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日本の観光産業や文化を改めて見直すヒント【”まち歩き観光@長崎”気づきメモ】

まち歩き観光のパイオニアとも言われる”長崎さるく”を体験してきた。

※この”さるく”とは、長崎弁で”まちをぶらぶら歩く”という意味。

参考:長崎さるくホームページ


この記事では、今回僕ら夫婦が”長崎さるく”で体験したこと、気づいたことを紹介する。


この記事の最大のポイントは、

日本の観光産業や文化を改めて見直すちょっとしたヒント

ということ。


観光における”まち歩きガイド”の重要性

個人的な感覚として、”まち歩きガイド”というのはもしかしたらまだあまり認知度が高くないのかもしれないと感じている。(僕自身その存在を知ったのは半年前、ゲストハウスでの不思議なご縁がきっかけである)


とはいえこの”まち歩きガイド”の価値は非常に高い。

まち歩きガイドなしのツアーでは、ネットやガイドブックの情報を頼りに自分たちで観光地を回るので、なかなか地元の人と交流したり、その良さを実感できる機会というのは少ない。


その点、地元を知り尽くしたガイドが同行するまち歩きには充実感がある。

”ネットやガイドブックには載っていない地元の人のみぞ知る情報の紹介”や”その土地に眠る歴史や物語をまるで映画を見ているかのような感覚にさせてくれる話”など、大手の旅行会社によるパッケージツアーではなかなか作り出せない観光手法がある。


様々なことが効率化されてきた現代だからこそ、人と人が触れ合う観光に大きな意味があるものと考える。


観光産業に対する疑問

今現在、日本の観光産業ではインバウンドビジネスに躍起になっているが、そもそも日本人は自分たちの国、もっと言えば自分が住んでいる地元について深く知っているのだろうか。

少し言い方を変えると、「自分の地元を好きといえる人はどれくらいいて、さらにそれを他の人に紹介したい、案内したいと言える人はどれくらいいるのだろうか?」ということである。


よく聞く話として、日本人が外国人と話した際に、彼ら彼女らが自分の国について詳細に話しをする中で、日本人の我々が自分の国や地元について知らなすぎて、恥ずかしさを覚え、「もっと自分の住んでいるところについて知らなきゃ」という感情になるというものがある。(僕はこれを大学2年生のときに初めてインドに行ってそこにいる大学生と話した際に感じた。)


そもそも自分たち自身が日本(や地元)のことをあまり知らない中で、僕はインバウンド事業が進むとは到底思えない。


ここで改めて長崎の話に戻る

長崎には外国との交易を許された港があり、江戸時代から外国人を”受け入れる文化”が根付いている。そのため、”おもてなし”という行為が自然と根付いてきた土地でもある。

”おもてなし”とは、日本人の心として、東京オリンピック誘致でも強調されてきた重要なキーワードである。


この長崎という土地で、観光客を受け入れる”まち歩き観光”が急速に発達してきたことには大きな意味があると感じている。



下記、僕ら夫婦が長崎で体験した”長崎さるく”の気づきメモとなっている。


これからまち歩き観光ツアー”KIKOさんぽ”というサービスで、地元仙台のゲストハウス「Hostel KIKO」周辺の地域を盛り上げていこうと考えている立場で端的に綴られている。


人に見せるためのものとして書いてはいないのだが、せっかく文字媒体で存在しているので、シェアしたいと考えている。まち歩きガイドのちょっとした気遣いに触れていただきたい。


興味があればぜひご一読ください。


嫁の気付きメモ

※ 凡例:"★" → 面白い、活かせる内容

■ 1日目 旅程
07:00 出発、仙台空港アクセス線へ
07:45 空港で手土産探し&朝食とコーヒー
08:45 フライト
10:30 関西国際空港着、銀座ライオンで昼食
12:25 フライト
13:30 長崎空港着
14:00 リムジンバス乗車(5番乗り場、出島道路経由方面、長崎新地で下車)
14:30 潤介さんと合流
    まち歩き(その0、プレ)
16:30 HufH チェックイン
16:50 まち歩き(その1、潤介さん地元めぐり)
20:30 解散、HufHにて作業

■ まち歩き その0、プレ
★"蝦吐司"(はとし)の漢字を、iPadで書いて説明するの面白い。
 ちなみに"吐司"はトーストの意。エビのトースト。
・"唐あく"はちゃんぽんにも入ってる"あく"。
 おそらく長崎以外のリンガーハットとかには、唐あくは入ってない。

★MAPにはコンビニ情報必須!
・ガイドではなく、プレゼンターであれ。
・潤介さん:司会をするようなガイド。周りがみんなネタ。親戚のおじさんと散歩しているような。
 キリノさん:劇場型。シアターを見ているような。
・あの商店街は国道。車の走れない国道。
・長崎は歩行者信号が無くても、車が止まってくれる。

★相手の出身に合わせたネタは、面白いし距離が縮まる。
 例:鹿児島の人には、薩摩藩に絡んだ話。
   群馬の人には、鶴の話。(群馬は県の形が鶴、長崎は鶴港)
   かまぼこの消費量、1位は宮城、2位は長崎。
・潤介さんは基本的に、年号とかは説明しない。
 例外として、スカイツリーの634に絡めた以下の3つ
  眼鏡橋ができたのは1634年
  長崎くんち(祭)が始まったのは1634年
  出島を作り始めたのは1634年(完成は2年後)
・眼鏡橋の近くにハートが3つある。
・ハートは長崎の水害のあとに、しれっとできたもの。そんな歴史背景も話せると良い。
・眼鏡橋は一番最初にできた橋であり、テスターになった。

★喫煙所で自分もろともタバコタイムをとる潤介さん。

★眼鏡橋の近くの休憩所は良い。トイレがキレイで、ベンチもwifiもあって、雑貨もパンフもある。
 そういうところがあるととても良い。
・潤介さん「まち歩きはまち自慢だし、それでも良いと思っている。ただ、自慢ばかりだとあれなので、いまいちポイントも紹介しますね。」
 → (所感として)胡散臭くない印象を得た。また、単純に面白かった。
・からすみのお店、昆布やさん、ざぼん漬のお店等
・カステラのお店でサプライズ。
・珈琲人町にてコーヒータイム。お店の中よりも、ひらけた場所で飲む珈琲は良い。

★人がリピートしたくなるものは、味と人と体感



■ 旅程 0511
08:30 HafHにて朝食
09:10 潤介さんと合流
09:30 恋さるく受付タイム
10:00 恋さるくスタート
10:30 12Aチェックイン
11:30 唐人屋敷跡、出島周辺を散策
12:20 ROOTにて昼食
13:30 シスターズによるまち歩き
16:00 解散、12Aにて休憩
18:00 潤介さん、きりのさんと合流
18:30 トルコライス、グラバーのラテ、ミルクセーキ
19:30 星空散歩
21:50 12Aに帰還、たかこさんとおしゃべり

・HafHの朝食は、4種類から選べるパンと、簡単なサラダと、コーヒー。私たちはHafHラテを選んだので、各々プラス100円。
 私たちの利用時間あたりだと、利用者は宿泊客のみか?

★ラミネートした写真A4サイズを見せて、過去の様子を現状を比較。「XX年前から景色が変わっていないんです」
・桐野さんのスタイルかつ、参加人数(10名程度)的なところだと思うが、移動は移動、要所要所で立ち止まって円になって、ストーリーを聞かせる形。
・ROOTのランチメニューはグレードによって4種類。サンドイッチとポテチのみ〜サンドイッチとポテチとスープとビールまで。
 また、サンドイッチのメインの具材と、サブの具材をセレクトできる。追加したいときは1つにつき80円程度追加料金。
・ROOTではレンタサイクルも。
・シスターズふたり。大学3年生。

★クリアフォルダのあるファイルを活用。必要に応じて、写真を見せてくれる形。

★場所に合わせて分担し、どちらもプレゼンするようなスタイル。ときには2人で魅せにかかってくる。かわいい。

★途中ででてきた像が後にまた出てくる。さっきいた人はどれでしょうクイズ。
・当初は夜にちゃんぽんと皿うどんを食べる予定だったが、日没時間の兼ね合いで変更。日が沈む様子を見ながら、トルコライスを食べることに。
・デリシャストルコライスと、ミルクセーキと、グラバーさんのラテ。
・長崎の夜景は"鍋冠山"から。稲佐山よりも近くに夜景が見える。
・鍋冠山までは、麓の路面電車駅からタクシーで1〜2メータくらい。タクシーで向かって、歩いて降りるというプランも有り。
・大浦銀河!

★建物はそこに存在するだけじゃない。そこにはストーリーが必ずある。人は人のストーリーに必ず心が動かされる。
・大浦天主堂で終わるのではなく、SETREでのカクテル"星空散歩"があるのがまた粋。
・ゲストハウス経験者同士の会話は楽しい。
・ゲストハウス関係者で集まって語る会するの良い。

■ 旅程 0512
09:30 12Aにて朝食
11:00 潤介さんと合流
11:20 ちゃんぽん、中国菓子、珈琲人町
12:30 長崎発
13:30 長崎空港着、解散
14:20 長崎発
15:30 関空着

★ちょっとしたお土産やさんを案内できるととっても助かる。


以上、嫁メモでした(^o^)


少しでもまち歩き観光に興味を持っていただければ幸いです。

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