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乳腺外科診察 ーホルモン療法中断の相談とか生存率予測ツールとか(術後3年2ヶ月目)

3月上旬のとても寒い雨の日。

不妊外来で伺った話(タモキシフェンショック含めてな)を踏まえて、私が妊娠トライすることを主治医の視点でどう考えるかを伺うべく、乳腺外科の診察に赴きました。

9:30予約だったので、いつも通り9:00過ぎに病院到着。
この日は雨だったからか起床時から偏頭痛が出ていたため、病院に着くなり出来るだけ高カフェインの緑茶を探して売店をハシゴしました。
そうこうしてるうちに、持っていたブザーが鳴って中待合に呼ばれて焦る。

9:30前には診察室へ招かれ。
2ヶ月ぶりに会った主治医、開口一番、タモキシフェンについて切り出す。
「タモキシフェンの休薬期間は9ヶ月ってガイドラインが変わったこと、こないだ聞いた・・・」と主治医。
そうですよねーーービックリしましたよねーーー笑

休薬期間9ヶ月を経て更に妊娠トライをすることを、私の病状踏まえて主治医の視点でどう思われますか?」と聞いてみたところ、、、主治医の見解はざっくり以下のような感じ。

・うーーーん、病理検査結果的な意味で言えば、ステージ1だし浸潤部も2ミリしかない
・でもその僅かな浸潤部がIMPCという顔つきの悪い癌で、増殖能も20%という高いのと低いののちょうど境目
・再発リスクは低いと思うが、絶対とは言えない
・短期的な治療中断は短期的な再発に影響しない、という研究結果は出たが、10年後20年後の長期的な結果はこれから
・だけど、妊娠出産のために休薬している間に再発とかいうことはあまり考えられないと思う(術後10年以降の再発が多いとのこと)
・出産後にまたタモキシフェンを再開して、術後10年越えても服薬していれば大丈夫なんじゃないかとも思う

そして徐に「確か、生存率を計算できる海外のサイトがあったから見てみましょうか」と言ってその場で検索をしてくれる。
Predict breast cancerという生存率予測ツールを備えたサイトでした。

患者自らがアクセスしツールを使うことも可能だと教えてもらったのですが、このサイトは言語選択で日本語が選べず、、、
いざ自分でやると四苦八苦・・・と思ったら、使い方を説明してくれているサイトがあったよ・・・!ありがたや・・・!!
ツールの詳細はぜひこのサイトをご参照ください。

病理検査結果を使って入力しましたが、私は実は核グレードが不明。
浸潤部が2ミリと極小だった故、核グレード判別が不可能だったとのこと。
ということで、全グレード試してみる 笑

仮にグレード1(悪性度低い)だと
・手術のみの場合は、15年生存率95%
・手術+ホルモン療法10年の場合は、15年生存率96%

仮にグレード3(悪性度高い)だったとしても
・手術のみの場合は、15年生存率91%
・手術+ホルモン療法10年の場合は、15年生存率94%

最も悪性度が高く且つ手術のみで治療を終えた場合でも、生存率90%以上という予測が出る。
ということで、仮に妊娠出産のために数年ホルモン療法を中断したとしても、出産後に再開してトータル10年やり切れば命も守られるのではなかろうかと。
もちろん、絶対という保証は無いけれど。
それでも希望があるのならば、そこに全てを賭けるのが私の生き方。
ハイリスク・ハイリターン上等なのだ。

さて仮に妊娠にトライするとした時、一体どのくらいの期間トライ可能なのか?というのが、今回私が主治医に相談したかったもう1つの点。
しかし主治医は、「その点には、明確に答えてあげられないんですよね~」と仰る。
妊娠にトライする期間の限度、という観点での研究もデータも現在存在しておらず、医師として根拠のある意見やアドバイスは出せない模様。
そこで私が、「妊娠の可能性という点からも、病気の再発防止という点からも、何となく1年くらいトライしてダメだったら諦めるべきかなと思うんですが、、、」と切り出してみると、
「・・・うん、そうですね。良いんじゃないですかね。妊娠するまでに(最長)1年、それから出産して(ホルモン療法を)再開するまでに1年、それなら良いかな。」とのこと。

よし、これで、医学的な観点での方針は固まった。
あとは私が、私達夫婦が、結論を出すのみ。

女性診療科の先生への報告同様、主治医にも4月に方針報告をすることにして、次回は4月下旬の予約を取って診察終了。
これまた長く話していたような気がしていたのですが、実際診察室の中にいたのは20分も無く。

9:50に会計が終わり、そこから10分経たずに支払を済ませ。
1時間足らずでサクッと終了でした。

さあ、残すところは夫の最終意向を確認するのみ。
私は、私達は、各々どんな気持ちで春を迎えるのか。


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