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三島 せせらぎの街

2023年8月24日。
諸事情あって職場が急遽お休みとなりました。
ラッキー!どこかへ行きたいな…と考えます。
いくつかの候補の中から選んだのは静岡県の三島。

三島という街。実は数週間前までは全くのノーマークでした。
それが、ある方のnoteを読み、水がとても綺麗だという事を知り、ちょっと行ってみたいなとなりました。
静岡の事は静岡県人に聞け!という訳で、いつもの仲良しさん(静岡県出身)から情報収集。
観光協会の情報と合わせて、コースを考えていたんです。

そんな訳で、三島へGO!

川崎駅で東海道線に乗り換え、ゆらゆらと揺れながら1時間少しすると車窓には

海。これは根府川駅。夏の空が広がっています。
熱海で乗り換えて、2駅。

着きました。三島。
Suicaで乗って来たんですけど、改札出ようとしたら通れなくて。
静岡の交通系IC「TOICA」じゃない出られないんですね。(御殿場線と一緒〜!)
最近、大阪でも京都でもSuicaを使っていたので、使えると思い込んでいました。

登山の人は富士山に行くのかな?私が富士山頂に立つ日はあるのだろう?


さて、まず向かったのは 観光案内所。

こちらの「みしまっぷ」をもらいに行きました。
この地図に出ている範囲を歩こうと決めて来ていました。

さて、出発です。
駅からすぐの

楽寿園にまず入ります。
こちらは江戸末期から明治に活躍した皇族「小松宮彰仁親王」の別邸として造営された御屋敷跡で、今は三島市が管理運営。
富士山の湧水で出来た天然地泉や溶岩の上に実生した林を活かした庭園と子供たちが楽しめる公園を一緒にしたような所。
入園料は大人300円ですが、地域の子育て支援カードがあると、さらに割引があるみたいでした。

苔むした静かな森が最初に広がっています。
少し行くと、子供達の楽しそうな声が聞こえて来ました。

すごく背の高い噴水で水遊び。
そのすぐ横が動物園になっています。

ムシャムシャと何かを食べてるアルパカくん…と思ったら、近寄って来ました。

あれ?どこかで見たような顔。

8年前にヨシュアさんが撮ったアルパカくん

この子じゃない?
ココアくんという名前で8年前にもいたそうなんです。
人懐っこい性格でお客さんの近くに寄って行くそうですが、時々、唾を吹きかけちゃうとか。

他にも

小動物がいろいろと。コロナ以前は直接抱っこしたり出来る動物もいたそうなのですが、今はお休み中。

もう一度、ココアくんの顔を見てから、先に進みます。

小さな滝と蓮の池。

陽射しが強いです。

森を抜けると

蒸気機関車。
そして、湧水の池がいくつかあり

国の天然記念物 及び 名勝に指定されているそうです。
近年は湧水が少なく渇水している事もあるそうですが、おそらく満水な所を見る事が出来て良かったです。

南口を出ると蓮沼川。

水車が回りますって書いてあったので

一生懸命踏んでみたんですけど、回りませんでした。よく見ると、電気の線みたいなの外れてるみたいだし。

親子(だと思う)で泳ぐ鯉もいれば

暑さのせいか、橋の下で休む鯉も。
体感温度は東京よりも涼しいんですけど、それでも、木の無い所の直射日光は暑いです。

三島広小路駅の近くに来ました。
ここで、この川じゃなくて、他の川沿いを歩くつもりだったのに…という事に気が付きます。
地図を見て、軌道修正。
次の目的地へと向かいます。
時間は11時15分。

ここでお昼ご飯を食べようとやって来ました。
11時に開店なのですが

既に待つ人がチラホラ。

整理券をもらって、待つ事にします。

待ってる間の景色が綺麗なので、そんなに苦にはならず、30分くらいで入れました。
(休日は1~2時間待ちになるそうです。)

通されたのは2階の座敷席。タイミング良く、テーブル1つ分の席にゆったりと座れて

地元の有名店「桜家」で鰻をいただきます。
柔らかくて、甘すぎないタレで、めちゃ、美味しい!
創業は安政3年だとか。
富士山の伏流水で数日の間、鰻を泳がしている事で美味しく食べられるようにしているそうです。
肝吸いも臭みが全く無くて、美味しい。
待った甲斐がありました。

お会計をして、忘れ物に気が付きます。
「あっ、日傘を忘れちゃったんですけど、取りに上がって良いですか?」と聞くと「取って来てあげますよ!」とレジの女性。ススッと上って、戻って来た手には日傘とカメラ。
あっ、美味し過ぎて、カメラも置いて来てました。
外に出ると

先程よりも大勢の待ち人。反対側にもズラリと人がいました。

さて、ここからは三島に来たいと思っていた所(本命)を歩きます。
それは、源兵衛川沿い(中)を歩く事。
桜家の横を流れる川がまさに源兵衛川なんです。
(最初からこっちに来るはずだった)

この辺りはすぐ後ろを伊豆箱根鉄道が走っています。静岡県人は「イズッパコ」と呼ぶらしい。
そんな「イズッパコ」の下に

小さな祠。

源兵衛川の上を走る「イズッパコ」。
三島から修善寺まで行っているそうです。

線路とは別れて

川沿いのカフェ。ここも、気持ちよさそうです。
その少し先からは待望の

川の中を歩きます。
木道と飛び石が続いているんです。
橋の下をくぐって…足元は少し水が上がっているので、滑らないように注意、注意!

川の流れの中を独り占め。気持ち良い〜!サイコー!
このために、サンダルで来ました。

ハグロトンボが飛んでいます。

次の橋の手前で木道は終了。

ノカンゾウかな?が鮮やかに咲いていました。

本当に綺麗な川。

橋の先は水の苑緑地。

池もあります。
この池にはカワセミが来るらしく、大きな望遠レンズの人が何人か見受けられます。

私は一旦ここから離れて、徒歩3分程の「梅花藻の里」に立ち寄ります。

綺麗で冷たい水でしか育たない梅花藻。梅に似た可愛い花を咲かせています。

水の苑緑地に戻り

川の脇にある水の中の歩道を歩きます。

次の橋が見えて来ました。
橋の上から下を見ると

水草、綺麗〜!あれ?白い花は?

梅花藻じゃないの?
梅花藻の里に行かなくても見れたんですね。

橋の先は普通の暮らしの中の源兵衛川。

それぞれの家に続く橋がかかり

郵便だってこの通り

桜並木もあり、春はさぞ綺麗な事でしょう。

生活のすぐ近くの川の表情は少しだけ。
今はすごく綺麗な川ですが、都市開発と共に汚れてしまっていた時期は長く、平成2年に「源兵衛川親水公園事業」が始まり、今のようになったそうです。
今では、市民グループの皆さんが定期的に清掃をして、環境を保っているとか。
そのお陰で楽しむ事が出来ました。感謝です。

川幅が広くなって、南田町広場という自然の公園のような所に来ました。
近所の人達の遊び場であり憩いの場なのかな?

川遊びの少年達

静かに過ごす女性

魚をとる親子

静かな流れの中で、それぞれが楽しんでいるみたいでした。

大通りを渡り

ここまで、源兵衛川に沿って歩いて来たのは、この先に見たい景色があるんです。

鴨や黒鷺、白鷺には逃げられたけど…を横目に先へ先へと歩きます。

そして、見たかったのは

中郷温水池からの富士山。
少し雲はかかってるけど、見えて良かった!

さて、今度は駅の方へと戻ります。

先程の南田町広場で川を少し歩き

その後は源兵衛川を離れて

住宅地を進みます

暑いっ!川沿いは涼しくても、街中は暑い。

程なくして

佐野美術館

美術館に入った訳じゃないんです。
この素敵なステンドグラスの場所は

その名もら「トワレ かわせみ」
お手洗いでした〜!
通りに面した公衆トイレ(管理はきっと美術館)なのに、すご〜く綺麗。

美術館に隣接する庭園 隆泉苑を歩きます。

と、奥まで行ったら、大きな門は閉まっていて、何か人の家みたいな間を抜けて

外に出ました。

さらに、住宅街を歩き

観光地っぽくなった所に三嶋大社がありました。

三嶋大社は伊豆の一ノ宮として、源頼朝が祈願した事で有名な神社。
広くて大きい神社です。

実は、この時点で持っていた麦茶を飲み干し、若干、暑さにやられてました。
だって、自販機もコンビニも通って来た道程になかったんだもん。
でも、せっかくの場所なのでお参りをします。

川歩きに主眼を置いて、予習して来たので、三嶋大社は凄い所とは思わずに、お参りをしたのですが、実は出雲大社と並ぶ程のパワースポットなんだとか。

そのパワーのお陰か、三嶋大社の中でようやく自販機を見つけ、干からびずに(熱中症にならずに)済みました。

小さな厳島神社。

大楠は中が空洞だけど、立派に立ってます。
巨木好きなので、木からも力をいただきました。

帰ってから、三嶋大社も良く調べたんですけど、鹿はいるし、名物のお餅はあるし…で、もう少しゆっくりとすれば良かったです。ま、それは次回のお楽しみに。(三島コロッケも)

三嶋大社を後にし、桜川沿いを駅に向かいます。

川の中を覗くと、こんな所にも梅花藻。

富士山の恵は凄いです。

そして、今回最後の水のスポット「白滝公園」に立ち寄ります。

桜川に面した公園で

緑が豊かな足元は熔岩が顔を出し

一足早い彼岸花が咲き

富士山からの湧水が子供達の遊び場になっていました。

とても、陽射しが強く、暑い1日でしたが、富士山からの雪解け水が伏流水となり、湧き出し、池や川となり街を包む。
そこに何度も足を入れ、涼を楽しむ事が出来ました。
三島、初めて訪れたけれど、すごく素敵な街。住んでも良いかも…そう感じました。

帰りもゆるゆると東海道線で帰ります。と思ったら、割と混んでる?
熱海で花火大会だったみたいでした。

熱海から先はのんびりと。
家の駅から約2時間。遠く無いじゃん。

おしまい。

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