新卒1年目で転職すると起こるリスク

仕事についていけず、新しい環境にも慣れずに、早期離職する新卒生が増えております。傍から見ると、「根性がない」や「就活失敗した」と思われがちですが、当の本人は、本当に耐えられなくて、離職する方がほとんどです。私も新卒1年目で、覚える事の多さや、職場の人間関係で何度も転職を考えました。現代、転職をするハードルが下がってきている為、以前と比べて人材が流動的になっていることは事実です。しかし、新卒1年目が仕事のすべてを知る前に離職をすることはデメリットが多くあります。そのデメリットを考慮したうえで、転職に踏み切る事が大切です。

①市場価値が低いと、選択肢が狭まる

貴方が新卒1年目で学んだ事は何ですか?名刺交換のやり方や、自社のビジネスモデル、独自のルールと少しのコミュニケーション、この程度ではありませんか?転職市場は新卒と違って、様々な年代の方が行っております。時には一流企業のトップ営業マンや、外資系でビジネス英語ペラペラの人とも戦わなければなりません。また、企業は即戦力を採用することを目的に中途採用を行っている為、入社1年目のぺーぺーが太刀打ちできるはずがありません。スキルもマナーもままならない1年目を取るより、新卒社員を採るほうがコストも少なく、色がついてない分教育がしやすいです。

その為、1年目のあなたの価値は転職市場では底辺です。新卒採用に例えると、スキルもまともに持っていない高卒が、東大卒と戦うようなものです。中途採用市場とはそれほど厳しいものなのです。

どんな一流企業に勤めていても、スキルが無いようであれば使い物になりません。「誰でもできる仕事」が待って居るだけです。

②転職活動が長期化する

先ほども述べたように、企業はスキルマッチを重視して中途採用を行っている為、そのような企業には見向きもされません。そのため応募できる求人数は減り、条件も悪くなることを覚悟しましょう。さらに、未経験でポテンシャル採用の場合、企業側も採用が慎重になります。採用が成功した段階で、企業はエージェントに多額の報酬を払わなければならないため、少しでも良い方を採用したいのは言わずもがなです。ただでさえスキルが無く、勤続年数も少ない1年目を採用するのはリスクしかありません。そのため面接回数や吟味の時間を多くとる傾向にあります。

通常、転職市場では、企業に応募してから内定を貰うまで1か月程度ですが、ポテンシャル採用の場合は1か月半~2ヵ月、お見送りが続けばさらに長引く可能性があります。離職期間が長いと、転職活動に不利になりますので、働きながら3か月転職活動をするのは相当な労力を要します。

③転職回数に傷がつく

転職回数というのは、離婚回数と同じです。あなたもバツ1の人と結婚するのは躊躇いますよね?企業も同じです。転職回数が多ければ多いほど、短期離職リスクが高まり、敬遠する傾向にあります。

もし、あなたが2社目で長年働いていく決意があるようでしたら、転職回数1回で留まりますが、人生は何があるかわかりません。ライフステージによって転職せざるを得ない状況もやってきます。その時に、転職回数に傷があることが理由で、転職活動が上手くいかなかったらもったいないですよね。

私もエージェント側の人間ですが、転職回数があまりにも多い方は、企業様に書類提出すらしない場合もあります。

④転職をしても状況が変わらない

あなたが大学生時代、就職活動は何か月行いましたか?そして何社応募し、何社の面接に行きましたか?きっと相当な数の企業の中から、1社を選んで内定を勝ち取り、入社したはずです。不本意入社をした方でも、初めの応募段階では入社意思が多少なりともあったはずです。

しかし、転職活動は違います。仕事の合間を縫って履歴書を書き、面接に行く必要がある為、限られた社数から選ばなけれななりません。あなたが何か月もかけて吟味して入社した企業で失敗をしたようであれば、限られた社数から選んだ1社で失敗する確率は大いにあります。

あなたが今の会社で悩んでいることは、転職した先でも必ず起こります。悩みを解決する事、困難を乗り越える事を経験せずに次の環境に飛び込んでも同じことです。今は踏ん張ったら見える景色が変わるかもしれません。

まとめ

転職をする目的が、「キャリアステップ」もしくは「労働環境の改善」なのであれば、転職活動をしたら花開く可能性はありますが、「なんとなく嫌」「働きたくない」「やりたい仕事じゃない気がする」のような理由であれば、仕事の楽しさの本質にたどり着いていないだけかもしれません。仕事の旨みを味合わずして、新しい環境に行ってしまうのはもったいないです。

転職はメリットばかりではありません。デメリットも考慮したうえで、慎重な判断をしましょう。



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えってぃ@人材会社の人

某人材会社に勤めております。転職のハードルが下がり、人材が流動的になった今だからこそ、知ってほしいことを綴っております。
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