
1.ジャストフィット
2.サーモスタットな夏
3.I’m in blue
4.greenboy
5.いい風よ吹け
6.勝手にしやがれ
7.時の過ぎゆくままに
8.危険なふたり
9.TOKIO 2022
10.LUCKY/一生懸命
11.Come on!! Come on!!
12.時計/夏がいく
13.君をいま抱かせてくれ
14.愛まで待てない
15.約束の地
アンコール
16.いつか君は
17.ダーリング
18.あなたへの愛
興奮してどこがどうとか覚えてないがさすがにこのようなセットリストで3回目なので全部知ってる。
ジャストフィットとサーモスタットな夏にI’m in blueでスタートでノリノリの客席を作ってからのgreenboy。
greenboyの途中でくくってたゴムを外すと肩辺りまで髪がはらりと落ちる。地球に舞い降りた神様が歌ってるよう、熱い何かがこみ上げてくる。緩く体を揺らしながらジュリーの声に聞き入る。
いい風よ吹けも穏やかながらジュリーの歌声が丸く大きく甘やかでジュリーに酔いしれてしまってだんだん記憶が怪しくなる。ジュリーは神様のくせに妖しく艶めかしくなる。
往年のヒット曲に突入すると客席は熱く熱くジュリーの手振りも冴え渡るが客席は世代によって手拍子や振りが微妙に違うのも面白い。私はよくわからないので基本ジュリーと同じ振りにしてる。
TOKIO2022は陰鬱とした時代を反映したアレンジで照明も美しい。
LUCKY/一生懸命はTOKIO2022とカップリングでシングルCDとしている発売されてる。もちろん買ってるよ。

Come on!! Come on!!から約束の地まで全部好きだけどアップデートテンポでたたみかけて興奮のるつぼに落とすジュリー。ステージの端から端まで動く、ヘッドバンキングする、頭を激しく動かすと心配になるほど。
ひと息ついて約束の地。
いつの間にか舞台後方にスクリーンがあってジュリーが舞台に掲げる情熱の赤い旗がスクリーンに影となって投影されてる。
約束は誰かとするもの。私達との約束って勝手に解釈するけどジュリーが唄いだしたら泣けてくるのだけど
『たとえ明日世界が終わりになろうとも、今日僕はリンゴの木を植える』と歌い上げたらマスクで良かったと思うほどジュリーがぼやけて見えない。
そしてencoreタイム、座って手拍子しながら体制を整える。
現れたジュリーは髪をきっちり後ろでくくり世界地図を模したセットアップ?短いジャンパーと同じ柄のパンツ。格好いいのですよこれが。お話はSSAのコトを中心に。冗談を交えながらだけど若い人には通じるにくい(笑)
土を喰らう十二ヶ月はなんと4つの賞に輝いたコトを報告してくれた。自分のままで演技してないとか言ってたけどそれはテレだね。
いつか君は
映画のエンディングでは若い頃にレコーディングした声が流れるのだが目の前のジュリーが少し高めで甘い甘い甘い歌声で語りかけてくれる。毎回夢の中に入るみたいな時間だ。
ダーリングはみんなで最後のお遊びタイム。ジュリーは様々に手の振りを変えてくる。反応悪い私はすぐに遅れちゃうけど楽しい。
あなたへの愛で終わるがもう記憶装置してない。昨日の事なのに、ジュリーがマイクをひげそり替わりにしてステージ下手へはけていく姿を瞼に焼き付けて私の記憶は終わる。

次の鹿児島ではもう少し色々覚えていたい。

ジュリーはまことの花だ。時分の花の時代を誰よりも長く活動して曳航も苦しさも知り抜いた今もちゃんとジュリーでいてくれて浮動票の私が戻って来れた。74才とは思えないエネルギッシュなステージを続けてくれてるが肉体の芸術はいつかは滅ぶ。戻ってくるのかも遅かったけど長く長くまこと花を咲かせ続けて欲しい。唯一無二の存在が沢田研二だ。
最後にじじいでしたと挨拶すると客席からジュリーと大声援に満足げな顔をしたのは見逃してないですよ。

ジュリ~~~~~~

#音楽LIVE
#沢田研二
#まだまだ一生懸命ツァー
#岡山





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