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鎌倉アルプス

2022年1月29日。
鎌倉には割と良く行くのですが、実は歩いた事のない鎌倉アルプス。
少しのんびりと家を出て、歩きに来ました。

(2月7日に追記してます。)

出発は北鎌倉駅に9時半。
今回は出来るだけフィルムで撮ろうとCONTAX Ariaにバリオゾナー 28-70mmを付けて来ました。

鎌倉と言えば、西岸良平さんの「鎌倉ものがたり」


映画にもなって、漫画も映画もどちらも好きです。
不思議がいつ起こるかわからない鎌倉。
妖怪や狸に化かされないように気を付けて歩かなくちゃ!

駅から線路に沿ってしばらく歩き、明月院に向かって左折します。

明月院を過ぎた辺りから緩やかに坂道。

間違えて曲がる人が多いのでしょうか?
手描きの可愛い看板がありました。

看板通りに右折すると急な坂道。そして、しばらく進むと山道っぽくなりました。

緩やかに笹の間の道を登り

登りきると下り

民家の屋根の高さまで下りてきます。
そして、また登り返し

朝陽が届いて気持ちが良い。

ん?狸に化かされてる?
それとも、異界への入口?
いえいえ、手ブレのせいでしょ!
ホント、気を付けないと。

そして、景色の良く見える高台に出ました。勝上けん(漢字が変換できない…山かんむりに献)という所。

遠くに海。眼下には建長寺が見えます。
景色を楽しんだら、先に進みます。
基本的には緩やかで整備の行き届いたハイキングコースです。
時々、乾いた砂状の急な傾斜。

滑らないように注意して

滑らかな岩の上を歩くのは、この辺りの特徴なのでしょうか?
鷹取山も似たような感じでした。

真っ直ぐ進む道が見えますが、左手の岩が気になる、気になる。
はい、登ります。

「十王岩」というそうです。
この時はヤマレコ地図に書いてあって「ふぅん」って思ったのですが、帰ってから調べてみると

十王岩に掘られている仏像は「如意輪観音」「血盆地蔵」「閻魔大王」で、夜毎不気味な音をたてていたことから、「喚き十王」とも呼ばれていたそうです。
建長寺のある場所が地獄谷と呼ばれる刑場だったことから、地獄谷で処刑された者の嘆き声だと恐れられていたとか。
また、ここは鶴岡八幡宮の真裏にあたり、海へと続く若宮大路がまっすぐ見えることから、防衛上の拠点だったとか。
今はパワースポットとして知られているそうです。

と、行く前に知っていれば…まっすぐに写真を撮ったのにな。

(追記)Instagramに写真をアップする時に良く見たら、1番右と真ん中の仏像の間に…もう1体…見える気がします。気だけ…と信じよう!

こちらには覚園寺寺道と記されています。
ここから下に下りた辺りがちょうど二階堂で覚園寺なのでしょう。

この辺りにはこのような「やぐら」も多く見受けられます。
「やぐら」とは中世に作られた墳墓。
そう、お墓。
やっぱり気を付けながら歩かないと!

ふと、見上げると誰かの像。
これも、後から調べたところ…弘法大師なんだそうです。
そして、1番の難所?

ロープの張られた岩がありました。
ロープ使わなくても、全然下りれますけどね。

しばらく歩くと、右の茂みでガサガサ、ゴソゴソ。
何やら、鳥さんが枯葉の中から何かを探している模様。

撮ってみたけど…ブレブレでわかりにくい!
何の鳥だったんだろう?

さらに、進むと大きな岩の前に煙突のような木。
何となく写真を撮って

近くに行ったら…ビックリ

頭だけのお地蔵さん?
ちょっとコワイ。

モグラの跡

落書きなんてしたらね、バチ当たりそう。

木々に囲まれて、アップダウンを繰り返し

ちょっと急登を登ったら

大平山の山頂です。ここは鎌倉市最高地点になります。

山頂から見えるこの建物は何?何?

振り返って山頂方面を…そして、進むのは

広々とした平らな道。
建物(取り壊し中みたい)のある場所は

ゴルフ場でした。
そして、少し進んだ所が天園。

海方面の景色が素晴らしいです。
そして、ここは鎌倉市ではなくて、横浜市。

2つの市の最高地点を一気に制覇しました。
ふふふ!

ここまで、何度もこの看板を目にして来ました。
行きたいのは通行止めと書かれている方向。
どうしよう?どうしよう?

行ける所まで…行ってみようかな?
と、先に進んでみます。

天園休憩所まで来ました。お茶屋さんが営業中の模様です。
もう少し、ゆっくり出て来て、ここでひと休みも良さそうだったな。

目の前には巣箱も…何がいるのかな?
顔を見せてくれれば良いのに。

そして、少し行ったら

手書きで…行けそうな予感。
前にいらしたご夫婦とも「行けそうよね」って話になって、「ダメなら戻って来れば良いですよね。」って。
もちろん、何かの時は自己責任で!

一昨年の台風の被害が…まだ、倒木が残されています。
これが、通行止めの理由みたい。
ただ、ハイキングコースからは取り除かれていました。
危険は全く感じられませんし、普通に通れる道でした。
もちろん、自己責任で!

通行止めでも…そこそこ人は通っていそう。
前から来る人もパラパラといました。

巨木好きとしては、時々タッチして、木から元気をもらいつつ進みます。

少し急な下りの途中に「貝吹地蔵」。
これも、後から調べてみました。

1333年の新田義貞の鎌倉攻めで、東勝寺で自害した北条高時の首を、新田軍に渡してはなるまいと逃げまわっていた家来の事を貝を吹き鳴らしながら瑞泉寺の裏山に案内してくれたお地蔵さんがいた…という伝説のお地蔵さんだとか。

トレランの人はどこでも速いー!

そして、看板を無視して

看板の奥に進みます。バリルート?
ん?

バリルートではないけれど、人の踏み込みは少なそう。
他に比べて落ち葉がフカフカ。
その分、静かで…鳥と私と自然しかない感じ。

気持ち良い。サイコー!
この日に歩いた中で、ここが1番気持ちの良い場所でした。

そんな道もあっという間

民家の脇で普通の道へ。
十二所に下りて来ました。

車の通る大きな道路を渡り、民家の間を抜けて

朝夷奈切通しへと向かいます。

沢のような道をゆるゆると登って行きます。

こういう所、大好きなので楽しい!

そして、この日1番の不思議が!

スマホで撮ると

そして、フィルムだと

その光は何?どうして?
鎌倉…やはりどこか不思議な世界と繋がっているのかも…知れません。

ところで、ここに掘られている仏様。
古いものじゃないそうです。
昭和の初め頃に誰かが掘った…落書き。
あっ、落書きだから…バチ?…光はそれで???
考え過ぎなのかどうかはわかりません。

でも、今はこの仏像は朝夷奈切通しのシンボルみたいになってるのも事実。

歴史のあるもの、不思議なもの…鎌倉ものがたりはあながちフィクションではないのかも。

さて、最後に1番行きたかった場所を目指します。

山の中に静かにひっそりと佇む熊野神社。

こここそ、パワースポットだと思います。

ここまではほぼフィルム。
狛犬さん片方じゃ、可哀想なのでコンデジで。

フィルムとコンデジ、全然違いますね。
やっぱり、もう1本入れて来れば良かったな。

では、帰ります。

緩やかな山道から畑の中へ。

登山道はこれでお終い。

振り返りみる「熊野神社」のある小さな山。

横横の上を通り

住宅街では窓からこちらを見る可愛いワンコを発見。

六浦駅へと着きました。
時刻は13時半。
お腹空いた〜けど、飲食店が見当たらない。
駅の中を通り過ぎて向こう側へ。
駅前には何もなく、少し歩いて

見つけました!「昼飲み、やってます」
「生ビール下さい〜!」
「瓶しかないんです。」
「では、瓶で!」

最初の1杯はお店のお兄さんがついでくれました。
山の…そんなに山じゃなかったけど…後のビールは本当に美味しい!

お通しもシンプルで美味しい。
そして、看板メニューの「たまりバーガー」をいただきます。
「トマト、抜いてもらえますか?」「はい。」

トマトの代わりにレタスたっぷりにしてくれました。
外に書いてあったみたいに…たべづらい?…ちょっとレタス多すぎ?
いえいえ、美味しくいただきました。

京急六浦駅から徒歩3~4分。「たまりば」というハンバーガー…だけじゃなくて、居酒屋メニューもあるお店。
もしも、また六浦に来る事があったら、立ち寄りたいです。

北鎌倉から六浦まで。
歴史と自然と不思議を楽しむハイキングコース。
今日は狸に化かされずに、妖怪のいる異世界の扉を開かずに帰って来ました。
次はわからない…わからないけど…また、来よう!

今年の大河ドラマは鎌倉。
この鎌倉アルプスも建長寺に下りたり、覚園寺に下りたり、瑞泉寺に下りたり、金沢文庫に下りたりと距離も様々。
体力に合わせて、登ってみてはいかがですか?
不思議な何かに出会えるかもしれません。

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