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意味がわかると怖い、かもしれない話

22時30分前、いつものバイト終わり。

いつものようにバイト先の塾から徒歩1分の駅に向かう。

7駅先の自宅の最寄り駅まで各駅停車に乗って、好きな曲を聴きながら帰る。

乗客もほとんどいない、2両だけの普通電車、のんびりと夜の闇を走る時間が私はお気に入りだった。



いつものようにお気に入りのBluetoothのイヤホンをスマホに接続し、お気に入りのプレイリストを流す。そのままスマホでSNSを見ていると、電車は静かに発車した。


日頃の疲れが溜まっていたのだろうか。20分もない乗車時間で私はスマホを手に持ったまま居眠りをしてしまった。


…ふと目を覚ますと、電車は7つ目の駅に停車しようと減速しているところだった。

あぶないあぶない、目が覚めて良かった。私は慌てて立ち上がりリュックを背負った。そしてそのままドアへ向かった。

いつもなら何故か不安で、一度は振り返ってしまうのに。よりによって、この日はそのまま電車を降りた。


これが間違いだった。


ホームを歩き改札口へ向かう。

改札の近くで駅員さんが立って挨拶をしてくれる

「ありがとうございました」

イヤホンであまり声は聞こえないけど、私もペコリと会釈する。その横を電車がゆっくりと通り過ぎて行った。


いつもはあまり気にならないのに、去っていく電車に胸騒ぎを覚えた。

そんな気がしながらもそのまま改札を抜けたちょうどそのときのことだった。


「ティロロン」

電子的な下降音が、すぐ耳元で聞こえた。


…ああ、やってしまった。どうしてあの時振り返らなかったんだろう。

私は踵を返し、うつむきながら駅員さんの元へと歩いて行った。


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