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思い通りの自分になれる説をゆっくり証明する

「いろんな制約がなかったら、どうしたいですか?」
「なんでもできるとしたら、何をしたいですか?」
「ジーニーが願いを叶えてくれるとしたら?」

こういった問いは自分の願いを知るために有効で、コーチングでも登場することがあります。でも、楽しく想像した翌日には現実に戻っている。あくまで夢であり遠いところにあると、また思っている。そういう体験はありませんか。

私自身そんなパターンを何気なく繰り返してきた気がします。繰り返しを経て、最近は自分に対する対応を変えているのでその話を書いてみます。


前提として、繰り返していても別にいい

まず「自分ってこういう願いがあるんだなぁ」と気づけたこと自体が素敵なことです。私の場合は、好きなクルマを大事に保管する博物館を作りたいな〜っていう野望があるんですが、初めてそれに気づいた時はすごくよい気分でした。

気づいた後は、夢とか、野望とか、人生最後どうしていたいとか、そういうことを聞かれたら「クルマの博物館作りたいんですよ〜」って答えるようになります。特に何か行動するわけではないけれど、一旦口に出すことを繰り返す。その話題自体が楽しく、満足している状態。

それが良い悪いということはないと思っていますが、話題に出して満足しているので夢は夢のまま、希望は希望のまま、という感覚です。


言い飽きるか、言い続けるか

そうしているうちに「自分って口だけなのかしら」と思えてくることがあります。口だけで全然現実が変わっていないとしても、言い続けたい気持ち、そうしたいと思っている自分はどこかにいました。

アインシュタインが言ったとか言わないとかで、語り継がれている言葉があります。

狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること。
The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results.

本当の出典は不明なんだそうです。

この言葉は、私の中ですごく印象に残っています。今望む結果に近づいていないと思うなら、どうすれば近づけるのかはさておき、今と同じことをしていても一生近づかないということだけは明らかです。


自分を「そういう人」として扱う

じゃあ何を変えればいいんでしょう。夢とか理想が壮大であればあるほど、目標地点から逆算して行動するのは難しいです。逆算って、一度以上経験があり、ステップがわかっている対象じゃないと難易度が高いですよね。

そこで、とりあえず私が変えてみたのは「自分で自分をどう扱うか」です。

立ち振る舞いや佇まい、一日の過ごし方、住む場所、遊び方、空いた時間の使い方、物事への向き合い方、など。理想地点にいる自分はどうするのかを自由に定義して、それを一瞬でもいいので体験・体感してみるようにしました。


私がすでに博物館を作った人だったら

どんな車に乗り、どんな運転でどこに行くのか?
関わる人はどんな人なのか?

自由に想像し、Anyca で近い車を借りて、ゆったり余裕のある運転で、いつか乗りたい車のディーラーさんに行き、受付やセールスの方と話してみたりしました。

それからこんなことも考えました。

  • 自分は歴史的で貴重な車のオーナーなので、そういう車を大切に扱うスキルがあるはずだ、とか

  • 博物館を建てるための土地や建物に関しても知識がありそう

  • 手元の細かいことだけでなく、大きいスケールでものを見ていそう

  • お金や自分の気持ちの扱いにも余裕があるだろうな

といった感じです。
思いつく限り想像し、疑似体験できることあればやってみます。

1日、1時間、1分でもいいから自分を「そういう人」として実際に扱う行動をする、実物を体感する、ということをしていくと、何も行動を起こさなかった時に比べて必ず何かが変わります。


実際に起きた変化

そうしてみて、私(というかわが家)に起きた変化はこんなものがあります。

  • とにかくいろんな車を扱えるようになった
    これまでにおそらく90〜100車種くらい乗りました。国産車、外車、AT、セミAT、MT、大きな車、小さな車、左右ハンドル、多少視界が悪いスポーツカーもOK。

  • 初めは借りていた車を、買えるようになった
    こんなのいつ所有できるのかしらと思っていた車を、今では持っています。車を買う時は新車一択ではないこと、私たちが欲しい車はどこで手に入るのか、どう選べば失敗しないのか、トラブルがあったらどこに相談すればいいのか、ものすごい情報が手元にあります。

  • 車のための家を買った
    わが家にはガレージがあって、リビングからガレージが見えるように大きな窓を作りました。家を建てたから博物館を作りたくなったのか、博物館の練習で家を建てたのか、鶏が先か卵が先か今となってはよくわからないですが、とにかく今の自宅は私たちにとってミニ博物館です。

  • 車に関するいろんなイベントの招待がくるようになった
    いろんなディーラーさんと繋がりができたことで、一般公開されない試乗会や見学会の連絡をいただけるようになりました。そしてまた、経験車種が増えていく無限ループ。

書き出してみると、何気なくとか、気が向いたから、せっかくだからと行動したことが色々先につながったんだなぁとしみじみします。夫と一緒にやりたいことだったというのも、この変化を起こせた理由かもしれません。


海賊王になるって言い続けるのは大事

唐突ですが、ワンピースで主人公のルフィは「俺は海賊王になる男だ」ってずっと言い続けますよね。海賊王だからこうするんだ、と未来の自分の判断軸で今の自分の行動を決めているように見えます。

ルフィ自身も、麦わらの一味も、敵にとどめを刺されそうな瞬間でさえ、全員がルフィを「海賊王になる男」として扱います。そういうことか…と気づいた時、ワンピースをすごい勢いで最新刊まで読破しました。

海賊王ほどのスケールではないですが、博物館を作るっていう野望も、初めは突拍子もない話がな〜と思っていたのが、今はもう時間の問題だと思っているんです。多分作れるんです、博物館。

多少時間はかかりますが、やりたければ大体のことはできる、自分が扱った通り、自分が考える通りの自分になれる、ということをゆっくり証明してみたいなと思っているお話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


パーソナルコーチングをご提供しています。
自分がどうしたいのか探求したい、野望や理想について気兼ねなく話したい、理想はあるけど近づけていない気がするので作戦を考えたい、とにかくだれかと話したい、など、コーチングという場がお役に立てそうでしたらぜひご連絡ください。

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