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コンビニ推進アイドル(仮)、朗読劇やソロコーナーも登場。絃ユリナ生誕祭をレポート!

 コンビニ推進アイドル(仮)のメンバーであり女優としても活動している絃ユリナ。彼女の生誕祭を2月5日(土)に原宿RENONを舞台に三部構成で行った。第一部と第二部を「My Best Friend」とのツーマンライブで、第三部を「コンビニ推進アイドル(仮)絃ユリナ バースデーワンマンライブ」として実施。ここにワンマン公演の模様をお届けしよう。

 絃ユリナの生誕祭はメンバーが私服姿で舞台へ登場。いつもとは違うこの日だからこその演出がその姿からも見えてきた。ライブはお馴染みコンビニ推進アイドル(仮)のテーマ曲であり1stシングルとして発売したばかりの「僕のヒーロー」からスタート。コンビニ推進アイドル(仮)のライブはこの歌を聴かなきゃ始まった気がしない。今や「僕のヒーロー」始まりというスタイルが定着。フロアでもファンたちが大きく手やペンライトを振る人や楽曲に合わせ躍りだす人たちも。確かにこの曲が流れるとコンビニエンスストアに入った気分になれる。気になる方はこちら( https://www.youtube.com/watch?v=DEz4mcP8SIo )を通して楽曲を耳にしていただきたい。

  「いらっしゃいませ、私たちコンビニ推進アイドル(仮)。よろしくお願いしまーす」の挨拶もお馴染みだ。

  メンバーらは一緒に「夢をつかむ冒険に旅立とう」と誘いをかける「Voyger」を歌唱。ポップなのに雄大な景観を描く冒険心をくすぐる楽曲だ。フロア中の人たちも手にしたペンライトをオール代わりに振りながら、歌の波に乗って身体を心地好く揺らしていた。メンバーたちが期待を胸に夢馳せる想いを歌いかける。その姿や心弾む歌声へ触れるたび同じように心がワクワクと弾みだす。

 続く「七色の虹」も未来に待っている輝く景色へ想いを馳せる楽曲。七人のメンバー一人一人が輝くことで舞台の上にも七色の歌声の虹が描き出される。彼女たちは何度もこの曲が生み出す歌の魔法を経験してきた。だからこそこの日も七色の歌声を重ね合わせ、この空間に華やかな虹の声の景色を作りあげていった。

 曲ごとに歌の服を巧みに着替えてゆくところもコンビニ推進アイドル(仮)の魅力。「みなさんも前向きになれる曲です」の言葉に続いて歌ったのが少し切なさも抱いた、でもしっかりと未来へ気持ちを向けた開放的な「暁の空」。ライブではノリを活かした楽曲を魅力に据えているコンビニ推進アイドル(仮)だが、美しくもキュッと胸を潤すメロディアスな歌系曲「暁の空」もライブには欠かせない。歌詞が新しい未来を追い求める気持ちを歌にしているからだろう。彼女たちの歌う言葉の一つ一つを追いかけしっかり胸に染み込ませたくなる。

  「ヤバいバル」では華やかで派手なトランス系EDMスタイルを提示。メンバーたちは「サバ サバ 生き残れ」と、このシーンで勝ち続ける意志を歌声に乗せ、伝えてきた。力強い歌詞に合わせメンバー自身も声に力を込めて歌いながらも、その中へ愛らしさも振りまいてゆく。歌い躍るその姿も、心をときめかせてくれた。

  続く「Chase the future」では荒ぶるコンビニ推進アイドル(仮)の姿を提示。楽曲が激しく尖ったロックなEDMスタイル。メンバーらも楽曲の勢いに気持ちを重ね高らかに歌声を響かせ、見ている人たちの感情を熱く刺激してゆく。フロアの中に赤色のペンライトの光が増えていたのも観客たちも自身の滾る気持ちを光を通して伝えようとしていたからだろう。

 次のコーナーでは、主役の絃ユリナがやりたかった企画として、メンバー全員生声で「朗読劇」を実施。ここではコメディタッチの物語を披露。絃ユリナの用意した台本を手にそれぞれが役柄になりきって演技。役者の絃ユリナをはじめ、役者としても活動をしているメンバーたちから演技経験のないメンバーまでいたとはいえ、絃ユリナが中心となって作り上げる演技のノリへみんなが自然に引き込まれながら、コミカルな物語をわちゃわちゃし楽しみながら演じていた。途中、ハプニングがあったりたどたどしい面もあったが、メンバー自身が細かいことを気にせずに演じていたからだろう。見ている側も、何時の間にか彼女たちの演技や演じる物語を笑顔で見続けていた。何時しかメンバー自身が演技に本気でのめり込んでゆくところも嬉しい見どころだった。

  この空間に熱狂を取り戻すように、次に歌ったのが超ノリノリでアッパーなダンスチューンの「A2A2夏休み」。メンバーみんながペンライトを手に歌い躍る。夏を舞台にした楽曲という理由もあり、彼女たちはこの空間を熱く騒ぎ続ける空間へ染めあげようと「Oi!」「Oi!」と声を上げ、観客たちを煽り続けていた。フロアでもメンバーらの動きに合わせ一緒にペンライトを振りながら一体化した雰囲気を作りあげてゆく。

  メンバーらはペンライトに代わりタオルを手にし始めた。飛びだしたのが「タオルマワセ!」。メンバーらがタオルをグルグルまわし歌うと、フロア中でもファンたちがタオルやペンライト、そして振り上げた手をグルグルまわし7人と一緒に華やかな空間を作り出していった。この曲のパフォーマンスがエクササイズ風な面もあることから、メンバーも観客たちも「タオルマワセ」に合わせ身体をシェイプする動きを楽しんでいた。途中に登場するWAVEも、この曲ではお馴染みの光景。最初から最後まで手にしたタオルを振りまわしながら楽しんでこその楽曲だ。

  トロピカルでラテンなビートが流れだす。この空間に生まれた熱気をそのまま常夏の楽園へ連れだすようにコンビニ推進アイドル(仮)は「とびきりハッピーライフ」を歌い、楽しさと幸せに満ちた世界を作りだしていった。この楽曲は、メンバーらと一緒に"青春"という景色の中へ飛び込みともに夢追いかける仲間にしてゆく。現実を忘れただ無邪気に歌の中ではしゃぐHAPPYな気持ちに染めあげてくれる。 それが嬉しい!!

  メンバーの曲振りに続いて歌ったのが、メンバーとファンたちが指を銃の形にしてバッキュン撃ち合う楽しさも作りだす「ZQDQ」(ズッキュンドキュン)。心地好く弾むキュートなポップチューンに身を預けたメンバーたちが、銃の形にした手で「ズッキュンドキュン」と歌いながら見ている人たちのハートを撃ち抜くと、フロア中の人たちもメンバーたちのハートへ向け銃の形にした手を振り、心の中で「ズッキュンドキュン」と歌いながら互いにハートを撃ち抜くことを楽しんでいた。

 笑顔零れる楽しさへ激しいノリを描き加えるようにコンビニ推進アイドル(仮)が届けたのが「revelation」。メンバーらがヘドバンする姿を見せれば、凛々しい歌声で観客たちの感情に熱いエナジーを注ぎ込む。毎回のライブの終盤や最後に歌いフロア中に熱狂の景色を作りだす楽曲だけあって、この日も本編終盤を彩る楽曲として会場に一体化した騒ぐ景色を作り上げていった。「最高の景色」という歌詞に相応しい景色がこの空間に生まれていた。

 この日の主役の絃ユリナが着替えに楽屋へ。残ったメンバーたちが「1年前と変わったところは何か」を語りだす。「お姉さんだと思ってたけど、可愛い一面がいっぱいあって子供っぽさを忘れてない」「お菓子が好きだったりけっこう食べる人」「曲によって声が変わる」「絃ちゃんがベリーショートにしたら似合いそう」など、いろんな声が飛び交っていた。

  着物型のドレス姿に着替えを終えた絃ユリナが舞台へ。彼女の生誕祭コーナーは、ランカ・リーの歌ったバラードの「ホシキラ」を歌う形で始まった。壮麗な楽曲に合わせ、たおやかに歌う絃ユリナの姿が美しく輝いて見える。高音を歌う面に苦労する様も見せつつも、赤いペンライトの光を捧げながらフロア中の人たちが想いを込めて歌う姿をじっと見つめていた。

 コンビニ推進アイドル(仮)の生誕祭といえば、新曲を披露する場にもなっている。この日も、新曲の「梅見月夜」を披露。この楽曲の作詞には絃ユリナも参加。メンバーみんな扇子を手に登場。とても艶やかで和要素を色濃く押し出したロック調のEDMナンバーに身を任せメンバーたちは時に艶やかに時に躍動した姿を見せ、舞台の上で華麗に舞い躍っていた。この曲、これからのライブでも艶やかな熱狂を作り出す楽曲になりそうだ。

  生誕祭と言えばこの曲は欠かせない。最後に歌ったのがメンバーの生誕祭やグループの周年公演でのみ歌われる「Birthday」だ。絃ユリナを舞台の中心に、メンバーたちがこの日の主役を祝福するように歌う。この曲を通して見えるメンバーどうしの絆深い愛しい関係は、見るたびに温かい気持ちと同時に瞼も潤してくれる。後半には、絃ユリナにメンバー一人一人が絃ユリナの担当コンビニのセブンイレブン縛りで用意したプレゼントを手渡す場面も登場。そのプレゼントの中身へ夢中になり歌うのを忘れ狂喜してゆく絃ユリナの姿も見ていて愛らしかった。

 次は、3月5日、中村冬香の生誕祭。こちらも楽しみにしよう。

写真:大西基

文:長澤智典

セットリスト


 「僕のヒーロー」

「Voyger」

「七色の虹」

「暁の空」

「ヤバいバル」

「Chase the future」

朗読劇

「A2A2夏休み」

「タオルマワセ」

「とびきりハッピーライフ」

「ZQDQ」

「revelation」

「ホシキラ」(絃ユリナソロ)

「梅見月夜」(新曲)

「Birthday」

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