NARUTO

若い世代に人気の漫画、アニメ『NARUTO』新橋演舞場で初演から今回は南座で再演。
話題は梅玉マダラ。大御所がNARUTOに出演するとは全く思わなかったので配役発表には驚いた。
新しくペインと言うキャラも追加され、アクションが大幅に増えて、義太夫の語り、字幕が増え何となく漫画を全く知らない婆世代間にも何となく理解出来る程度に仕上がっている。ワンピースは歌舞伎俳優市川猿之助演出者、NARUTOはG2演出。ワンピースは御園座以外は大入り満員に加えて客席の熱気が凄かった。ワンピース好きにも歌舞伎好きにもワンピース知らない世代にも受け入れられた。
そこには歌舞伎へのリスペクトがあったから。NARUTOはNARUTOを知らない世代。切り捨てる所からスタートした演出だ。私は何年か振りにNARUTOだけはイヤホンガイドを借りた。新橋演舞場ではナルトとサスケの戦いの意味と流れる赤い水の意味が分からなかったから。今回は新橋演舞場であった大詰めのシーンと解説がまるまるカットされてる。
NARUTOファンにはそうね、そうねと納得が行くのだろうが、私は演出の意図が理解出来ない。NARUTOを愛する若き主演の歌舞伎俳優とワンピースで鍛えられた外部キャスト、スーパー歌舞伎で鍛えるチームおもだかを贅沢に配する事でNARUTOを知らない年寄り歌舞伎ファンを繋ぎ止めている。
個性溢れる歌舞伎俳優達と外部のアクションチーム、それぞれにちゃんと役目を果たしている。今回は新キャラも登場してなるとに封じ込められている「九尾」も登場する。なんと声が猿之助さんだ。
何より梅玉さんのマダラの大きい事。猿之助さんも愛之助さんもかなわない。梅玉さんが登場するだけでそこは歌舞伎!

NARUTOは苦手だが若い御贔屓が増える為には必要な事なのかもしれない。歌舞伎の懐は深くて広い。新作歌舞伎にこれ程の大物俳優が出演する事で予期せぬ化学反応が起きる。
少しNARUTOを観る目が変わった、現金な私。

#NARUTO #中村梅玉 #マダラ

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