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【レトロゲーム回顧録】エアバスターの思い出



エアバスターとの初めての出会いは家庭用ゲーム機の記事を読んで

 私が初めてエアバスターの事を知ったの高校1年生の終わりぐらいで、春休み中に同じ高校に通う同じクラスの同級生の友達の家に遊びに行き、ある家庭用ゲーム雑誌でアーケードゲームの記事を読んだ時に、このゲームの事を初めて知った。ゲーム誌の写真には、綺麗なビル群のグラフィックや自機のカッコよさにすぐ気に入り、本屋に立ち寄ってはエアバスターの記事が載ってあるゲーム雑誌を立ち読みをしながら直感的にこのゲームはとても面白いゲームだと感じて心躍らせながら楽しみに待っていた。
 後日、市内のゲームセンターにエアバスターが入荷して、自分が感じた直感が間違えて無かったことが、実際に自分がゲームを直接プレイして実感することになる。

エアバスターをプレイした時の感激

 高校2年生の春休みにいつも仲の良い私の1つ上の先輩の親友と2つ下の後輩の友達と一緒に市内のゲームセンターに遊びに行き、店の中にエアバスターが入荷していた。
 1回のゲーム料金は50円でゲームをプレイした感想は自分が思っていた以上に非常に良い作品で、1面の都市エリアの最後に上空から突然ビーム攻撃で都市を一瞬にして破壊し上空からボスの下部分が現れて戦い、しばらくすると突然音楽が変わり、自機が上に強制スクロールして廃墟を背にしてボス本体と戦う演出に驚いてしまい……。
 2面に入り、2面の途中と後半で高速スクロールに入る前に、静かにエンジン音が高まりながらそのまま高速スクロールが始まり、自機がそのまま高速で狭い通路を突っ切り高速スクロールが終わった時にも、静かにエンジンブレーキがかかり通常スクロールに戻る演出に驚きと興奮が冷めやらぬまま私はこのゲームの事が好きになり、エアバスターは必ず良い作品になると確信した。
 しかし、肝心のゲーム音楽は他のゲームの騒音にかき消されて、エアバスターのゲーム音楽は中々よく聞こえなかった。後にゲームは撤去されて寂しい思いをした。

エアバスターが音楽CDで発売

エアバスターが撤去されてしばらく経ったある日の事、毎月買っていたゲーメストを読んでいた時にエアバスターがゲームミュージックCDで発売されることを知った。ゲーム誌を読んでCDの発売を楽しみに待っていた。CDが発売された何日後、高校から帰る途中に駅ビルの中にある音楽CDショップで売っていたゲームCDを買いに行った。
 自宅に帰ってすぐにエアバスターの音楽CDを聴いた。自分が予想以上に音楽はアレンジバージョン・オリジナル両方とも良く出来ていた。特に、ゲームのオリジナル曲は騒々しいゲームセンターの中では中々聞こえにくくよく分からなかった。音楽の細かい所まで1曲ずつゆっくり家で聴くことができて十分満足した。
 私は、ゲームと音楽の両方の事が好きになり、時々ゲームミュージックを聴きながらエアバスターの事に思いを馳せながらゲーム音楽を楽しんだ。

ゲーメストの読者コーナーの記事と再入荷

 ある日、ゲーメストの読者コーナーにエアバスターの事が載っていてその文章には、ゲームとの出会いやゲームクリアまでの苦労話が書いてあった。
 私が記事を読んでいて特に興味を引いたのは、ゲーム攻略についてのアドバイスでメインショットのパワーアップを2段階ぐらいまで上げて無理をしてフルパワーにしない方がゲームの難易度を上げずに済むという話だった。
 私は、メインショットのパワーアップにこだわり過ぎてよく自機を失うミスをしていたので、このアドバイスは目から鱗が落ちるほどの有益な情報だった。
 その後、7月に私はある用事が終わった後に市内のゲームセンターに立ち寄り久しぶりにエアバスターが再入荷していたのでうれしくなって早速ゲームを始めた。ゲーメストに書いてあったアドバイスの情報を元にしてゲームをプレイした結果、無理をしないパワーアップが功を奏してなんとか3面まで進む事が出来たが、残念ながら3面の途中でゲームオーバーになったが、それでもゲームを進めるのに大きな進展になった。

市内の駅前に新しいゲームセンターの開業とエアバスター

 私が高校2年生の9月の半ばぐらいに、同じ高校に通っていた私と仲が良かった3年生の先輩に誘われて市内の駅前に開店した新しいゲームセンターに遊びに行った。
 新しく開店した駅前のゲームセンターの中には綺麗に並んだ新型のアップライト筐体と整然と並んだテーブル筐体、灰皿とジュースの販売機も置いてあり、1ゲーム料金は全て50円で統一されていて、店の雰囲気もいい感じだった。そのゲームセンターには、うれしい事にエアバスターも入荷しており、久しぶりにゲームを遊んで楽しんだが、4面の途中でゲームオーバーになった。
 しばらく経ってゲームが撤去された後も、私はこの駅前にあるゲームセンターの事が気に入り、学校の部活帰りにはよくゲームセンターに立ち寄って遊びに行っていた。新しく開店したゲームセンターにはいつもゲーム好きの同級生達がよく立ち寄っていて放課後にはみんなの憩いの場所になった。
 高校3年の春休みの時に、エアバスターが再入荷してお店の店長の好意でサービスクレジットでゲームをプレイできた事は、今でも忘れられない良い思い出になりましたが、残念なことにアーケード版は1コイン全面クリアは出来なかった。

エアバスターの移植版について

 後に、エアバスターはPCエンジン版とメガドライブ版に移植されていて、移植版ではエアロブラスターとしてゲーム名を変えて発売。私はPCエンジン版のエアロブラスターに期待を寄せていましたが、ゲームショップでゲームソフトを借りて1回100円で15分でゲームを試遊していたが、私が思っていたものと全くの別物になっていて、アーケード版に親しんでいた私には正直面白いとは思わなかった。
 原因は音楽とグラフィクが別なものに変わってしまいそれまでアーケード版に親しんでいた私には違和感があり面白いとは思わなかった。何回かゲームを遊んだが何も馴染めずにPCエンジン版はすぐに挫折してしまった。それ以降、PCエンジン版のエアロブラスターを試遊したい気持ちとゲームを買う気持ちが無くなった。
 別の日に私の一つ年上の先輩の親友の家で遊びに行った時にメガドライブ版のエアロブラスターをプレイ、メガドライブ版の移植の出来はPCエンジン版に比べて出来が良く、音楽とグラフィックはアーケード版に近く、私はメガドライブ版の方が馴染む事が出来た。その時はゲームの難易度設定画面で自機の残機とコンテニュ-回数を最大に増やして、ゲームはコンテニューを繰り返して全面クリアした。
 同じシューティングゲームでも、移植されたハードとメーカーが違うとゲームユーザーの評価が大きく変わる作品であった。

 エアバスターはゲーム中に流れる音楽が良く、ノリとテンポの良い曲が揃っていて聴きごたえのある曲と他のシューティングゲームにはないスピーディーな展開と疾走感が魅力的であり、ゲーム中の様々な演出の盛り上げ方が上手くプレイヤーを飽きさせない内容となっています。
 しかし、敵弾を消したり敵全体にダメージを与えるバスターフラッシュの威力が低い事に加えて、バスターフラッシュ使用後におけるクール時間のタイムラグの長さや自機のパワーアップアイテムが少し取りにくい等の問題がありますが、一部のシューティングゲームゲーマー達からはシューティングゲームの隠れた名作として高い評価を受けている。


  • 執筆 現地改修

  • ©DIGITAL butter/EUREKA project

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