【ノルマがある営業職を国に例えて分析してみた:結論→ノルマは税金】


営業職の悩み:営業職はノルマがあり、ハードワークの印象がある。どうして1人にそのようなノルマを課すのか。

結論:ノルマは税金です。しかし、難易度が異なります。商品力があったり、競合が少ないと簡単に収められますし、
     逆に高額納税をしなければならない会社もあります。

〇ビジネスモデルにおける、営業の役割

会社における営業職の簡単な定義とは【お金を頂く人】です。会社とは利益を求める団体なので、お金を頂かなければただのボランティアです。お金をいただけるように交渉をしたり、売り込みをする人が営業です。商売の基本である、モノと金銭の交換を担う重要なポジションが営業なのです。昔々は経理や制作担当のような役割分担されていたわけではなく、「営業が営業に集中できるように」作られたのが、他の職種です。お金の管理やモノの制作をアウトソースすることで、金銭の交渉に集中することができるのです。

ただ、営業職が、キツいイメージを持たれることも理由があります大きく分けたら以下のようになるでしょう。
・エンドユーザーに直接対面する為、いい事も悪いことも一番初めに受け取る。
・人対人のやりとりの為、答えが無く、パターン化しづらい
★会社の利益を生み出す故に、売り上げ目標が設定される
営業=特攻隊と言われる理由がこちらで、戦争における歩兵部隊のように、
一番初めに敵と対峙するため、キツイと思われております。

〇大変な営業と簡単な営業

営業=キツイとはいえ、会社によって難易度が違うこともわかっておかなければなりません。
難易度を計る基準として、3C分析というものが役に立ちます。
・Customer:市場環境@この商品は市場で求められているのか
・Company:自社環境@自社は商品力があるのか
・Competitor:競合環境@他社は自社と比べて商品力があるのか

一番楽な営業は、市場ニーズがあり、自社商品力が他社に比べて優れている場合です。
営業職がアクションを起こさなくても、勝手に売り上げが上がっていきます。
例を出すと、ニーズが安定しており、商品力のある村田製作所などは、営業職の中でも簡単と言われています。
逆に、ニーズが皆無、もしくは潜在化している場合は、商品が優れている場合でも、営業職の努力が必要です。
殆どの会社がこちらに当てはまりますが、営業職がニーズを掘り起こさないと売り上げが上がりません。
つまり、大変な営業となります。

〇個人ノルマの仕組み

1人1人に達成できそうでできないノルマが課せられますが、この仕組みを見ていきましょう。流れとしては以下の通りです。経営層が経営計画を立案→4半期ごとや月ごとに目標数値を立てる(会社が成長をするな為にはいくら儲けなければならないのか)→事業部ごとに数字が降りてくる→個人に数字が振り分けられる。

ノルマって、妙に達成できそうで出来ない数値だと感じたことはありませんか?
その理由は、昨年度実績から少し上向きな指標で経営目標が立てられているからです。
それが個人に振り分けられる為、絶妙な数値で個人に振り分けられます。
※ノルマは無駄に高くしているわけではなく、実際に達成できそうな数値を設定するのが普通です。(例外はありますが…)

〇ノルマは税金である話

営業という職種を「世界」とみたて、企業を「国」と見立てると、仕事における営業の役割が見えてきます。
国民の3大義務の1つに、「納税」があるように、「企業(国)」に所属している営業職の国民は、ノルマという名の納税義務が課せられます。税金を納めることが出来なければ、国に滞在することはできません。営業が、営業たる為には、ノルマという税金を払わなければ、非国民です。なぜならそれが義務だから。
「ノルマなんて達成しなくてもいいじゃん」という国民もおりますが、それって「利益を得る」ことが仕事である営業である資格が無くなっているも同然です。

 しかし、「国(企業)」によってノルマを達成しなくても咎められない場合もありますし、ノルマが低い(納税額が少ない)ところもあります。
未達成が重罪の場合もあれば、軽いお咎めで済む場合もあります。国選びは非常に重要ですね。

〇ノルマが嫌なら違う世界に行けばいい

「営業の世界」にいるから、ノルマから逃げられません。それが会社における役割だからです。
では、「経理の世界」に行ったらどうでしょう。寸分の間違えも許されず、国のお金を全て管理します。管理が滞ると世間から多大なる酷評を受けてしまいます。
「制作」の国はどうでしょう。納期がしていされ、決められた期限までに成果物を出さなければなりません。納期に間に合わなければ、信頼を失います。

つまるところ、どの「世界(職種)」も課せられた役割があり、会社で生活していくためには、それぞれの使命を全うする必要があります。
「納税(ノルマ)」か、「正確性」か、「納期」か、あなたはどれが一番楽しく仕事ができますか?

〇転職も視野に

国境を超えたり、世界をまたいだりするには、パスポートがいるように、企業や職種を変えるときも「面接」が必要です。
それが「転職活動」です。ノルマが少しでも軽い会社に行きたい。ノルマが嫌だけど正確性には自信があるから経理になりたい。
等々のご希望がございましたら、ぜひ、転職エージェントにご相談を。

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