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リライトの記録 〜夫婦プロジェクト〜

はじめに。

この記事は嫁に書いてもらった。いわゆる寄稿記事ということになる。


リライトについて

いや、リライト自体が初めてなわけではない。

自分以外のメンバーが書いた記事のリライトが、初めてなのである。普段、夫婦でのブログ執筆等々にて、記事を執筆する機会はぼちぼちある。自分の過去記事をリライトすることもまた、ぼちぼちある。

でも、完全に他人が書いた記事をリライトするのは、今回が初めてだった。というか、元記事を書いてくれたメンバーも、そもそも普段から記事を書く人ではない。今回の記事は、はじめて×はじめて のコンビが作り上げた。せっかくだから、リライトの記録を残したい。素人には素人なりの、一生懸命な考察と悪あがきがある。

私の「はじめてのリライト」をご紹介していく。


★リライト前の記事

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【カップル向け】社会人と学生のデート代について

はじめに

みなさんはじめまして。社会人になったばかりのほっぴーと申します。いわむーさんと奥様にはとてもお世話になっていて、尊敬しています!そんなお二人の弟子入りをさせていただくことになりました!まだまだ未熟ではありますが、よろしくお願いいたいします。

さて、第1回目の記事となる今回のテーマは、

「社会人と学生カップルのデート代について」です。私は現在、現役大学生つるぴーとお付き合いをさせて頂いております。付き合って1ヶ月半になります!

社会人と学生、収入が異なるので、割り勘にするのか、社会人が多めに払うのかなど、デート代をどうするか悩んでいるカップルって結構いると思います。そこで今回は、私とつるぴーが、デート代についてお話ししたいと思います!!

社会人と学生のデート代、社会人が多く払うのが当たり前??

社会人と学生の大きな差といえば、やはり「安定した収入があるかないか」だと思います。

学生の方が社会人の相手に合わせたデートをするとしたら、学生の方はたくさんバイトしなければなりませんよね。学生の本業は学業なので、社会人に合わせるために、バイトしすぎて留年しちゃった、、、なんてことになったら本末転倒です。一方、社会人は仕事がメインですので安定したお給料が毎月入ってきます。

お互いがお互いのお財布状況を分かりあった上で、デートプランを考えることが必要です。

私(=社会人)つるぴー(=学生)という、いわゆる身分差カップルでは、デートする際、どうしているのでしょうか??

ズバリ、割り勘です。

社会人の方が多めに払えばいいじゃん、と思われる方もいると思いますが、

理由としては2点あります。

❶お金による上下関係を作りたくない

❷社会人と学生ではあるが年齢が同じだから

という点です。

「社会人だからご馳走するのは当たり前」という気持ちもわかりますが、なんとなくそれを毎回続けていたら、上下関係みたいなのができてしまいそうです。それに、一緒に楽しくデートするなら、自分たちが行きたい場所にいって、好きなことをして、好きなものを食べたいですよね。それをどちらかが負担するとなったら、「本当はここにいきたいけど、本当はこれをしたいけど、本当はこっちを食べたいけど、、、お金を払うのは相手(=社会人の方)だから、、、」となって、お金のことに気を使ってデートが楽しめなくなってしまいそうです。

そのため、私たちは割り勘にしています。

友人カップルの事例

私の周りにも、社会人と学生のカップルがいます。参考に、「デート代、どうしているの?」と聞いてみると、とっても素敵な方法を教えてくれました!!

それは。「二人の共同のお財布を作ること」です!!!

まずは、毎月日にちを決めて、二人で同じ金額ずつ、一つのお財布にお金を入れます。

デートするときは、そこのお財布から支払うようにします。

そうすると、毎月どのくらいデートにお金を使ったかもわかりますし、割り勘の計算もいちいちしなくていいので、手間も省けます!まさに一石二鳥です!!

なんていいアイデアなんだ!!と驚いてしまいました。私たちも早速次回から導入してみようかと思います!!

終わりに

今回の記事はいかがでしたか?少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

余談ですが、

中国では、友人同士でご飯に行くときは、一人が全てで支払いをして、次はその人以外が支払いをする、というようなローテーションが暗黙の了解だそうです。

最近では、若者中心に日本のような「割り勘」が広まりつつあるそうで、中国では「AA」と呼ばれたりするそうです。AAはAlgebraic Average(代数 平均)の略です。

お互いが無理なくく楽しく、お金をあまり気にせずにデートが楽しめたらいいですね!!

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この上の原文に対して、嫁がリライト作業を行った。
リライト後の記事は、僕たち夫婦が運営しているブログにて公開しているので、ぜひそちらも合わせてご覧頂きたい。


そしてここからが嫁のアドバイスになる。

嫁のリライトポイント

★記事全体の雰囲気を作り出す

記事の頭からおしりまでを俯瞰する。

私が記事を書くときに、必ずチェックすることの一つである。

これには効果が2つ。

1、目次がキレイになる

2、テンポよく読める記事になる。


★1、目次がキレイになる

まず、ブログ記事の多くは、前置きのあとに目次があり、本文に続いていく。
目次のバランスの良さは、記事の第二印象になる大切な部分、と私は思っている。
(ちなみに第一印象は前置きやタイトル)

メインの内容が細々している記事は、中身に期待できないので閉じたくなる。
余談の部分がでっぷりしている記事は、自分の得たい情報が得られるようには見えにくい。
全体的に目次の少ない薄い記事は、内容が自分の身にならないイメージを持たせる。
逆に、目次でお腹いっぱいになってしまうような記事は、読む前に疲れてしまう。

目次のバランスを見るためには、記事全般を見ることが必要になる。
記事全般を見れば、うまく目次を振ることができるのである。

**★2、テンポよく読める記事になる **

記事全体のテンポはなるべく気をつけるようにしている。

読んでいくうちに、読者の気持ちがどう動いていくのか。

先が気になって、早く読み進めるところ。
自分のことのように響いて、じっくり読みこむところ。

読者に疑問を持って考えてもらうところ。
読者に期待や希望を持ってもらうところ。
読者が納得して、満足してもらうところ。

記事が淡々としてしまうと、面白くない。
全体のテンポを大切にして、心の動く記事にするために、記事全体を俯瞰する。

**★今回の元記事を俯瞰してやったこと **

今回の記事は、全体的にわくわくする内容で、私自身見習いたいくらい彼女の記事は上手だと感じた。

でも、なんというか。
スピーディ過ぎる気がする。

感覚としては、Twitterのツイートを、3つくらい読んだような感覚?

内容は面白いが、スーッと流れていってしまう印象を受けたのである。

★やったこと①

最初に「ズバリ割り勘です」の結論を持ってきた。

そうすることで、読者に「なぜ?」の疑問を持たせ、心(とアタマ?)を動かした。

また、その結論をライターの吹き出しでセリフにすることで、前置きとしての区切りを視覚的にもつけた。
さらにうちのブログの仕様だと、その後ろに目次が入るので完璧。区切られる。

**★やったこと②

**

結論と理由の間に、「溜め」を作った。

社会人と学生のお財布事情を間に入れることで、読者が知りたい「割り勘にしている理由」の前に溜めを作った。
読者が「答えはまだー?」と前のめりになりながら、「うんうん、それはわかる」と聞き入る場面を、ちょっとだけ作り出す。

すぐに理由を書いてしまったら、そこでその記事の役割は終わってしまう。
読者が読み進める流れ、画面をスクロールする指やマウスの流れを作り出す前に、記事を読む理由が無くなってしまうのである。

ただし、溜めは重すぎないように注意している。
なぜなら、たかだか一般論を語るだけの場が長いものは、普通に考えて読みたくない。テンポが悪い。

今の御時世、ググれば他にいくらでも答えは出てくるのである。
求められているのは、「より良い答え」や「より読みやすい答え」なのではないだろうか。

**★やったこと③

**

「共同のお財布」のくだりを、元記事よりちょっとだけ大げさに取り上げた。

そもそものお友だちさんのアイディアが面白いので、プラスαのネタにできると考えたのである。

この記事の場合、タイトルから見てそもそもは「割り勘」の話を見にきている読者、と考えるべきである。
がしかし、ほんのちょっとのおまけ情報は得した気分になる、ような気がする。

これも、内容が重すぎたらNG。

**★こまかい言い回し **

あとは、こまかい言い回しをちょいちょい直した。
言い回しや表現のこまかいところは、どうしても好みになってしまうと思う。

元記事執筆者の彼女の好みの文体じゃなかったら申し訳ないと思いつつ、今回は思い切って、"嫁流"への書き換えをいくつかやってみた。

**★書き換え① **

<元>
社会人と学生、収入が異なるので、割り勘にするのか、社会人が多めに払うのかなど、デート代をどうするか悩んでいるカップルって結構いると思います。

<リライト後>
社会人と学生では、毎月の収入額が異なります。
割り勘にするのか、社会人が多めに払うのかなど、デート代をどうするか悩んでいるカップル、結構たくさんいるのではないでしょうか。

言葉を繋げすぎないこと。
これ、人前で話すときにも意識している。

「。」がない文章って、想像以上に聞き疲れるのだ。

ここで言いたいのは、「悩んでるカップルってたくさんいるよね」ってこと。
「毎月の収入額が異なる」というのは、言いたいことの効果を強めるための補足情報なのである。

そしたら文章分けちゃおうって。そんな話。

**★書き換え② **

割り勘の理由の「❷社会人と学生ではあるが年齢が同じだから」
以後ここに触れられていなかったので、軽く触れた。

箇条書きで書かれている2つの理由は、とても見やすく、読者に入っていきやすい。
さらに、1つめについての補足がわかりやすいのが良い。

しかし、元記事を見ると、2つめの理由について回収しきれていない印象を感じる。

私としては、「好きな食べものと飲みものは、ハンバーグです」ってくらいの違和感を感じてしまった。
好きな飲みものはどこへ行ったねん!?みたいな。(感覚には個人差があります)

**★書き換え③ **

<元>
お互いが無理なく楽しく、お金をあまり気にせずにデートが楽しめたらいいですね!!

<リライト後>
世界各国にも、カップルによっても、様々な考え方があります。
お互いが無理なく楽しく、お金をあまり気にせずにデートが楽しめたらいいですね!!

これは最後の最後の文章である。
ライターの彼女は勉強熱心だから、我々の他の記事や世に出ている記事をみて、最後うまくしめたのだろう。さすが。

この一文の前には、中国の慣習の例が余談として述べられている。
きっと、「こんな考え方もあるよ」の一例として出してくれたのだろうと思っている。

もしそうだとしたら。
その思いが、心の中でとどまってしまい、記事に出ていないのをもったいないような気がした。

読者によるとは思うが、せっかくの心遣いで出してくれたこの話が、意味を持たない本当の「余談」になってしまうのはもったいないと感じたのである。
ので、明文化してみた。

まあ、これでライターの彼女としても「実はただしゃべりたかっただけだったんです〜」って感じだったら面白いが、それはそれで付加価値をつけたとでも思ってくれたら嬉しい。

**★リライトをしてみて **

はじめてのリライト。
思っていたよりも私は楽しく取り組めた。

元の記事が良いからだろうか。
楽しく読みながら、一読者としても楽しみながら、好き勝手にリライトさせてもらった。

ただ、課題も浮き彫りになった。
リライトの理由に、明確で一般的で、確実な根拠がない。
全部、私自身の経験と感覚と好みでしかないのである。

もっとちゃんとライティングを学び、根拠をもって書く。
かつ、経験をもっと積んでいき、実績で持って根拠とする。

やるべきことは山盛りだ。

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