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『イナンナの冥界下り』人形劇バージョンの紹介映像

『イナンナの冥界下り』人形劇バージョンの紹介映像を作りました。

『イナンナの冥界下り』は、シュメール(古代メソポタミア)の神話です。高井啓介先生から安田がシュメール語を学んだことがきかっけで、楔形文字で書かれた古代の神話を、シュメール語で上演しようと思い立ちました。

能をはじめとする日本の古典芸能を中心に出演者を集めたり、台本を作ったりしながら企画をしたのですが、アーツカウンシル東京から3年間の長期助成をいただきました(初演は二期倶楽部の山のシューレ)。

東京を中心に上演を繰り返し、2018年2月にはヨーロッパ公演(イギリス、リトアニア)を行い、好評を博しました(ってことを自分でいうのは、本当に恥ずかしいですね)。

「この作品を、うちでもやってほしい!」と言ってくださる方も多かったのですが、元の作品は能楽師、狂言師、浪曲師、オペラ歌手、電子音楽、中東音楽という大編成での上演だったので、予定をあわせるのも大変で、そうそう簡単に上演することができませんでした。

それを人形を使い、かつコンパクトに上演しようとはじめたのが『イナンナの冥界下り』人形劇バージョンです。4月、5月(2018年)と6畳×2部屋のマンションの集会室でミニ試演会を行いました。

そのときの上演をもとに紹介映像を作りました。

紹介映像といってもスタジオ録音、録画ではありません。会場はマンションの集会室(だから畳)。音は、ふつうのICレコーダーですし、お客さんの声や手拍子も入っています。どうぞご寛恕を。

また、この映像は前半部分です。後半では女神イナンナと冥界の女王エレシュキガルが再生します。

なお、ずっと流れているのはシュメール語で、次のように謡っています。

an gal-ta ki gal-še3 ĝeštug2-ga-ni na-an-gub
(大いなる天より大いなる地へとその耳を立てた《心を向けた》)

短い方(PV_short)は45秒ほど、長い方(PV_long)は8分ほどです。

Inana: Noboru Yasuda
Ninšubur: Kasumi Kanazawa
Neti: Yoshio Oshima
Ereškigal: Kasumi Kanazawa
Chorus: Satoshi Ogane, Noriko Nawa
Music: Satoru Wono, Masayuki Moriyama
Art: Shohei Yamashita
Camera: Kenta Jufuku
SuperviseKeisuke Takai

【人形劇バージョンの上演】
※同じ人形で『古事記』の「イザナギ命の冥界下り」も上演します。
<2018年>
4月7日(土)マンション集会室(終了)
5月12日(土)マンション集会室(終了)
6月18日(月)東江寺(広尾)
7月 :未定
8月19日(日)凱風館(内田樹さんの道場:神戸)
9月24日(月・休)地球の丸く見える丘展望館(銚子)
10月 :未定(大府・愛知:予定):『古事記』
秋  :瑞泉寺(日程未定:京都)
11月4日(日)海みらい図書館(金沢):『古事記』
12月23日(日)阿弥陀寺(熊本)