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朗読劇「The ネーミング in Japan」感想

2022/02/27(日)によしもと有楽町シアターにて行われたオリジナル朗読劇
The ネーミング in Japan」昼の部・夜の部を観てきたのでその感想。
書き出しているうちに、もはやこれは感想なのか何なのか分からなくなってきたけれど、想定読者は未来の自分ひとりだし、文章を書く練習だから……と言い聞かせて書いていく。

アーカイブ配信

ちなみに、よしもと公式の配信サービス「FANY Online」にて公演のアーカイブ(夜公演)が配信中です。オンライン視聴チケット購入はこちら
配信期間:3/6 14時 ~ 3/13 14時(※視聴チケット購入は12時まで)
公演時間:約100分


昼の部公演

オープニング

映画館を改装した劇場だけあって背景スクリーンを用いた演出や音響がいいなと思った。そして皆さん衣装がとても恰好良かった。ほぼ黒装束だったので、平山さん神楽さんの白がより際立って見えた。

左から神楽さんインポッシブルえいじさん新田さん
白井さん平山さんインポッシブルひるちゃんさん

No.1:動物園

  • オムニバス形式の最初の話は、軽いボケツッコミから始まったものの、まだ話の方向性が掴めず身構えていた気がする。

  • 白井さんの席の足元にだけ炭酸飲料らしきものが置かれていて終始気になっていた。先日、平山さんの個人配信でゲ○プのお芝居が上手い方がいらっしゃるという話をきいたばかりだったので、まさか……と。(リアルにやったらそれはお芝居とは言えないけれど)

  • 小室井おもろいという苗字は、軽く調べられるデータベースではヒットしなかったけれど、広島に小室井山こむろいやまという山があるらしいので、数世帯くらいはいらっしゃるかもしれない。

No.2:お菓子メーカー

  • このお話だけナレーターの新商品のお菓子えいじさんがツッコミ役を兼任していた。主にツッコむ対象が大池社長白井さんなので、富樫ユカ平山さん森田ミスズ神楽さんではツッコミではなくただの論理的な指摘になってしまいそうだし、あのキャラをそのまま生身の役にしてしまう(立場が同等以上)となると、社長が会議から締め出されて話が成立しなくなってしまう、のが理由かなと思った。(何の分析ですか……雑な分析は却下です!)

  • ちなみにチョコの名前は、個人的にはミッドナイトショコラが好き。
    ミッショって呼んでそう。

全く関係ないけれど先日ヴェールの丘さんのチョコレートを買った。美味しかった。

No.3:ホットヨガ教室

  • 魚のポーズはただ寝てるだけでは?と思って調べてみたら、あれは初期ポーズというだけで最後は上体を反らすらしい。確かに最後のポーズを見れば、何かしらの稚魚的なフォルムに見えなくもない。

魚のポーズ(マッツヤーサナ)
  • 「種子島」を変えてしまったら、「鉄砲伝来」も「黒"カバに似てるって二度と言わないで島"の鉄砲便」になってしまうじゃないか――と心の中でツッコんだ。

種子島

No.4:戦隊ヒーロー

  • この話、ちょっとアレンジすれば、ローカルレンジャーショーなどで使えそうだなと思った。好きなものとしてひたすら地元名産品を叫びつつ、アドリブで本当に好きなものを1つ2つ入れるとか。

  • 昼の時点でなぜブルーにも協力を仰がないのかと思っていたけれど、尺の都ご――いや、それほどまでに重症だったのだろうか。
    強いなマッドドクターえいじさん
    あるいは一見クールを装っていたブルーだが、実はレッド白井さん以上に中二病熱く、魂に一番ダイレクトにダメージを受けてしまったのかもしれない。

  • グリーンは直接は出てこなかったけれど、この話ではお休みだった平山さんがグリーンだったのかな?八王子出身だけに。

八王子ローカルヒーロー:転成合神ゲンキダーJ

夜の部公演

オープニング

開幕から何故か皆ファイティングポーズ。
最初に出てきたのが神楽さんで、他のメンバーの移動が完了するポーズをとるまで時間差があったので、一瞬あれは神楽さん独自のアドリブなのか!?と思ってビックリした。役柄もご本人も大人しい印象だったので余計に。その後残りのメンバーもそれぞれポーズをとり出し全体で決めていたことだと分かったけれど、のっけから昼公演とは違う流れになりそうな予感をヒシヒシと感じた。

No.1:動物園

  • 東ジロウ白井さんが早速、「子ザルの鳴き声が人っぽく聞こえる」というメタなアドリブを入れていた。(昼のアフタートークで子ザル・赤ちゃん役がひるちゃんさんだったと明かされた)

  • 子ザルに自身の名前を決めてもらう流れで、インポッシブルさんの名前を出すという、PAさんへ向けたアドリブをされるのではないかとひっそり期待していた。(えいじ・ひるちゃん・インポッシブル、どれを出そうが話の流れとして否定する必要があるため)

  • 名前由来クイズの難易度を昼公演の★5から★6に上げてきたので、アドリブで正解を変える気か!?と正直ドキドキした。結果答えは一緒だったけれど、増田さん新田さんの対応力が見事だった。(難易度変更を間違えなかったり、別解を用意していてもいいように、本来の正答を溜めずに言い切ったり)

No.2:お菓子メーカー

ハイパーメディアコピーライターひるちゃんさんの粘度がより強力になっていた。あれはもう片栗粉どころか強力粉が入っていたと思う。お菓子に例えるなら……いや、粘り気が強いお菓子が思いつかない。

ねればねるほど……いや、あれは粘度はそこまで高くなかったような?

No.3:ホットヨガ教室

昼公演の世界線と違って、えらく業界に揉まれた地方自治体観光課の担当者白井さんになっていた。公務員があんな感じで大丈夫だろうかと思ったけれど、「意を決して上京しコピーライターとして働きはじめいていたけれど、愛した故郷が忘れられず、自ら地元を盛り上げようとるためUターンしてきた」と考えるとエモーショナル。
何故か頭の中では山崎まさよしさんの「𝑂𝑛𝑒 𝑚𝑜𝑟𝑒 𝑡𝑖𝑚𝑒,𝑂𝑛𝑒 𝑚𝑜𝑟𝑒 𝑐ℎ𝑎𝑛𝑐𝑒」が流れていた。種子島だけに。

No.4:戦隊ヒーロー

アドリブが最高に炸裂していた。
最初の技名変更の時点でレッド白井さんが追加で好きなワードを投入していたし、色のくだりは特に声を抑えるのに必死だった。そこで力尽きたのか、尺合わせのためか、本命の好きなもの叫びタイムは昼と同じだったけれど。それにしてもイエローひるちゃんさんのアドリブの拾い方がとてもペルフェクシオンだった。

全体通しての感想

最初は"お笑い要素中心?のお芝居は初めてだし、最前列なのにお笑い要素に全く応えられず終始真顔になったらどうしよう…"などと心配していたけれど、まったくの杞憂でした。
オンライン配信もそれはそれでありがたいけれど、やはり舞台演劇は現地で観るのが一番いいと再確認した。何たって演者さんに直接感謝の拍手を贈れるからね。まだまだ厳しい情勢下ではあるけれど、引き続き応援していきたい、この文化。