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病児保育シッター(フローレンス)導入

昨年12月にフローレンスと契約しました。
ワーママ界では言わずと知れた、病児保育シッターサービス。

今は昔、夫単身赴任中の暗黒ワンオペ時代にもシッターをほとんど利用していなかった私が、180°近い方針転換。

方針転換に至る心境変化は、昨年夏頃からその輪郭を濃くしてきました。

弊社に於いて取り立てて優秀でもない私でも、入社10年目ともなれば嫌でもメンバーに指示を出し取りまとめるような立ち位置になる。
(注:管理職にも何にもなっていないので、あくまで日常の中でそういう立ち位置にいるだけ)
仕事に穴を空けられないのは今に始まったことではないけれど、穴を空けたら詰む感が数年前の比じゃない。
いつのまにか、私が空ける穴は上司が片手間で埋められる大きさではなくなっていて、上司も一旦自分の仕事を投げ出さないといけなくなる。
タイミングが悪いと、私の指示を受けて仕事をしているメンバーも右往左往させてしまう。

そしてそもそも、この立ち位置の影響で以前にも増して多忙になっていて(病気に配慮した業務量調整とかいうやつどこいった)、気づけば平時から息子を放置気味。
在宅勤務のおかげて保育園から連れ帰る時間こそ早いものの(子ども本人の希望で17時半お迎えになること多し)、帰宅後も私は家事と仕事で手一杯、息子は一人遊びが常。
もう6歳なので、乳児のように泣いたり手がかかるわけではありませんが、まだまだ甘えたい盛り。
遊んでくれ、構ってくれと訴えられる毎日。

平時は息子放置で仕事して、有事(息子や私自身の体調不良)が起こると仕事に混乱をもたらす・・・
どこに転んでも誰かのフラストレーションを招くこの状況に、私自身もストレスフル。。。

そんな状況の中、ある日ふと息子に「ママがお仕事している間、家でキミと遊んでくれるシッターさんていう人が来てくれるとしたら、どう思う?」と問うてみたところ、、、
一瞬キョトンとした後に「うん!来てほしい!!」と大声。

そうか・・・人見知りが激しくて初対面の人には全く懐かなかった赤ちゃんのキミはもういないんだね。
母が仕事三昧で構ってくれないなら、赤の他人のシッターさんに来てもらって遊んでほしいと思うとは、逞しく成長したものです。
寂しいような、頼もしいような、複雑な気持ちの母6年目。

というわけで、数年越しにシッターさん導入を視野に入れて良さそうなシッター会社やマッチングサービスなどを改めて探す中で、いっそフローレンスにも手を出すかという考えに至りました。
なんといっても1番困るのは、息子が体調不良を起こしたのに私が出社しないとならない時だから。
夫の単身赴任中から実は気になっていて、ちょこちょこ調べたりしていたのですが、実はその頃ちょっと経済的に困窮していた私は、月会費制のフローレンスと契約する余裕がなかったのです。
でも!今なら!そこまでお財布を気にせずに契約できるだけの経済基盤を有している!!
ということで、まずフローレンスと契約することに決めたのが9月。
メールアドレス登録し、入会に必要な登録情報を入力して(これに時間がかかった私・・・)、利用可能になったのが12月という、カメの歩みでございました。。。

とはいえもう6歳、年間数えるほどしか熱を出さない息子が利用する機会はそんなにないかもしてないと思っていたのですが
あっさり訪れる利用機会。

2月中旬、私がどうしても出社しなければならない日の2日前の朝、息子が突然の嘔吐と腹痛→午後に38℃越え→夕方、小児科でウイルス性胃腸炎と診断される。
翌日(要出社日1日前)にはだいぶ回復するも、通常の食事が摂れない状態では保育園には預けられない。
満を持してのフローレンス予約。
毎日15時から、翌日の病児保育の予約ができる仕組みになっているので、15時過ぎに即申し込みました。
コロナ問題も然ることながら、そもそも病児保育の依頼が殺到する時期にあって、予約が出遅れると、こどもレスキュー隊員(フローレンスではシッターさんのことをこう呼ぶ)派遣不可になる状態が慢性化しているようなので、とにかく早く予約するべし。
予約開始時刻とほぼ同時に申し込んだ甲斐あって、翌日のレスキュー隊員さん派遣が確定しました。
安心するも束の間、病児保育をお願いするにあたり必要になる準備(着替えや保険証や保育中の子どもの食事・おやつに至るまで)を、仕事と並行しながら夜中までかかって行う苦行・・・母はツライよ。

明けて次の日。
食事が摂れないだけで(いやそれが問題なんだけど)、ほぼ回復した息子は朝からレスキュー隊員さんを待ちわびる。
9時に「しったーさん」が到着。私の実母と近い年齢かな?と思われる女性の方がいらしてくださいました。
ささっと申し送りをして、母は9時半から在宅会議→10時半には出社というドタバタ具合。
会社で猛然と仕事をこなしている最中でも、14時目安にメールで子どもの様子の経過報告が届くのが地味にありがたかったです。
子どもの様子がわかって、少し安心できる。
そしてまたドタバタと16時頃に帰宅すると、ぼくの天下とばかりに、しったーさんと存分に遊ぶ息子の姿。
なんなら、私を見て「なぜ帰ってきた」と言わんばかりの表情・・・
いや、元気で、レスキュー隊員さんに懐いて楽しく過ごしてくれたなら何よりです・・・

17時近くなり終了時の引継ぎにて、ほぼ回復していて病後みたいな状態なのにありがとうございました、という旨をお伝えしたところ、「いえいえ、そんなことないんですよ。私の方こそ、もはやただ一緒に遊ばせてもらったような感じで申し訳ないくらいです!」と優しい言葉をかけてくださいました。
なんと偶然にも隊員さんの息子さん(30歳)と我が子の名前が同じで、親近感を持ってくださっていたのとのこと。
「今このくらいのお子さんがいるお母さん方はね、みんな大変だと思うんですよ。私も自分の子どもの時は、ただもう毎日"急いで"〜って感じで、こんなにしっかり遊んであげたことないんですよ、自分の子には。だから今になって、他人様のお子さんに遊んでもらっているような感じですね。」
というようなことも仰られて。
私も未来にそんなふうに思うのかな、という気持ちと、おかげさまで私は今日仕事が出来ましたという感謝とが入り混じって、不思議な気持ちでした。
でもとても温かい。
体調不良の子を他人様に預けて仕事に行った私、という、自責の念が(消えるわけではないけど)棘を失うような。
頑張って、と直接的な言葉をかけられたわけではないのに、応援してもらっているような気さえしました。

17時までの契約を終えて、レスキュー隊員さんを送り出してしまうと、寂しくて仕方ない息子は床に突っ伏してちょっと涙。。。
そんな姿すら成長した証拠だと思うと、母は嬉しくて切なくて。
「こんどはもっとながいじかんきてもらって!!」と言われたのは困るけど・・・
シッターさんに来てもらうということは人件費がかかるということで、人件費って高いんだよ・・・
(人事職目線)

ということで、暗黒ワンオペ時代とは一線を画す久方ぶりのシッター利用でした。
精神衛生的にもとてもよろしかったので、フローレンスはこれからも積極的に利用したいなと思います。


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